『大阪杯 2017の穴馬探しPART2』シベリアン

引き続き「G1大阪杯」の
穴馬探しです。

 今年からG1に昇格された事で
 これまでの「データ」が
使えないレースとなった
今年のG1大阪杯。

ということで、今回の当欄は
 いつものような過去データは
一切紹介していません。

その代わりとして「G1に
昇格したことで考えられる、
 今年からのG1大阪杯で
起こりそうな事象」を私なりに
先ヨミしてお届けしています。

PART1ではG1大阪杯=
 「秋天」の春バージョンの
 ようなレースになるのでは、
という点をお伝えしました。

 今回は、他の当レースの
 ポイントを記していきます。

 【ポイント2】
タフな差し馬の台頭が増える?

→もともと阪神芝2000mは
「クラスによって、ペースも
 レースの質も大きく異なる」
 舞台です。

たとえば、未勝利や500万と
 いった下級条件のレースは
 スローになる事も多いため
単純に「小回りコースゆえの
逃げ先行勢の粘り込み」が
多発します。

しかし、準オープンや
 オープンにクラスが上がると
前傾ラップ戦が一気に増える
 ため、レースの質は一気に
 タフに。テンから速く流れ、
 中盤もラップがユルまず、
しかし勝負どころでさらに
 もう一度加速する…とにかく
 タフなレースと化します。

 今回はそんな阪神2000mで
初めて行われるG1ですが
 その「格上戦ほどタフな
当舞台のセオリー」に沿って
考えると、G1大阪杯は
阪神芝2000m戦史上で
最もタフな(?)流れの
 レースになっても不思議は
無い…という事になります。

こういう事を記した途端に
 ヌルいスローで流れることも
 あるのが今の競馬ですが(笑)
 東京の2000mならまだしも、
 阪神の2000mでG1戦なら
 スローになりようが無いはず…
というのが私の現時点の見解。

 実際に、G2時の大阪杯でも
流れが結構タフだったため
 いい脚を長く使えるタフな
 タイプの馬の台頭がかなり
目立ちましたし、前で無理を
 した馬が最後に潰れますから
差しも小回りのワリによく
届いていました。

 普通に考えれば、G1化された
大阪杯ではその傾向がより
「顕著」になるハズ…と
思うのです。

 【ポイント3】
 荒れ決着は少なめ?

→上記【ポイント2】で
記したように純粋な力勝負の
様相が強まりますから、それに
伴って「荒れ決着」が少ない
G1になるかも…とも思って
 います。

ただ、休み明けの人気馬が
「仕上がり不十分」で着外に
消えた時は荒れ決着も十分に
期待できるハズ。穴党の望みは、
まずはその点になるでしょうか。

 【ポイント4】
パワー血統台頭の機会が
 より増えそう

→上記【ポイント2】から
繋がってくる話ですが、
タフなレースとなることで
当然血統的にも「タフな
組成」の馬の台頭がより
増えるだろうと推察できます。

すでにG2時代の大阪杯でも
 ジャングルポケットや
 ゴールドアりュ-ル、
シンボリクリスエス、
ダンスインザダークといった
「パワー種牡馬」の産駒が
 ディープ産駒らと互角以上に
 わたりあっていました。

 昨年は「父ディープ系」の
 ワンツースリーでしたが
大阪杯としては珍しく
極端なスローペースに
 なった事が影響しました。

 【ポイント5】
 阪神芝1800mや2400mの
好走実積は信用できない

→タイトルどおり。
 阪神芝1800mや2400mは
外回りで、タフな内回りの
2000・2200mとはレースの
質が全く異なります。真逆と
言ってもいいほど。

しかも、G1大阪杯は
「タフな2000mの最高峰戦」
となりますから、なおさら
「まったくタフでは無い
阪神芝1800mや2400m」の
好走実積は参考にしづらい、
と言っていいでしょう。
むしろそれらの距離条件で
豊富な好走実積を持つ馬は
 タイプ的に疑わしいかも…と
診ていいかもしれません。

もちろん、レースの質が
酷似している阪神2200mの
好走実積はアテにできます。

 【ポイント6】
 中山記念好走馬に要注意?

→【ポイント5】の続きの
 ような内容になりますが
阪神2000mは中山1800mと
 レース質が近いですから、
G1大阪杯の前哨戦の中では
「中山記念」の好走馬が
G1大阪杯で好走する傾向が
今後出てくるのでは…とも
思っています。

もちろん、中山記念に
八分の仕上げで出てきた
 うえでソコソコの走りを
見せた馬も「適性と上積みの
両面」から要注意となって
 くるでしょうす。

 以上6点を意識したうえで、
G1大阪杯の推奨馬を
PART3で会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。