『中山牝馬Sの穴馬探しPART1』シベリアン

「中山牝馬S」の穴馬探しを
 お届けします。

 中山牝馬Sは12日(日)に
中山芝1800mで行われる
G3の古馬牝馬重賞です。

さっそく、当レース最大の
 ポイントからお伝えしましょう。

 【ポイント1】
グレイソヴリン持ちの馬が
頻繁に好走するレース

→タイトルどうり。とにかく
中山牝馬Sでは、血統組成内に
 グレイソヴリンの血を持つ馬が
頻繁に走るレースです。

◆2010年以降の当レースで
 馬券圏内に好走した
 グレイソヴリン持ちの馬

10年2着 ウェディン(8) 母父  トニービン
10年3着 チェレブリ(9) 母母父 クリスタルパレス
12年1着 レディアル(8) 母父  テハノラン
12年2着 オールザッ(7) 父母父 クリスタルパレス
13年1着 マイネイサ(6) 父父  トニービン
13年3着 オールザッ(1) 父母父 クリスタルパレス
14年3着 キャトルフ(4) 母父  テハノラン
16年1着 シュンドル(4) 父母父 トニービン

(カッコ数字)=人気順
 (2011年は阪神開催のため除く)

このように好走18頭のうち
8頭が「グレイソヴリン持ち」。
つまり、中山牝馬S好走馬の
 ほぼ半分はグレイソヴリン持ちの
馬なのです。

 力が要る初春の芝。淀みない
 ペース。小回りのトラック。
メンバーもドングリの背比べで
乱戦模様。中山牝馬Sは牝馬に
 とって何かと「タフな要素」が
多いレースです。ですので
(厳しいレースほど真価を
発揮する)グレイソヴリンの
血を持つ馬が、毎年のように
快走しているのでしょう。

 【ポイント2】
 「55キロ以上で、しかも
 トップハンデ」の馬が不振

→タイトルどおり。
2010年以降の当レースの
 トップハンデ馬(55キロ以上の
馬に限る)の成績を診てください。

10年 ブラボーデイジ(7)56キロ    6着
10年 ザレマ    (3)56キロ    12着
12年 イタリアンレッ(6)56キロ    14着
13年 フミノイマージ(5)57キロ    6着
14年 エクセラントカ(2)55.5キロ   9着
16年 ルージュバック(1)56キロ    2着
16年 ノボリディアー(9)56キロ    13着

 (カッコ数字)=人気順
 (2011年は阪神開催のため除く)

このように(0.1.0.6)と
大不振。唯一2着に走ったのも
1番人気ルージュバックゆえ、
むしろ「凡走」でした。

 前述したように、当レースは
基本的にドングリの背比べ的な
 メンバー構成ですし、しかも
(重ハンデを背負った)強い
馬の場合は目標が先のことが
多いですから仕上がり不十分。
という事でトップハンデ馬の
凡走が多いのでしょう。

ちなみに、一昨年は
 トップハンデ馬のハンデが
54キロに収まりました。
すると、その54キロ馬が
 ワンツーフィニッシュ。

つまり、54キロ程度では
 トップハンデでもむしろ
「恵まれたトップハンデ」
ゆえに好走できてしまう…
とも言えます。

 【ポイント3】
4歳馬が意外に低調

→近10年(阪神開催の
2011年は除く)の当レースの
馬齢別成績を診てください。

4歳  複勝率  9% 1.4.0.51
 5歳  複勝率25% 5.3.5.38
 6歳  複勝率24% 3.4.2.29
 7歳上 複勝率23% 1.0.2.10

このように、4歳馬だけ
成績がハッキリ低調です。

 最近の当レースを診ていますと
4歳馬に厳しめのハンデが
課せられていると感じる事も
 ありますし、また5・6歳の
牝馬は当レースを最後に引退→
繁殖に上がるため仕上げの
目イチ度が高い馬がいるのに
対し、4歳の牝馬はこの後を
見据えた余裕残しの仕上げに
 なっていることがあるのも
 この成績に繋がっているのかも
 しれません。

さらにもっと単純な話として
当レースは質がタフですから、
 単純にベテラン馬の経験値が
活きているという事なのかも
 しれません。

 以上の点を鑑みた上で、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。