『青葉賞 2017の穴馬探しPART1』シベリアン

「青葉賞」の穴馬探しを
 お届けします。

 青葉賞は
4月29日(土祝)に東京で
行われるダービートライアル。

1着馬・2着馬に
 ダービーの優先出走権が
与えられるレースです。
 昨年はヴァンキッシュラン・
 レッドエルディストの2頭を
 ダブル推奨しましたが
 ワンツーをキメてくれました。

 今年は大混戦の牡馬クラシック。
 当然「青葉賞好走組」にも
 チャンスが出てくるでしょう。
 例年以上に要チェックとなる
今年の青葉賞です。

 土曜施行のレースですので
早速、当レースのポイントを
 お伝えしていきましょう。

 【ポイント1】
 毎年「スローからの
上がり勝負」になるので、
 速い上がり脚を使える馬を
狙いたい

→これが青葉賞の最大の
 ポイントです。とにかく
 いつも前半からペースが
全く上がりません。

 最初からノロノロ走り続け、
 最後の600m~800mだけ
急加速して末脚の速さを競う
極端な後傾戦になります。

 近5年のレースラップを
診てください(スタート→
ゴールの600mごと)。

12年 35.1→38.6→37.1→34.9
 13年 36.6→38.2→36.7→34.7
 14年 35.8→38.2→37.7→34.8
 15年 36.2→39.0→37.4→34.3
 16年 35.9→37.0→35.5→35.8

注目は、スタートして
600m経過→1200m地点の
600mぶんのラップです。
12年から順に38.6、38.2、
38.2、39.0、37.0。

 昨年はこの区間が37.0秒と
 いつもの年より速めに流れ、
かつゴールまで加速し続ける
(当レースとしては珍しい)
タフなラップになりましたが
昨年はむしろ、レアケース。
 他の年はこの区間が39秒弱と
 いうまるでキャンター並みの
牛歩ラップを刻んでいます。
そしてラスト600mは34秒台。
あまりに極端です。

 青葉賞=ダービー出走への
 ラストチャンスという特殊な
状況のレースのため、各馬が
 いつも以上に慎重にすすめる
 ことが多いため、このような
極端なスローペースが起こり
 やすいのでしょう。

ちなみに、一昨年などは
 ラスト600mの「200m毎」の
 ラップが11.5→11.2→11.6。
ただこれはレースラップです。
その中を後方追走から差して
好走するためには、これ以上の
「極限の末脚」を出す必要が
 あった、ということ。つまり
 かなり高レベルな末脚を備えて
 いないと好戦はムリなのです。

ということで、実際に
近5年の青葉賞で好走した
15頭の「前々走・前走での
出走馬中の上がりタイムの
順位」を診ると下記のように
大半の馬が、前2走とも
出走馬中で上位の「速い
上がり脚」を使っていました。

▼近5年の青葉賞好走馬15頭の
 「青葉賞の前々走・前走での、
  出走馬中の上がりタイムの順位」

12年1着馬 3位・2位
12年2着馬 4位・3位
12年3着馬 2位・3位
13年1着馬 3位・2位
13年2着馬 6位・8位
13年3着馬 2位・1位
14年1着馬 1位・2位
14年2着馬 2位・1位
14年3着馬 1位・7位
15年1着馬 1位・1位
15年2着馬 4位・1位
15年3着馬 1位・3位
16年1着馬 2位・1位
16年2着馬 1位・1位
16年3着馬 1位・1位

つまり、かなり速い上がり脚を
使えることを直近のレ?で
 すでに証明していた馬が
「スローからの上がり勝負」の
青葉賞で狙い目になるワケです。

 【ポイント2】
 前走で「2200m以上の距離の
500万」を使ってきた馬に
要注目

→タイトルどおり。
 特に近4年の青葉賞連対馬は
下記のように8頭すべて(!)
 前走で「芝2200m以上の
距離の500万」に出走して
 いた馬でした。

13年1着馬 前走→500万(2200m)出走
13年2着馬 前走→500万(2200m)出走
14年1着馬 前走→500万(2200m)出走
14年2着馬 前走→500万(2200m)出走
15年1着馬 前走→500万(2400m)出走
15年2着馬 前走→500万(2200m)出走
16年1着馬 前走→500万(2400m)出走
16年2着馬 前走→500万(2200m)出走

つまり前走「500万」出走の
場合、その500万戦の距離が
2000m以下だった馬は
連対できていない事になります。

 特にここ数年の青葉賞週の
東京の芝は「深め」ですから、
たとえペースがスローでも
好走するためには「相応の
 スタミナ」を要する状況=
 前走500万出走の格下馬に
 ついては直近で長めの距離の
 レースを使ってきた履歴が
重要項目となっている面が
 あるのでしょう。

また、前走で2000mの
重賞を使ってきた馬よりも、
2200m超の500万を使って
 きた馬のほうがここ数年は
結果を出している…という
 ことにもなります。それだけ
近年は「格よりも距離実積」が
大事な馬場状況になっている、
とも言えます。

 【ポイント3】
 特に前走「大寒桜賞」勝ち馬に
要注意?

→上記【ポイント2】の続きの
 ような内容になりますが、
 近4年の青葉賞では、前走で
「大寒桜賞」を勝った馬が
馬券圏に好走しています。

13年ラストイン 大寒桜賞1着→青葉賞3着
14年ワールドイ 大寒桜賞1着→青葉賞2着
15年タンタアレ 大寒桜賞1着→青葉賞2着
16年レッドエル 大寒桜賞1着→青葉賞2着

 大寒桜賞=中京芝2200mですが、
 大寒桜賞と青葉賞では芝がタフ、
 左回り、距離が長い、スローに
 なりやすいなど「共通項」が
多いため、このような傾向が
出ているのかもしれません。

 【ポイント4】
 外枠は苦しい

→近10年の当レースの
枠別成績を診てください。
7・8枠の成績がハッキリ
振るいません。

1・2枠 勝率  5% 複勝率18% 2.4.1.31
 3・4枠 勝率10% 複勝率21% 4.2.2.31
 5・6枠 勝率  8% 複勝率23% 3.4.2.31
 7・8枠 勝率  2% 複勝率11% 1.0.5.49

スローでトラックをグルッと
1周するレースで、しかも
毎年フルゲートですから
外枠の馬はなかなか内目へ
潜り込む「機会」が無く、
コースロスを強いられてしまう
 ことが、この傾向に繋がって
 いるのでしょう。

 当欄は、7・8枠に入った
馬は推奨扱いしません。

 以上4点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。