『新馬、未勝利戦を差して勝利した馬は期待できる』田中洋平
新馬戦や未勝利戦は、
前目のポジションに付けたら、上位争いできることが多い。
基本的に競馬は逃げた者勝ちですが、
下級条件では特にその傾向が強い気がします。
能力が違いすぎて、逃げるつもりはないけど、
出たなりで行ってそのまま圧勝!というケースが多い。
あとは若いうちは、我慢することが出来ないので、
行きたがってしまう馬もいます。
この場合は、相手のレベルが低い時なら勝てますが、
少しレベルが上がると、厳しくなります。
で、何が言いたいか?ということなんですが、
重賞やオープンクラスになると、
鋭い末脚が注目されることが多く、差し追込馬が過剰人気になります。
そして反対に、下級条件では
逃げたり先行する馬が過剰人気になる傾向です。
ということは、
新馬、未勝利戦を差し&追込で勝利した馬は、
展開の利ではなく実力で勝利したので強いハズだけど、
次走であまり注目されないので、おいしいのではないか?
という仮説を立てて調べてみます。
期間:2013~2016年
前走逃げて勝ち 今回勝率8.1% 単勝回収率60%
前走先行して勝ち 今回勝率8.0% 単勝回収率63%
前走差して勝ち 今回勝率9.3% 単勝回収率96%
前走追い込んで勝ち 今回勝率10.0% 単勝回収率84%
このような成績になります。
前走、後ろに控える競馬をして勝利した馬の方が、
勝率が高いですし、目立たないので回収率も高いですよね。
では前走、差し追い込みだった馬だけ抜き出してみましょう。
勝率9% 連対率18% 複勝率26%
単勝回収率94% 複勝回収率74%
このようになります。
ここから今回ナメられる要素をプラスしてみましょう。
それは前走が4番人気以下だった馬。
『前走新馬戦か未勝利戦で、
差す競馬で勝ち上がってきたけど、6番人気だったのか!』
『なんか、まぐれっぽいな!』
『さすがに昇級初戦からは厳しそうなので、今回は見送りだな!』
という評価になるのは当たり前ですよね。
勝率6% 連対率12% 複勝率17%
単勝回収率123% 複勝回収率72%
しかし実際はこのような成績になります。
なんとなくのイメージの裏には、
お宝が眠っているこが多いので注目してみましょう。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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