『前走着差なしだった馬に注目するとプラス回収が見えてくる』田中洋平
今回は前走着差なしだった馬に注目したいと思います。
◆前走0.0秒差の2着
勝率22% 連対率38% 複勝率50%
単勝回収率75% 複勝回収率79%
通常は上記のような成績ですが、前走が重賞だった場合、
◆前走重賞で0.0秒差の2着
勝率16% 連対率28% 複勝率36%
単勝回収率112% 複勝回収率74%
今回も上級条件のレースが多くなるため、
マークが甘くなり、上記のようにプラス回収率になります。
そして新馬戦で0.0秒差の2着だった場合、
次走の未勝利戦では、
◆前走新馬戦で0.0秒差の2着
勝率37% 連対率50% 複勝率62%
単勝回収率101% 複勝回収率83%
このような強烈に強い成績と、いい感じの回収率になります。
『なぜこんなに成績と回収率が高いのか?』ということですが、
多くの競馬ファンが考えている以上に、
新馬戦で着差なしの2着に好走した馬が強いということでしょう。
人気別に見てみると、
◆前走新馬戦で0.0秒差の2着
〇今回1番人気の場合
勝率54% 連対率70% 複勝率82%
単勝回収率101% 複勝回収率94%
〇今回2番人気の場合
勝率32% 連対率48% 複勝率55%
単勝回収率125% 複勝回収率78%
〇今回3番人気の場合
勝率15% 連対率23% 複勝率39%
単勝回収率96% 複勝回収率82%
〇今回1~3番人気の場合
勝率45% 連対率60% 複勝率71%
単勝回収率106% 複勝回収率89%
このように次走で上位人気に推されれば、
かなり信頼して良いというデータです。
まだまだ幼い新馬戦から、接戦を演じられる馬は、
気性面や筋肉の発達が早いと考えられますね。
新馬戦で着差なしの2着に敗れた馬は、要チェックです!
では反対に新馬戦を着差なしで勝利した馬の次走を見てみましょう。
新馬戦を接戦で制した馬の方です。
◆前走新馬戦で0.0秒差の1着
勝率9% 連対率18% 複勝率27%
単勝回収率124% 複勝回収率71%
昇級戦なので勝率は低くなりますが、
回収率はプラスです。
これは、前走着差なしの勝利なので、あまり強くないのでは?
という心理が働き、あまり人気にならないのでしょう。
でも多くの競馬ファンが考えている以上に強い!
ということですね。
勝利した場合も、2着に敗れた場合も、
前走芝から今走も芝のレースだった方が、回収率が良くなります。
もしTARGETを使っているなら、
ご自身で調べてみてください。
新しい発見があるかもしれません。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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