『ダービー卿CT 2017の穴馬探しPART1』シベリアン

「ダービー卿CT」の穴馬探しを
 お届けします。

ダービー卿CTは
4月1日(土)に中山で行われる
 マイルのG3重賞です。

 大阪杯のG1格上げに伴い、
 当レースは今年から
従来の日曜から土曜に
開催曜日が移りました。

 土曜施行のレースですので
 さっそく、当レースの
 ポイントを4つご紹介します。

 【ポイント1】
5歳馬強し

→近10年(阪神開催の
11年を除く)の馬齢別成績を
診てください。

4歳  複勝率23% (3.6.2.37)
5歳  複勝率33% (6.2.5.27)
6歳  複勝率  9% (1.1.1.31)
7歳上 複勝率  8% (0.1.2.33)

このように、とにかく
「5歳馬」が強い。
 次いで4歳馬。そして
6歳になると好走率が
大きく下がります。

ベテランになるほど
好走確率が下がるレースは
他にも多くありますが
 これほど、5歳→6歳で
 アベレージがガクンと
下がるレースはちょっと
珍しい。

レースの性質上、
 「峠を超えた高齢馬」も
何頭か出走してきますが
最近の当レースは、各馬の
 ハンデ差があまり大きく
設定されない傾向ですので、
 本来「ハンデ差」を味方に
 つけたい高齢馬がその恩恵を
 あまり享受できずに苦しんで
 いる印象も受けます。

 【ポイント2】
 意外に「関西馬」が苦戦

→関東施行の重賞でも
最近は「関西馬のほうが
関頭馬より成績が良い」
レースが多いですが、
このダービー卿CTは
地元の関東馬が優勢。

 近10年(阪神開催の
11年を除く)の所属別成績を
診てください。

 関東馬 複勝率22% 6.6.6.64
関西馬 複勝率16% 4.4.4.64

関東馬のほうがトリッキーな
中山マイルへの慣れで優って
 いる点もあるでしょうし、
 関西マイラーの強い面々は
 マイラーズCなど、より格が
高い地元のステップ重賞を
選ぶため、ココへ遠征してくる
関西馬の「質」そのものが少し
低いことも影響しているのかも
 しれません。昨年も関東馬の
 ワンツーでした。

 【ポイント3】
 内枠有利のレースではない

→中山マイルと言えば
 どうしても「内枠有利」と
思いがちですが、別の
機会でも触れましたように
近年の中山のマイル戦は
 それほど「内枠有利」では
 ありません。どちらかと
 いえば中枠が有利な印象。

ただ、当レースは以前から
「中枠有利」の傾向が
既にけっこう現れています。
 近10年(阪神開催の
11年を除く)の当レースの
枠別成績を診てください。

1枠  複勝率11%  1.0.1.17
 2枠  複勝率20%  1.1.2.16
 3枠  複勝率25%  0.2.3.15
 4枠  複勝率15%  2.1.0.17
 5枠  複勝率40%  2.3.3.12
 6枠  複勝率15%  2.1.0.17
 7枠  複勝率15%  1.1.1.17
 8枠  複勝率11%  1.1.0.17

 1枠・8枠が「ワースト」。
5枠・3枠が「トップ2」。
つまり「内外枠<中枠」です。

 激しい重賞の流れの中で
揉まれてしまう最内枠、
さすがにコースロスがある
大外枠はどちらもキツい…
ということなのでしょう。
 両方のリスクが最小限で
済む中枠に利があるレース。

 今年も私は、最内枠と
大外枠の馬は推奨しません。

 【ポイント4】
 差し有利の馬場

→今春の中山の芝は差しが
 よく効いていますが、先週の
日曜はあいにく雨中での競馬。
コースの内側がレースごとに
豪快に掘り返され、まるで
昭和時代のような「荒廃した
馬場での競馬」の趣でした。

 今週から中山はBコースに
替わりますので、土曜朝の
芝レースはしっかりと診る
必要がありますが、さすがに
 あの先週の荒れっぷりなら
 いきなり「内が残りやすい」
 馬場への変貌は、ちょっと
考えづらいところ。

 例年の当レースは前の馬が
残る事も時折あるのですが
今年に限っては、差し優勢の
馬場と一応認識しておいた
 うえで、当日に馬場の状況を
再確認したいところです。

 以上4点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。