『真面目なブラックタイド産駒は1~3人気が狙い目!』田中洋平

 

10月24日土曜日の新潟7レース、

1勝クラスを勝利したのは1番人気のハギノアップロード。

 

グリーンチャンネルの中継を観ていると

勝ち馬プロフィールが紹介されていて、父はブラックタイドとのこと。

 

なんか久しぶりに聞いた気がするな…というのが正直な感想。

 

数年前はキタサンブラックのおかげで、

かなりフューチャーされていましたからね。

 

ご存じない方のために少しだけ説明すると、

ブラックタイドは、ディープインパクトのお兄さん。

 

父 サンデーサイレンス

母 ウインドインハーヘア

 

配合がまったく同じなので、

種付け料が高価なディープインパクトの代わりに

安いブラックタイドを種付けする。

 

少し酷い感じもしますが、

血統というシビアな世界なので、これが普通だと思います。

 

なんせブラックタイドはG1を勝っていないので、

本来であれば種牡馬になれない成績ですからね。

 

デビュー戦を圧勝して、

4戦目のきさらぎ賞で、あのハーツクライに先着しての2着。

 

5戦目の皐月賞トライアル、スプリングSでは、

ダイワメジャーを差し切って1着。

 

続く皐月賞では2番人気に推されるも、

左前浅屈腱炎の故障は発生して16着に大敗します。

 

そこからエリート路線から外れてしまい、

7歳で引退するまで、ずっと勝つことができなかった不幸な馬。

 

と言っても、そんな経歴の馬は星の数ほどいるので、

ブラックタイドが特別なわけでもなんでもない。

 

やはり弟ディープインパクト代替種牡馬と言われても

仕方がありません。

 

そんな評価の中、

ついにあのキタサンブラックが誕生します。

 

ブラックタイドの産駒史上、

最強で最高の傑作と言っても過言ではないでしょう。

 

なんせG1を7勝、

獲得賞金18億7684万3000円で、現時点で歴代最高の馬。

 

あのテイエムオペラオー、

そしてディープインパクトの上を行っているのですから、

キタサンブラックは父親孝行ですね。

 

そんなキタサンブラックの初年度産駒は、

2010年にデビューを予定しています。

 

◆エリンコートの2019

母はオークス馬

 

◆クリソプレーズの2019

兄弟はクリソライト、マリアライト、リアファル、クリソベリル

 

◆サマーハの2019

兄弟はモルジアナ、シャケトラ

 

◆ジュエラーの2019

母は桜花賞馬

 

◆スイープトウショウの2019

母はG1を3勝

 

◆ドナブリーニの2019

兄弟はドナウブルー、ジェンティルドンナ

 

◆ブラックエンブレムの2019

母は秋華賞馬

兄弟はブライトエンブレム、ウィクトーリア

 

このようにエース級の繁殖牝馬に多数、種付けされています。

 

それだけ期待が高いということなのでしょうね。

 

しかしどこかで読んだのですが、

鍛え上げて出世した馬は大成しないという話。

 

人間もこれと同じで、

筋肉ムキムキの男性の子供が筋肉ムキムキなのか?

 

と言われれば違いますよね。

 

大人になってガシガシ鍛えて筋肉ムキムキになっても、

そもそも筋肉の付きにくいカラダであれば、その道の才能は低いと言わざるを得ない。

 

その才能の部分が遺伝するので、

子供も筋肉の付きにくいカラダになる可能性が高い。

 

ということ。

 

つまり生まれ持っての才能ではなく、

この世に生を受けてから努力して身に付けた才能は、

遺伝しないということなのでしょう。

 

確かに…。

 

と妙に納得してしまいました。

 

そう考えると、キタサンブラックは完全に叩き上げ。

 

ガシガシ鍛えて強くなった感じで、

エリートいうイメージからは程遠い存在ですよね。

 

まーこればっかりは走らせてみないと分からないでしょうから、

来年の初年度産駒のデビューを、楽しみにしたいと思います。

 

ちなみにキタサンブラックにも共通することですが、

ブッラクタイド産駒の特徴を見つけました。

 

それは真面目だということ。

 

◆1番人気

勝率39% 連対率56% 複勝率67%

単勝回収率96% 複勝回収率87%

 

◆2番人気

勝率22% 連対率39% 複勝率53%

単勝回収率94% 複勝回収率85%

 

◆3番人気

勝率16% 連対率29% 複勝率45%

単勝回収率88% 複勝回収率86%

 

これはブラックタイド産駒の上位人気に推された時の成績。

 

平均勝率は1番人気が32%、2番人気が18%、

3番人気が13%なので、みんな平均以上に走っていることになります。

 

だから回収率も高い。

 

ブラックタイド産駒は期待以上に、

真面目に走るということだと思います。

 

キタサンブラックも真面目にコツコツとトレーニングを積んだから、

あそこまでの馬になったのでしょうからね。

 

真面目さは遺伝するでしょうから、あとは能力ですね。

 

楽しみです。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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