『なぜ大外枠なのに直線で詰まるんだ?と批判される騎手』田中洋平

 

ネットの競馬記事を読んでいると、

福永祐一騎手の騎乗に批判が殺到!みたいな記事を見つけました。

 

「なぜ、大外枠で詰まるんだ?」

 

「普通に外を回していれば」

 

という感じの批判で、

福永騎手はnetkeibaの掲示板でも相変わらず叩かれています。

 

ほんと騎手業も大変ですね。

 

1番人気の馬で勝つのは当然で、負ければ批判される。

 

8番人気の馬で勝利したら称賛されるけど、

馬券が外れた人には「なんで来るんだよ!」と批判される。

 

どっちにしろ、批判されるという職業。

 

それが騎手!

 

馬券を買っている人たちが、

自分の立ち位置からのみ評価をするので、

誰かに必ず批判されるというジレンマです。

 

また昔は観客からのヤジだけだったのが、

最近はネットの掲示板に書かれるので、文字として残ってしまいます。

 

それをアンチの人達は取り上げて、オモシロおかしく拡散する。

 

騎手にとって大変な時代ですね。

 

で、福永祐一騎手の騎乗に話を戻すと、

批判されているのは2019年の京都金杯で、騎乗していたロードクエストは8番人気の馬。

 

直線で挟まれる不利もあって、

13着は許容範囲の結果だったのではないかと私は思います。

 

そもそも不利を受けないようなポジション取りをしろよ!

と馬券を買っていた人は言うでしょうけど、

不利を受けないポジションってどこなのか?

 

そう考えると、馬群の中は不利を受ける可能性があるので、

道中は外々を回って、4コーナーで大外ブン回ししかないでしょう。

 

でも大外ブン回しだと距離ロスがあるので、

「もっとタイトな位置取りをしていたら、3着まであったと思う!」

みたいなことを、シタリ顔で言う人が出てくるはず。

 

まーどっちにしろ、結果論なんですよね。

 

レースが終わった後なら、何とでも言えますから。

 

もちろん福永騎手は消極的なレース、

または安全運転のレースが多いなーと私も思いますが、

その騎手が乗った馬の馬券を買ったのは、自己責任ですから。

 

「コイツを信じてマジ失敗したわ」とか、

「なんで買ったのか意味不明!次は買わん!」みたいに、

自分が冴えない理由を「他人の責任」にしているようでは厳しいですね

 

もし少しでも思い当たる点があるなら、

すべては自分の責任と考えるようにしましょう。

 

そうすることで、運が向いてくるはずです。

 

騎手の人達も、

どっちにせよ賛否両論の世界ですから、

外野の声は、気にしないのが一番だと思います。

 

それよりも内側の人、

競馬関係者の人達の声を参考にして欲しいですね。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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