『他人と差がつく競馬必勝法を考えてみよう』田中洋平
競馬予想とは強い馬を探すこと。
ゴール板を1番で駆け抜ける馬を探すこと。
あーでもない、こーでもないと友人と持論を戦わせたり、
自分ひとりで思考を巡らせる時間が、競馬予想の醍醐味だったりします。
またただ1番強い馬を探せば良い!という訳ではない。
それなら1番人気の馬ばかりを買えばいいだけで、
勝率32%、3回に1回は1番人気が1着になってくれる。
しかし、ずっと1番人気の馬券を買っていては、
ジリジリとお金が減っていくのは確実。
では競馬で勝てるようになるには、どうすれば良いのか?
他人が知らない強い馬を、
自分だけが知っている状態を作らなければいけない。
これがなかなか難しいのですが、
とにかく色々と考えては検証を繰り返すしかありません。
ところで、
新馬戦を勝利した馬と、未勝利戦を勝利した馬。
どちらが強いか知っていますか?
同じ1勝している馬なので、同じなんじゃないの?
こんな意見が多いかと思いますが、
実は新馬戦を勝った馬の方が強いのです。
あなたは、知っていましたか?
◆前走新馬戦1着馬の次走成績
勝率14% 連対率27% 複勝率36%
単勝回収率64% 複勝回収率76%
◆前走未勝利戦1着馬の次走成績
勝率8% 連対率16% 複勝率24%
単勝回収率55% 複勝回収率66%
勝率だけで比べると、両者の差は2倍近くあります。
そうです。
これが他人が知らない強い馬を、自分だけが知っている状態。
このようにクイズっぽい疑問をたくさん考えて、
データベースソフトTARGETのレース検索で検証を繰り返すのです。
色んな場所で口酸っぱく言っていますが、
回収率を追い求めて、そぎ落として行くのはNG。
この方法では、再現性の低い必勝法ばかりになってしまいます。
まずは「実は〇〇なのを知っていますか?」という、
今回のようなクイズの素になりそうなネタを考えるのが絶対。
絶対の絶対です。
これを必ず守るように、肝に銘じてください。
では次に、なぜ新馬戦を勝った馬の方が強いのか?を考えましょう。
答えは簡単ですね。
競走馬の一生で1度しか出走できない新馬戦で、しっかり勝ち切ったこと。
右も左も分からない初めての競馬で、いきなり勝てたこと。
つまり能力的に優れていて、
さらに精神的にも大人じゃないと、新馬戦は勝てない。
未勝利戦を何度も経験して勝ち上がってきた馬よりも、
新馬戦を勝てた馬は完成度が高いと言えるでしょう。
それが次走成績にも、モロに影響しているわけです。
再掲しますが、この差は歴然。
◆前走新馬戦1着馬の次走成績
勝率14% 連対率27% 複勝率36%
単勝回収率64% 複勝回収率76%
◆前走未勝利戦1着馬の次走成績
勝率8% 連対率16% 複勝率24%
単勝回収率55% 複勝回収率66%
ただこれだけでは単勝回収率が64%とサッパリなので、
さらに思考を巡らせましょう。
新馬戦を勝った馬の中で、もっと強い馬はどんな馬なのか?
これも答えは簡単です。
芝のレースでノーザンファーム生産馬を狙えば良い。
ライバルの社台ファームを競り落として、
いま現在の競馬界を牛耳っているのはノーザンファーム。
そのノーザンファームの得意分野は、瞬発力勝負になる芝のレースですよね。
では条件を整理しましょう。
1、前走新馬戦1着
2、ノーザンファーム生産馬
3、今回芝のレース
この3つの条件をクリアした馬の成績がこちら↓
勝率23% 連対率39% 複勝率51%
単勝回収率84% 複勝回収率87%
回収率がかなり改善しましたが、まだ100%に遠いですね。
そこでもう一考。
新馬戦を勝った馬が次に選択するレースは、
1勝クラス、普通のオープン、リステッド、重賞の4つですよね。
リステッドも重賞もオープンクラスに含まれるのですが、
そんな細かいことは言わないようにしましょう。
話しを戻すと、普通のオープン、リステッド、重賞は、
G1を目指す強い馬が揃っている。
他の強いノーザンファーム生産馬も出てくるので、
ここで勝つのはハードルが高くなります。
ですよね?
しかし1勝クラスはメンバーレベルが低いので、
ノーザンファーム生産馬は勝ちやすくなる。
そうです、ここを狙いましょう。
では条件をおさらいです。
1、前走新馬戦1着
2、ノーザンファーム生産馬
3、今回芝のレース
4、今回1勝クラス
この4の条件をクリアした馬の成績がこちら↓
勝率29% 連対率44% 複勝率55%
単勝回収率111% 複勝回収率95%
このように高い回収率になりました。
競馬必勝法の組み方はいろいろありますが、
もっとも安定するのは、成績と回収率をダブルでアップさせること。
強い馬の条件を探っていくと成績がアップして、
それに伴って、回収率もアップするという今回のようなカタチです。
このクイズ方式のネタをたくさん考えて、
あなたオリジナルの競馬必勝法を作ってみてください。
参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
-
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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