『5~6頭立ての超少頭数レースで儲かる死角はここだ!』田中洋平
昨日(2020年1月26日)は、
超少頭数レースがいつもより目立ちましたね。
京都8レースの1勝クラス(牝馬限定)が5頭立てで、
京都10レースの若駒ステークスが6頭立て。
そして中山12レースの2勝クラスが6頭立てでした。
京都の若駒ステークスはクラシックへの力試し的なレースで、
過去の勝ち馬はこの顔ぶれ。
アンライバルド(皐月賞)
ヒルノダムール(天皇賞・春)
トゥザワールド(皐月賞2着、有馬記念2着)
マカヒキ(ダービー)
ヴェロックス(皐月賞2着)
ここを勝って弥生賞を叩くか、
または皐月賞に直行して活躍する馬が多い印象です。
ディープインパクトとアパパネの子供、ラインベックに、
ワグネリアンとの新馬戦で異次元の末脚を使ったヘンリーバローズの弟、
良血馬シルヴェリオを倒したケヴィンは、この先も期待できそうですね。
ただ馬券的に面白くない。
または超少頭数レースはオッズが低いので、買う気がしない。
こんな競馬ファンも多いと思います。
そこで何か配当妙味はないか?探ってみると、
意外と簡単に儲かるポイントを見つけました。
これを知ると、次の少頭数レースが待ち遠しくなるでしょう。
ではさっそく攻略していきます。
データは2017~2019年末の3年間分を使用。
5~6頭立てのレースを調べています。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
1番人気 | 16- 19- 6- 4/ 45 | 35.6% | 77.8% | 91.1% | 57 | 88 |
2番人気 | 13- 11- 11- 10/ 45 | 28.9% | 53.3% | 77.8% | 98 | 82 |
3番人気 | 6- 10- 13- 16/ 45 | 13.3% | 35.6% | 64.4% | 85 | 85 |
4番人気 | 6- 3- 12- 24/ 45 | 13.3% | 20.0% | 46.7% | 124 | 58 |
5番人気 | 3- 2- 2- 38/ 45 | 6.7% | 11.1% | 15.6% | 98 | 70 |
6番人気 | 1- 0- 1- 34/ 36 | 2.8% | 2.8% | 5.6% | 78 | 13 |
まず注目が1番人気の単勝回収率です。
かなり低いですよね。
◆平均オッズ
1番人気(1.7倍)
2番人気(3.9倍)
3番人気(6.6倍)
4番人気(14.9倍)
5番人気(33.4倍)
6番人気(64.6倍)
1番人気の平均オッズが1.7倍なのですが、
このオッズなら勝率44%くらいはないと、おかしい計算です。
しかし実際は勝率37%ほどしかありません。
これは1番人気の馬が、過剰に人気しているということ。
「6頭立てだから、まず負けないだろう」
こんな競馬ファンの心理が、過剰人気を作り出しているわけです。
そして1番人気がオッズの養分を吸い取った分、
2~5番人気のオッズが甘くなって、単勝回収率がいい感じですね。
2~5番人気の成績をまとめてみましょう。
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
2~5番人気 | 28- 26- 38- 88/180 | 15.6% | 30.0% | 51.1% | 101 | 74 |
これだけで簡単に回収率100%を超えました。
では次にオッズ帯別の成績を見てみましょう。
単勝オッズ | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
2.0~ 2.9 | 3- 4- 2- 3/ 12 | 25.0% | 58.3% | 75.0% | 70 | 70 |
3.0~ 3.9 | 9- 5- 4- 8/ 26 | 34.6% | 53.8% | 69.2% | 114 | 98 |
4.0~ 4.9 | 2- 5- 7- 4/ 18 | 11.1% | 38.9% | 77.8% | 46 | 68 |
5.0~ 6.9 | 4- 4- 4- 7/ 19 | 21.1% | 42.1% | 63.2% | 118 | 83 |
7.0~ 9.9 | 4- 4- 12- 11/ 31 | 12.9% | 25.8% | 64.5% | 96 | 54 |
10.0~14.9 | 4- 2- 4- 9/ 19 | 21.1% | 31.6% | 52.6% | 229 | 137 |
15.0~19.9 | 1- 0- 3- 5/ 9 | 11.1% | 11.1% | 44.4% | 183 | 92 |
20.0~29.9 | 1- 2- 0- 19/ 22 | 4.5% | 13.6% | 13.6% | 109 | 92 |
30.0~49.9 | 0- 0- 2- 18/ 20 | 0.0% | 0.0% | 10.0% | 0 | 0 |
50.0~99.9 | 0- 0- 0- 3/ 3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
100.0~ | 0- 0- 0- 1/ 1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
5~6頭立てのような超少頭数レースで、
単勝オッズ30倍を超えるような馬は、かなりチャンスが少ないようですね。
では2~5番人気&単勝オッズ29.9倍以内の馬を抜き出してみます。
単勝オッズ | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
~29.9 | 28- 26- 36- 66/156 | 17.9% | 34.6% | 57.7% | 117 | 85 |
これを年単位で見てみると以下の通り↓
年・年月 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|---|
2019年 | 9-11-14-33/67 | 13.4% | 29.9% | 50.7% | 137 | 78 |
2018年 | 10- 8- 9-13/40 | 25.0% | 45.0% | 67.5% | 102 | 99 |
2017年 | 9- 7-13-20/49 | 18.4% | 32.7% | 59.2% | 101 | 85 |
あとは2~5番人気の4頭の中から、
あなたの予想力をフル活用したアナログ予想で、1頭だけ削ぎ落せばOK。
残った2~3頭の単勝馬券を買えば、
回収率150%オーバーの優良な馬券術になるでしょう。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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