『伏竜S 2017の穴馬探しPART1』シベリアン

「伏竜S」の穴馬探しを
 お届けします。

 伏竜Sは、日曜に
中山10Rとして行われる
3歳ダートのオープン特別です。

 普段から週末に行われる
平地3重賞の展望を
 お届けしている当欄ですが、
 平地3重賞が施行されない週は
 さらに別レースも取り上げて
展望をお届けしています。

 次週末に行われる平地重賞は
 ダービー卿CT・大阪杯の
2クラのみ。

そこで今週は、日曜中山の
「伏竜S」の展望も
 お伝えします。

 毎年好メンバーが揃う
3歳のダート戦。昨年の
勝ち馬ストロングバローズ、
2着馬グレンツェント、
3着馬ケイティブレイヴ、
5着馬キョウエイギアの
 その後の重賞での活躍ぶりも
皆さんよくご存知の通りです。

 近5年の勝ち馬の顔ぶれは
 ハタノヴァンクール、
コパノリッキー、
ランウェイワルツ、
クロスクリ-ガ-、
そしてストロングバローズ。
ものすごい面々です。

 今年も興味深いメンバーが
揃いました。さっそく、
 当レースのポイントを3つ
 お伝えしましょう。

 【ポイント1】
 「外枠」の馬が
非常に強いレース

→タイトルどおり。
 近10年の当レースにおける
枠順別成績を診てください。

1・2枠 複勝率14% (1.0.2.19)
3・4枠    11% (1.1.1.24)
5・6枠    24% (2.2.4.26)
7・8枠    40% (6.7.3.24)

このように、伏竜Sは
極端な「外枠天国」の
 レース。1・2枠の馬は
10年間で連対が1度しか
 ありません(昨年の
1番人気馬)。

 何せ、馬券圏好走馬の
「半分以上」が7・8枠と
 いう偏りぶり。ここまで
偏っているとさすがに
「要因がある」と考える
 ほうが自然でしょう。

 中山ダート1800m=外枠が
強いコースというワケでは
無いですが、キツいレースの
経験がまだ少ない3歳馬が、
 頭数もレベルもソコソコ揃う
当レースで内枠から発進して
内で揉まれると苦労する事が
多いため、むしろ(コースの
 ロスはあっても)外枠から
外をスンナリ運ぶほうが力を
 スムーズに出しやすい…という
 ことなのかもしれません。

いずれにせよ、これほど
極端な傾向が出ていますので
今年もこの点は考慮します。

 【ポイント2】
2ケタ人気馬の好走が
近10年で一度も無い

→タイトルどうり。
ダートの上級条件戦は
 もともと「荒れづらい
 ジャンル」ですが、この
 レースはメンバーレベルも
高くなるため、いっそう
荒れづらい。

 実際に、近10年で
1番人気馬は(6.1.1.2)と
 ほとんど崩れていません。
 逆に2ケタ人気馬は一度も
3着以内に好走していません。

とはいえ、昨年のように
上位5番人気以内の馬で
 ワンツースリーした年も
近10年で2回のみ。
つまり、毎年1頭程度は
「やや人気薄の馬」も
馬券に絡んでいる…と
 いうことになります。
 穴を狙いたい方の照準は
 その辺りになるでしょうか。

 【ポイント3】
 「父サンデー系」の天下

→ダート戦といえば
「父ミスプロ系」の馬など
非サンデーの馬力血統馬の
好走を想起しがちですが、
 当レースはちょっと趣が
異なります。

 近5年の好走馬の血統を診て
 ください。異常なほど
「父サンデー系」の馬が
強いのです。

12年1着馬 父サンデー系
12年2着馬
12年3着馬 父サンデー系
13年1着馬 父サンデー系
13年2着馬 父サンデー系
13年3着馬
14年1着馬 父サンデー系
14年2着馬
14年3着馬 父サンデー系
15年1着馬 父サンデー系
15年2着馬 父サンデー系
15年3着馬 父サンデー系
16年1着馬
16年2着馬 父サンデー系
16年3着馬 父サンデー系

この要因は「馬場状態」に
 あるのかな…と思います。
 近3年は特にそうでしたが
降雨で「湿ったダート」に
 なっているケースが多く、
しかもペースが速まって
 ラストで「差し脚」が要る
展開にもなりがちですので
馬場的にも、流れ的にも
 サンデーが持つ「特性」が
活きやすくなっている印象。

たとえば「力の要るダートを
力で押し切る」といった
単調なパワーレースになって
 いないことが、サンデー台頭の
要因になっていると診ます。

これほど極端に傾向が出て
 いますので今年も留意したい
 ポイントになりますが、今年は
「該当馬」が少なめですから
尚更です。

 以上3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。