『中山グランドジャンプ 2017の穴馬探しPART1』シベリアン

「中山グランドジャンプ」の
穴馬探しをお届けします。

 中山グランドジャンプは
4月15日(土)に中山で
行われる春の障害G1です。

 土曜施行のレースですので
 さっそく、当レースの
 ポイントを3つご紹介します。

 【ポイント1】
 軸はオジュウチョウサン

→障害は「絶対王者」が
現れやすいジャンルです。
ボレール、ゴーカイ、
オーストラリアのカラジ…。

 障害戦は、平地レース以上に
同じメンバーで戦うことが
多いですし、かつ特殊能力を
競う+レースじたいに紛れも
少ないですから「強い馬が
好走して弱い馬が凡走する」
 結果が多く出がちです。
ゆえに、障害界=絶対王者が
出やすいジャンルなのです。

 今の障害の「絶対王者」は
 オジュウチョウサンですが、
 過去の絶対王者と比べても
 レース運び・飛越の安定感は
 さらに一枚抜けている印象を
持ちます。道中から自在に
動ける気性面も、馬と鞍上の
呼吸面も文句ナシ。

 今回も「新たな強敵」は
 ほぼいませんし、想定外の
 アクシデントで落馬や大きな
不利でも起こらないない限り
王者オジュウチョウサンが
馬券圏から外れる確率は
極めて低いでしょう。

 障害=落馬のリスクが気に
 なるので馬券が買いづらいと
 お思いの方も多いでしょうが、
 近年は各出走馬の飛越技術が
向上しており、落馬の頻度が
下がっています。しかも元々の
力差が大きい…つまり障害=
 馬券が買いやすいジャンルと
化してきているとも言えます。

 各馬の実力差や飛越技術差を
 しっかりと把握したうえで、
 「絶対王者を軸に据えた
欲張りすぎない馬券」を少し
買って楽しみたいと私的には
思っています。

 【ポイント2】
 「中山大障害」好走馬 vs
ステップアップ組

→前述したように障害界=
 「力関係が変わりづらい」
ジャンルですが、しかも
当レースは中山大障害から
 わずか4ケ月後の施行。
さすがにそんな短い期間に
障害のトップ層の勢力図が
 ガラリ一変していることなど
 ありえません。

ゆえに中山グランドジャンプ=
 前年暮れの中山大障害で
好走した馬が、ふたたび
好走するのがまず「基本型」。

ただし、注意したいのは
今回が大障害2走目となる
馬の「経験の上積み」です。

 大障害=特殊なコースゆえ
「経験」がモノをいう
舞台でもあります。
ですので大障害が初めてと
 いう馬よりも2度目3度目と
経験を積むにつれ、着実に
成績をあげていく馬も多い。
オジュウチョウサンも初の
大障害戦は6着でした。

 実際に下記は、近3年の
中山グランドジャンプで
好走した9頭の顔ぶれですが
★印の4頭が前年暮れの
中山大障害で好走した馬。
そして☆印の2頭が、今回が
大障害2~3度目で好走した
「大障害戦の経験を積んで
 ステップアップした」馬でした。

14年1着馬 アポロマ ★前年暮れの大障害1着
14年2着馬 コスモソ ☆前年暮れの大障害14着
14年3着馬 メイショ ★前年暮れの大障害3着
15年1着馬 アップト
15年2着馬 ソンブレ
15年3着馬 サンレイ ★前年暮れの大障害3着
16年1着馬 オジュウ ☆前年暮れの大障害6着
16年2着馬 サラナシ ★前年暮れの大障害3着
16年3着馬 メイショ

【ポイント3】
 「障害GIを未経験の馬」を
 どうしても狙うなら…

→中山 or 福島の「普通の
障害戦」で好走した実積が
 ある馬を狙いたいところ。

 実際に近3年の当レースで
好走した「今回が初めての
大障害出走だった馬」3頭=
15年1着馬・15年2着馬・
16年3着馬は全て、中山or
福島の普通の障害戦での
連対実積を持っていました。

 中山・福島の障害は
 バンケットの昇り降りが
 キツい共通項があるため、
 中山・福島の障害戦では
「中山・福島の障害戦で
好走した実積」じたいを
 プラス材料とできますが、
この大障害は昇り降りの
回数が多いため、いっそう
「昇り降りへの適性」が
問われます。ゆえに中山・
福島の障害戦での戦績を
 チェックする作業は意味の
 ある予想行程なのです。

ともあれ「障害GIを
未経験の馬」を狙うなら、
この点にぜひ留意してみて
 ください。

 以上3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。