『残り少ない3歳未勝利戦もノーザンファーム生産馬ねらい!』田中洋平
2019年からスーパー未勝利が廃止されて、
秋競馬での3歳未勝利戦はなし。
秋に行われていた全てのレースが、
夏競馬に組み込まれるようになったので、
勝ち上がりのチャンスは9月の1週目までになりました。
2020年だと9月6日の日曜日まで。
あと1ヶ月とチョットですね。
ここまで来ると強い馬は勝ち抜けているので、
以下のような馬が未勝利戦に残ります。
・能力はあるけど勝ち切れない
・気性難でうまく能力を発揮できない
・相手なりにしか走れない
・ただ単に脚が遅い
・虚弱体質で順調にレースを使えない
・骨折などのアクシデントで休んでいた
などなど。
この時期の3歳未勝利戦となれば、
3戦連続2着の馬や、
5戦連続3着以内というような勝ち切れない馬が1番人気になる。
あとはデビュー戦で善戦するも骨折して休養、
今回は休み明けという馬が、潜在能力を見込まれて2~3番人気。
そして4~5着続きの馬が、4~5番人気。
という感じでしょうか。
すべての馬が一長一短、
決め手に欠ける感じで、馬券予想が難しいメンバー構成ですよね。
ところが、
ノーザンファーム生産馬は、この時期でもしっかり走ります。
検証したデータの条件は以下の通り。
・2015年~2019年の5年間
・7~9月
・3歳未勝利戦
この条件で「着別度数」のトップ10を抜き出してみます。
やはり巨大組織のノーザンファームは、
出走させている頭数も多いですね。
ノースヒルズやグランド牧場に成績面はやや劣りますが、
まずまずの成績ですし、単勝回収率もプラスになっています。
ではノーザンファームのデータだけを抜き出して、
狙える条件を絞ってみましょう。
まず1つ目の条件はキャリア3戦以内。
キャリアは間違いやすい条件の1つで、
3戦以内ということは、MAXで今回4戦目ということ。
今回がデビュー戦、2戦目、3戦目、4戦目の馬は、
これに該当するという意味です。
このキャリア3戦以内に絞る理由ですが、
さすがのノーザンファーム生産馬でも、
8戦、9戦しても勝ち上がれない馬は能力的に厳しい。
キャリア3戦以内であれば、
育成時にアクシデントがあってデビューが遅れた。
デビュー戦で怪我をして、復帰戦がこの時期になった。
4~6月の遅生まれでデビューが遅れた、
などの能力はあるけど、何らかの理由で勝ち上がれていない。
こんなノーザンファーム生産馬を狙い撃ちにするための条件です。
そして次の条件が、前走からの馬場変更。
芝からダート、ダートから芝へ、
前走から馬場を変更した馬を除きます。
その理由は、
デビューから3戦以内の馬場変更は、
調教師がその馬の適性を掴めていないから。
競走馬は血統背景や体型から、
調教師が芝デビューか、ダートデビューかを決めます。
芝で2戦したけど結果が出ないのでダートへ。
こんなパターンでいきなり激走する馬もいますが、
確率的にはレアケース。
まぐれ当たりの感は否めません。
やはり能力をきっちりと見極められて、
その路線で使われている馬の方がブレがない。
ということになります。
では条件をおさらいしましょう。
・7~9月の3歳未勝利戦
・ノーザンファーム生産馬
・デビュー3戦以内
・馬場変更がない馬(芝→芝、ダ→ダ)
この4つの条件で、以下のような成績になります。
さすがはノーザンファーム!という成績ですね。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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