『金鯱賞の穴馬探しPART1』シベリアン

「金鯱賞」の穴馬探しを
 お届けします。

 金鯱賞は11日(土)に
中京芝2000mで行われる
G2の古馬重賞です。

 昨年までは「12月」に
行われていた当レースですが、
 今年からは新設G1大阪杯の
前哨戦として、この時期に
行われることになりました。

ですので昨年までの金鯱賞の
結果や傾向を、今年の予想の
材料として用いることは
 さすがにできません。

また、昨年までこの時期には
全く同じ「中京芝2000m」で
中日新聞杯が行われていましたが、
G3ハンデ重賞の中日新聞杯と
G1前哨戦のG2金鯱賞とでは
 レースの性質も参戦馬の質も
大きく異なりますので、
 昨年までの中日新聞杯の傾向を
持ち出して今年のレース分析に
用いることもできません。

 実際に、今年のメンバーは
昨年までよりもはるかに
 ブ厚くなりました。

ですので、今回は
「当レースの近年傾向」は
 あえて記さず、あらためて
「中京芝2000m戦」の
特徴について記しておきたいと
思います。

それは『道中のラップがあまり
上がらないため、各馬が
余力じゅうぶんで直線を迎え、
ラスト600mを過ぎると一斉に
急加速する』ことです。

つまり、典型的なスローからの
 よーいドンの展開が多い。
しかし道中の馬群の前後幅は
 あまり団子にはなりません。
ややタテ長の馬群が多い。

 道中はスローで流れますから
前にいる馬も後ろにいる馬も
勝負どころでの「余力量」は
十分です。どの馬も直線では
同じ程度の速さの末脚を使って
 きます。上がり脚に極端な
 スピード差が出ません。

つまり…前後の位置取りが
 バラバラな状態から、全馬が
同じようなスピードで伸びて
 くるワケですから「前のほうに
 つけておいた馬」が必然的に
有利になるのです。

 逆に?端な後方位置からでは
 どんなに鋭い末脚を使っても
 アタマまで届かないことが多い。

 中には、新潟大賞典のように
『位置取りは全く関係なく、
とにかく速い上がりを使った
馬が無条件で差し届く』レースも
 あります。

しかし、中京芝2000m戦は
違うのです。『ソコソコの
位置から、ソコソコの速さの
脚を使わないと勝てない』
のです。

そのため中京芝2000mでは
 いつもソコソコの位置に
付けていて、かつ、いつも
 ソコソコ速めの上がり脚を
使っているような、いわゆる
「バランスが取れている」
 馬が、好走が多いので
狙い目になります。

 逆に、先行力は優れているが
直線で鋭い脚が使えない馬、
あるいは直線で鋭い脚は
使えるが先行力が皆無の馬…
そんな「どちらかに極端に
寄っている馬」は当舞台では
狙えません。

 以上が中京の芝2000mの
 キモであり、不変のセオリー。
 普段から各馬のレースぶりを
 しっかりチェックして、
 各馬のタイプを把握したうえで
診断することが大切になります。

このセオリーに乗っ取って
予想してきた当欄では、
これまで中京芝2000m重賞で、
 下記のとおり「推奨馬」が
 たびたび好走しています。

12年金鯱 オーシャンブル 1着 6番人気
12年金鯱 アドマイヤラク 3着 4番人気
13年中日 トウカイパラダ 3着 3番人気
13年金鯱 カレンミロティ 1着 3番人気
13年金鯱 ラブリーデイ  2着 6番人気
13年愛知 フ-ラブライド 1着 12番人気
13年愛知 キャトルフィー 3着 14番人気
14年中日 マーティンボロ 1着 10番人気
15年中日 デウスウルト  2着 2番人気
16年中日 サトノノブレス 1着 1番人気
16年愛知 リーサルウェポ 2着 5番人気
16年金鯱 ヤマカツエース 1着 4番人気

 中日=中日新聞杯
 愛知=愛知杯
 金鯱=金鯱賞

 今回もこの点をしっかりと
鑑みた上で、推奨馬を
PART2でお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。