『日経賞 2017の穴馬探しPART1』シベリアン

「日経賞」の穴馬探しを
 お届けします。

 日経賞は25日(土)に
中山芝2500mで行われる
伝統のG2重賞です。

 土曜施行のレースですので、
さっそく、当レースの
 ポイントを3つご紹介します。

 【ポイント1】
トニービンか?
リファールか?

→タイトルどおり。
 日経賞ではトニービン持ち、
またはリファール持ちの馬が
本当に数多く好走します。

 近5年好走馬15頭の血統を
診てください。
◆=トニービン持ちの馬、
◇=リファール持ちの馬です。

12年1着 ネコパン (12) ◇
 12年2着 ウインバリ(2)◆◇
 12年3着 ルーラーシ(1)◆
 13年1着 フェノーメ(1)
13年2着 カポーティ(9)◆◇
 13年3着 ムスカテー(7)
14年1着 ウインバリ(1)◆◇
 14年2着 ホッコー (10) ◇
 14年3着 ラストイン(3) ◇
 15年1着 アドマイヤ(4)
15年2着 ウインバリ(5)◆◇
 15年3着 ホッコ-ブ(9) ◇
 16年1着 ゴールドア(2)
16年2着 サウンズオ(1)
16年3着 マリアライ(4) ◇

(カッコ数字)は人気順

 詳しい説明は不要でしょう。
このようによく走っています。

トニービン持ちの馬は
5頭好走。もともとこの血を
備える馬の絶対数が多くない
 ことを鑑みれば、要注目の
傾向と言えましょう。

リファール持ちの馬は
9頭好走。しかも9頭のうち
1番人気馬は1頭だけです。

つまり日経賞で「妙味」を
探すなら、各馬の血統表を
開いて『リファール』の
文字の有無を診ればOK、と
 いうことにもなります。

トニービン・リファールの
両方の血を備えていた
 ウインバリアシオンや
 カポーティスターが好走した
 ことは必然の事象だったの
 かもしれません。

 【ポイント2】
 前走から「大幅に距離を
延長してきた馬」は苦しい

→タイトルどおり。前走の
距離が「2000m以下」だった
馬が、下記のように苦戦して
 います。中距離を使ってきた
馬が、いきなりタフな中山の
2500m(しかも好メンバーが
揃う一戦)に転じても苦しい
面があるのでしょう。

◆近10年(阪神開催時の11年時を除く)の
 当レース出走全馬の
 前走「距離別」成績

2000m以下 複勝率  9% (1.0.2.30)
2200m以上 複勝率27% (9.10.8.72)

これと関連する話として、
 前走が「中山記念」の馬が
当レースでは、近10年で
(0.0.1.8)と苦しんでいます。

 【ポイント3】
 「関西馬」に要注目

→日経賞は基本的に、春の
天皇賞を目指す「関東馬」の
 ためのステップ重賞です。

 春天を目指す「関西馬」には
前週に、阪神大賞典という
 ステップ戦が用意されています。

にもかかわらず、日経賞では
「関西馬」の好走アベレージが
高め。近5年の所属別成績を
診てください。複勝率はほぼ
 ダブルスコアの状態です。

 関西馬 複勝率32%  2.4.3.19
関東馬 複勝率17%  3.1.2.30

いくら力的に関西馬の力量が
 もともと上とはいえ「関東馬の
 ためのレース」における、この
差のつきかたは注視する必要が
 あるでしょう。

 地元関西でのステップ戦を
距離面&相手関係などから避け、
あえてわざわざ日経賞を狙って
中山へ遠征してくる関西馬=
 「本気度」が高い面はあると
思います。それがそのまま、
 西高東低のこの戦績に現れて
 いるのではないでしょうか。

 以上3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。