『マイルCS2020の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「マイルCS」の
穴馬探しをお届けします。

次週末のJRAは
土・日・月の
3日間開催となります。

土曜日は、重賞レースは
行われません。

マイルCSは
11月22日(日)に
阪神芝1600mで行われる
秋のマイル王決定戦。

今年は、阪神競馬場で
行われます。

さっそく、当レースの
ポイントを記します。

 

 

 

【ポイント1】
今年は好位中位からの
「上がり勝負」か

 

→今年は舞台が例年の
京都ではなく阪神で
行われます。

阪神の外回りマイルで
行われている「古馬の
重賞」は、現在はナシ。

ただ今年は、中京記念が
阪神の外回りマイルで
行われました。

その結果は…
「上がりが速かった馬」が
上位を独占したのです。

 

1着 メイケイ 上がり4位
2着 ラセット 上がり1位
3着 エントシ 上がり2位タイ
4着 ケイアイ 上がり2位タイ

 

阪神外回りマイル戦=
道中が少しユルむため
各馬が直線を迎えても
「余力十分」の態勢。

そこから最後の直線で
各馬が満を持しての
よーいドンになります。
しかも直線が長いため
結局上がりの速い馬が
最後に届きやすいのが
特徴ですが、この夏の
中京記念もまさにそんな
結果となりました。

なお、当時は差し有利が
顕著な馬場でしたので
相当後ろからの差しでも
届いた格好です。

じつは、例年の
京都でのマイルCSは
上がり勝負ではありません。
そこそこタフなペースで
流れる中、ある程度の
ポジションを取りあっての
「渋い脚」の持続勝負。

ソコソコの位置に構えて
おいたうえで、程々の
速さの「渋めの脚」を
最後まで持続するタフな
凌ぎあいを制さないと
好走が難しいレースです。

実際に下記のように
近5年の京都での
マイルCSで
「最速上がり馬」は
1つも勝っていません。

要は最後の速い脚だけで
勝負しても間に合わない
レースなのです。

 

15年最速上がり馬 3着
16年最速上がり馬 7着
17年最速上がり馬 6着
18年最速上がり馬 4着・5着 
19年最速上がり馬 6着

 

しかし、今年は
阪神に替わることで、
この傾向が変わります。

道中はユルめになるため
例年ほど「タフ」な
素養は必要ありません。
タフさや位置取りよりも、
いかに最後に速い
上がりの脚を使えるか。
この点が今年は優先事項と
なります。

2週を使用した阪神の
芝ですが、外回り戦なら
「中位」からの差しは
ソコソコ届いています。

さすがに後方一気は
今の馬場では厳しいですが
好位中位からなら、速い
上がりさえ使えば間に合う
状況。そんなタイプの馬を
探したい今年のレースです。

 

 

【ポイント2】
今の阪神マイルでの
「注目血統」は…

 

→先々週に開幕した阪神。
外回りマイルのレースは
4クラ行われましたが…

その4クラで連対した
全8頭のうち、なんと
5頭が「父or母父が
キングマンボ系の馬」
だったのです。

 

08日 阪神02R 1着馬 母父キングマンボ
08日 阪神02R 2着馬 母父キングマンボ
14日 阪神05R 1着馬  父キングマンボ
14日 阪神05R 2着馬
14日 阪神11R 1着馬
14日 阪神11R 2着馬  父キングマンボ
15日 阪神02R 1着馬
15日 阪神02R 2着馬  父キングマンボ

 

さすがは「高速馬場」に
めっぽう強い系統です。
出走頭数を鑑みると
まさにキングマンボ天国の
趣です。


しかも好走した上記5頭の
人気順は1・5・7・2・4。

つまり、少し人気が
低め=力が劣る馬でも
キングマンボの助けを
得られれば走れる馬場、
ということ。

穴馬で妙味を
探ってみたい場合は
「キングマンボ馬」に
注目する策が有用となる、
目下の阪神マイルです。

 

 

【ポイント3】
1番人気馬が10連敗中

→近10年の1番人気の
成績は(0.3.2.5)。

「さすがに半分の馬が
馬券に絡んではいるが
1回も勝ち切っていない」
近年の状況。いかに
最近のマイルG1戦線が
混戦模様かを示している
データです。馬券からは
切れないがアタマ信頼は
どうか?といったところ。

 

 

【ポイント4】
牝馬不振のレースだが
今年は傾向が変わるかも?

 

→当レースの近10年の
牡・牝馬別の成績を
診てください。

 

牡セン 複勝率19% 10.10.8.121
牝   複勝率 7% 0.0.2.27

 

近年は「牝馬上位」の
傾向が続く競馬界ですが
このマイルCSに限っては
このように牝馬が大不振。

しかも「牝馬が牡馬に
対して通用しやすい」と
よく言われるマイルの
レースで、ここまで
牝馬が不振なのです。

前述したように、
毎年京都で行われている
マイルCS=タフな
持続力勝負となるため
牝馬ならではのキレ・
瞬発力が活かしづらく、
苦戦しているのでしょう。

ただ、今年は舞台が
阪神に替わります。
例年のような「タフさ」は
必要なく、それよりも
上がり脚の速さが活きる
レースになります。

ですので今年に限っては
牝馬が快走する可能性は
例年よりは高いかも…と
思っています。

 

 

【ポイント5】
牝馬が好走するには
明確な基準がある

 

→ちなみに、近年の
マイルCSで馬券圏に
好走した牝馬には明確な
共通点がありました。
下記を診てください。 

 

04年2着 ダンス 桜花賞1着
05年3着 ライン 桜花賞・NHKマイル1着
06年2着 ダンス 桜花賞1着
08年1着 ブルー Vマイル3着
09年3着 サプレ サンチャリオットS1着
11年3着 サプレ サンチャリオットS1着
12年3着 ドナウ Vマイル2着

 

これは2004年以降の
マイルCSで3着以内に
好走した牝馬7頭の
「それまでの
マイルGIでの実績」。

このように7頭すべて、
マイルCSで好走する
前に「マイルのGIで
3着以内に好走した」
実績があったのです。

これが牝馬がマイルCSで
好走するために必要な
明確な「基準」です。

 

 

 

以上5点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。