『紫苑ステークス2019の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「紫苑S」の
穴馬探しをお届けします。

いよいよ次週末から
秋の中山&阪神競馬が
開幕します。

紫苑Sは9月7日(土)に
中山2000mで行われる
秋華賞トライアルです。

さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

なお、当レースは
2016年から「重賞」に
格上げされています。

【ポイント1】
「重賞連対実績を持つ
上位人気馬」が
サッパリ走らない

→重賞格上げ後も
変わらない傾向です。

近10年の当レースに
「重賞連対実績を
すでに持っていた」
5番人気以内の馬は
13頭出走しましたが
(0.1.3.9)と未勝利。

「重賞連対実績を
持つ人気馬」なのに
1頭も勝っていないのです。
連対したのもたった1頭。

重賞格上げで当傾向は
変わるかも…とも思って
いましたが、結局、
(重賞格上げ初年の)
2016年も対象馬3頭が
3着・5着・16着。
2017年も唯一の該当馬・
ライジングリーズンが
5着。

そして昨年は1番人気の
マウレアが「該当馬」と
して出走するも非該当馬の
ノームコアに敗れて2着。

結局、当傾向は
変わりませんでした。

「重賞連対実績をすでに
持っている」=G1秋華賞に
出走するための収得賞金に
余裕がある状況ですから、
この紫苑Sで勝負を賭ける
必要が全くない=勝負気配が
薄い=好走しないのです。

今年も「該当馬」が
出走予定ですが推奨は
しません。

【ポイント2】
重賞格上げ後は
「好走馬の履歴」が
大きく変わっている
(その1・レース格)

→重賞格上げ後に
「変わった」点は
コレでしょう。

以前は「前走で500万を
勝ったばかりの馬」が
毎年のように、馬券に
絡んでいました。
2008年~2015年の
8年間に9頭が馬券圏に
好走しています。

しかし重賞格上げ後の
ここ3年(2016年~
2018年)は様変わり。
「前走で500万を
勝った馬」の馬券絡みは
3年間でたった1頭に
激減しています。

残りの好走馬8頭の
「履歴」内訳は下記の
とおり。

◆前走で500万ではなく
 1000万を勝った&
  連対した馬…3頭

◆オークス以来の
 休み明け…4頭

◆オークストライアル以来の
 休み明け…1頭

「夏に古馬相手の
1000万で好勝負した馬」、
および「春のG1以来の
休明けの馬」が、多数を
占めるようになりました。

明らかに重賞格上げ前と
比べて「レースの格が
上がった」印象ですし、
要は重賞格上げ後の
紫苑Sは(以前とは違い)
いかにも「3歳秋GIの
トライアル」的レースと
して、きっちり機能して
きているワケです。
重賞への格上げに伴い
メンバーレベルが大きく
上がり、レースレベルも
上がったからこその
当現象なのでしょう。

実際に近年、紫苑S組の
秋華賞での台頭が増えて
いるのもその証ですし、
裏返せば今の紫苑Sでは
大穴狙いがしづらくなった
とも言えます。

【ポイント3】
重賞格上げ後は
「好走馬の履歴」が
大きく変わっている
(その2・距離)

→重賞格上げ後の
近3年の当レースで
好走した9頭には
共通項があります。

前走から
「距離短縮していない」。
または前走で
「洋芝を走って連対した」。

9頭全て上記どちらかに
該当しているのです。

つまり、前走で
1800m以下を走った
「短めの距離に志向が
あるような馬」では、
基本厳しいということ。
但し要スタミナの洋芝で
連対したような馬なら
OK、ということ。

重賞に格上げされる前は、
どちらにも該当しない
馬がバンバン好走して
いました。

もちろんオークス以来の
休明けで出走してくる
馬の好走が増えたことも
一因ですが、ともあれ
重賞への格上げでレースの
中身がいっそうシビアに
なったことで、当傾向が
キモになってきたのでは、
とも診ています。

【ポイント4】
内枠に1着ナシ

→タイトルどおり。
当項目は「コース」に
関連したデータゆえ
重賞格上げ前も含めた
近10年(新潟施行の
14年は除く)の成績で
診ます。近10年の枠別の
成績を診てください。

1枠 複勝率31% 0.3.2.11
2枠 複勝率 0% 0.0.0.18
3枠 複勝率21% 1.1.2.15
4枠 複勝率16% 1.0.2.16
5枠 複勝率28% 3.2.0.13
6枠 複勝率25% 1.1.3.15
7枠 複勝率22% 2.2.1.18
8枠 複勝率13% 2.1.0.21

このように最内枠の馬が
一度も勝てていません。
馬券絡みも5頭のみ。
「内有利」とは、とても
いえない状況です。

近年の秋の中山開幕週は
芝が内&前有利の状態に
作られていることが少ない
こと、外からマクリあう
荒い展開も生まれやすい
性質のレースであること
などからこのような傾向が
現れているのでしょう。

以上4点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。

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