『意外と忘れる先行馬の狙いどころ』田中洋平

 

今日は意外と忘れる先行馬の狙いどころを紹介したいと思います。

 

競走馬は主に4つの脚質に分類されます。

 

逃げ・先行・差し・追込

 

その分類方法は新聞などの発行元によって微妙に違いますが、

ザックリだとこんな感じでしょう↓

 

http://next5.jra-van.jp/appli/kyakushitsu3.html

 

そしてこの脚質というのは、

直近のレースぶりを主に参考にすることが多いと思います。

 

前走逃げていたので、今回も逃げるだろう!という感じですね。

 

では実際の前走脚質別の今走(芝レースのみ)の成績ですが、

 

逃げ 勝率 8.3% 単回収 74%

先行 勝率 9.3% 単回収 81% 

差し 勝率 7.0% 単回収 74%

追込 勝率 4.1% 単回収 65%

 

このように前走先行していた馬が、

一番成績が安定して、回収率も一番良いです。

 

なぜ芝のレースだけに限定しているか?という疑問があると思いますが、

ダート戦は前に行った馬が強いことが知れ渡っていて、

先行馬が人気することが多くなります。

 

反対に芝のレースはキレキレの差し馬が人気を被るので、

やや地味に写る先行馬は、人気の盲点になることが多いわけです。

 

ですが、芝のレースでも単勝回収率81%と普通です。

 

ここからもっと先行馬が地味に写る条件を考えてみましょう!

 

それは、オープンクラス(重賞含む)の競走です。

 

このクラスになると、ますます末脚自慢の馬が増えてきます。

 

オークスを制したシンハライトや、

ダービー馬のマカヒキなんかもキレキレのタイプですよね。

 

さらにオープン・重賞は、前走脚質によって勝率が違うとかをあまり考えない

素人の参戦が多いので、より末脚自慢に人気が集まる。

 

すると、先行馬はマークが甘くなり、そこに配当妙味が発生します。

 

〇オープンクラス(重賞含む)前走脚質別成績

 

逃げ 勝率 7.3% 単回収 66%

先行 勝率 8.0% 単回収 94% 

差し 勝率 6.6% 単回収 74%

追込 勝率 4.9% 単回収 63%

 

という感じですね。

 

回収率94%まで来れば、

あとはちょっとしたプラス要素を加えるだけで、

回収率100%超えするでしょう。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。