『安田記念2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「安田記念」の
穴馬探しをお届けします。

安田記念は
6月7日(日)に
東京で行われる
春のマイル王決定戦。
いよいよ、春の
G1シーズンも
大詰めを迎えます。

昨年の春秋マイル王者の
インディチャンプ、
昨年にマイルG1を2勝した
アドマイヤマーズ、
そして説明不要の最強王者・
アーモンドアイが「3横綱」。

さらに牝馬のノームコアと
グランアレグリア、そして
キングリー・スマッシュ・
プレミアムのダノントリオが
「5大関」といったところ。
いずれにせよハイレベルな
メンバーが揃いました。

さっそく、安田記念の
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
京王杯SCの好走馬は
基本的に信用しづらい

→当レースのキモです。
下記を診てください。

10年 サンクスノート    京王1着
10年 マルカフェニックス  京王2着 → 安田8着
10年 ア-バニティ     京王3着
11年 ストロングリターン  京王1着 → 安田2着
11年 シルポート      京王2着 → 安田8着
11年 ジョ-カプチーノ   京王3着 → 安田5着
12年 サダムパテック    京王1着 → 安田9着
12年 レオプライム     京王2着
12年 インプレスウィナー  京王3着
13年 ダイワマッジョーレ  京王1着 → 安田9着
13年 トライアンフマーチ  京王2着
13年 ガルボ        京王3着 → 安田7着
14年 レッドススパーダ   京王1着 → 安田17着
14年 クラレント      京王2着 → 安田10着
14年 エールブリーズ    京王3着
15年 サクラゴスペル    京王1着 → 安田17着
15年 ヴァンセンヌ     京王2着 → 安田2着
15年 オメガヴェンデッタ  京王3着
16年 サトノアラジン    京王1着 → 安田4着
16年 サンライズメジャー  京王2着
16年 ロサギガンティア   京王3着 → 安田9着
17年 レッドファルクス   京王1着 → 安田3着
17年 クラレント      京王2着 → 安田9着
17年 グランシルク     京王3着
18年 ムーンクエイク    京王1着
18年 キャンベルジュニア  京王2着 → 安田11着
18年 サトノアレス     京王3着 → 安田4着
19年 タワーオブロンドン  京王1着
19年 リナーテ       京王2着
19年 ロジクライ      京王3着 → 安田9着
————————————–
20年 ダノンスマッシュ   京王1着 → 安田?着

これは、近10年の
京王杯SCで1~3着に
好走した馬の、次走・
安田記念での全成績です。

上記30頭中18頭が
安田記念に出走するも
なんと勝ち星ナシ!

通算でも(0.2.1.15)、
複勝率もたった17%と
低調です。

とても直前の重要な
ステップレースの
好走馬のアベレージとは
思えません。安田記念では
京王杯SCの好走馬からは
「むしろ買えない」のです。

安田記念と京王杯SCで
レースの質が大きく異なる
ことがこの要因でしょう。
距離も、ペースも、
レースのシビアさも
全てとにかく異なるため
京王杯SCで好走しても
「G1に繋がる好材料」と
ならないのです。

なお、逆に京王杯SCで
「4着以下」だった馬が
近10年の安田記念で
2勝をマークしています。
(サトノアラジン、
ストロングリターン)。

【ポイント2】
距離短縮馬を狙え

→では京王杯SCではなく
どんなレースを前走で
使ってきた馬の好走が
多いのかと言えば、
ズバリ、前走距離が
マイルよりも長かった
馬です。

近10年の安田記念の
「前走距離」別の成績を
診てください。一目瞭然、
前走距離が長かった馬の
ほうが好成績です。

1200m+1400m 複勝率17% 4.3.1.38
1600m       複勝率16% 4.5.6.76
1800m+2000m   複勝率26% 2.2.3.20

東京のマイルG1が
行われるたびに
「東京マイル戦は
距離分以上のスタミナを
擁する馬が強い」と
まるで格言(?)のように
言われますが、この
安田記念に関しては
ピタリ当てはまっていると
言えるでしょう。

何せマイルの最高峰戦。
時に近年はメンバーが
厚く揃い、流れもテンから
シビアになりますから
むしろ1800m以上を
走ってきたような馬の
ほうが、そのスタミナを
活かせて有利ということ。

そして、それとは
「逆」ベクトルである
京王杯SC経由組は
やはり苦しくなる、と
いうことなのです。

【ポイント3】
ディープ産駒が
大不振

→近10年(2.1.2.31)、
複勝率14%と大不振。

本来マイル戦といえば
ディープ産駒の得意な
フィールドのハズですが
前述したように安田記念の
レースの質はとてもタフ。
ですからタフなレースが
苦手なディープ産駒が
苦しんでいるのでしょう。

【ポイント4】
非サンデー系が強い

→【ポイント3】の
裏返しの話になりますが
タフなレースですので
父が「非サンデー系」の
馬の好走が目立ちます。

近10年の
「非サンデー系」種牡馬の
安田記念での産駒成績は
下記のとおり。

☆ローエングリン    1.1.0.0 複勝率100%
◆スクリーンヒーロー  1.1.0.1 複勝率67%
 サクラバクシンオー  0.2.0.1 複勝率67%
☆クロフネ       0.2.0.1 複勝率67%
◎ロードカナロア    0.0.1.1 複勝率50%
◎スウェプトオーヴボード0.0.1.1 複勝率50%
◆シンボリクリスエス  1.1.0.4 複勝率33%
◆タニノギムレット   0.0.2.4 複勝率33%
◎キングカメハメハ   1.0.1.9 複勝率18%
————————————
 ディープインパクト  2.1.2.31 複勝率14%

◆=ロベルト系、
☆=ノーザンダンサー系、
◎=ミスプロ系ですが
いずれも健闘しています。
やはり、安田記念=馬力が
活きる独特のG1なのです。

直近5年の通算で診ても
非サンデー系優勢です。

非サンデー系 複勝率29% 3.4.1.20
 サンデー系 複勝率14% 2.1.4.44 

ちなみに
同じマイルのG1でも
ヴィクリアMにおける
非サンデー系の近5年の
複勝率は、わずか11%。
NHKマイルCが16%、
マイルCSが17%。

それとの比較で鑑みても
安田記念の異質ぶりが
お分かりいただけるかと
思います。

【ポイント5】
リピーターレース

→安田記念は「同じ馬が
2度好走する」傾向が強い
リピーターレースです。

アサクサデンエン 05年1着 06年2着
ウオッカ     08年1着 09年1着
スマイルジャック 10年3着 11年3着
ストロングリター 11年2着 12年1着
グランプリボス  12年2着 14年2着  
ショウナンマイテ 13年2着 14年3着
モ-リス     15年1着 16年2着
フィエロ     15年4着 16年3着
サトノアラジン  16年4着 17年1着
ロゴタイプ    16年1着 17年2着
アエロリット   18年2着 19年2着

安田記念が「独特のタフな
要素」が多く含まれている
レースゆえに、これほど
リピーター馬が出現すると
いうことなのでしょう。

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。