『G1で回収率119%を叩き出すもっとも簡単な方法』田中洋平
2007~2016年までの過去10年の
平地G1勝利数を比較してみると、
美浦56 栗東162 海外4
このような数字になっています。
そもそも出走頭数が違うので比較にならないという意見もありますが、
G1に出走できる条件を整えるのも厩舎の実力ですからね。
馬の能力が高くても、それを引き出す技術に乏しかったり、
体調管理があまり上手くなくて、使いたいレースに使えない場合もあります。
最近はかなり関東馬が健闘しているが、
まだ西高東低は続いている。
というのが、現在の状況です。
ですが色々と調べていると、気になるデータを発見。
それは年齢別のG1成績。
●3歳6月まで
美浦25 栗東47
●3歳7月以降
美浦31 栗東115 海外4
対比を考えると一目瞭然。
関東馬の場合、ダービーやオークスまでは活躍するけど、
それ以降は苦戦する馬が多い感じなんですよね。
●2013年
NHKマイルC マイネルホウオウ
皐月賞 ロゴタイプ
桜花賞 アユサン
朝日杯FS アジアエクスプレス
●2014年
皐月賞 イスラボニータ
優駿牝馬 ヌーヴォレコルト
朝日杯FS ダノンプラチナ
阪神JF ショウナンアデラ
●2015年
皐月賞 ドゥラメンテ
東京優駿 ドゥラメンテ
阪神JF メジャーエンブレム
●2016年
皐月賞 ディーマジェスティ
NHKマイルC メジャーエンブレム
朝日杯FS サトノアレス
阪神JF ソウルスターリング
故障で早期引退する馬も多いですが、
美浦管理の馬は、古馬戦線では活躍しにくいとの仮説も成り立ちます。
もちろん、ゴールドアクターやモーリスのように成長著しい馬もいますが、
これはスクリーンヒーロー産駒が意外に走ったという
ラッキーパンチ的な要素もあるでしょうから、鵜呑みには出来ないと思います。
基本、3歳秋以降のG1では、関東馬はやや評価を下げる。
これが正解かもしれませんね。
それとG1レースは
社台ファーム生産馬とノーザンファーム生産馬に席巻されていて、
中でもノーザンファーム馬は強烈です。
ということを、今回の推測にプラスすると、
G1レースは栗東所属のノーザンファーム生産馬を買っていれば良いのでは?
と思ったあなた!半分正解です。
過去10年の【G1・栗東所属・ノーザンF生産馬】を見てみると、
勝率9% 連対率20% 複勝率26%
単勝回収率61% 複勝回収率87%
このようにあまり儲かりません。
なぜなら強い馬なのが、バレバレだからです。
だから3~7番人気のような微妙な人気を狙いましょう。
勝率11% 連対率20% 複勝率29%
単勝回収率119% 複勝回収率97%
オッズ帯で言うと5倍~15倍の間くらいの馬で、
長い目で見ると、実力はあるけど微妙に人気がないゾーンがお得なわけです。
大レースのお祭り気分を楽しんだり、
有名馬の末脚の凄さでワイワイするのは素人にお任せして、
我々は地味に儲かりそうなスキマを探すことに腐心しましょう。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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