『オレの騎手買い!というコンテンツを始めてみる』田中洋平
このケイバ5で11月23日に、
『あの騎手が大変なことに!買うなら今しかない!』という記事を書きました。
ただいま吉田隼人騎手が激アツ中!という内容なのですが、
騎手はその時代のトレンドによって、大きく成績が左右される。
それは数年前までG1を勝ちまくっていた
ミルコ・デムーロ騎手の現在の成績を見れば納得いくと思います。
一般的に見ると悪くはないレベルですが、
求められている結果を残せているかと言うと、残念ながら残せていないでしょう。
このように少しでも業界の流れが変われば、
大きく影響を受けるのが、騎手というファクターです。
だから騎手や調教師の過去データは、馬券術向きではない!
ということ。
その時期によって成績が上げ下げするようでは、
アテにしづらいので、馬券術として成り立たないわけです。
それを書いたのが下の記事。
まずは現在の記事を読んでもらって、読み終わった後に上記の記事をご覧ください。
で、先に進めて行くと、
ずっと固定で使いたい馬券術には不向きの騎手ファクターも、
ちょこちょこ状況を見ながらお手入れすれば、ちゃんと使えるのはないか?
あなたもこう思っていると思います。
まさにその通りで、
半年~1年くらいのスパンで環境を見直せば、十分使えるようになると思います。
例えば吉田隼人騎手のように、
これからブレイクしそうな騎手をみつけて先物買いをする。
この作戦は減量の見習い騎手なんかにも使えるでしょうね。
そして成績が下降し始めたら、パッと手放して買わない。
なんだか株式のようですが、
定期的に見直すというお手入れがしっかり出来るのであれば、
騎手のトレンド買いもアリでしょう。
ということで、
私が定期的に見直してお手入れをする、
「オレの騎手買い!」というコンテンツを始めようと思います。
このコンテンツは、
これからググっと伸びそうな騎手を狙うのではなく、
堅実タイプの騎手を狙います。
今でいうと川田将雅騎手と、ルメール騎手。
ここ数年はリーディング上位争いを繰り広げている2人で、
この2人だけで年間300勝以上を稼いでいます。
JRAの年間レース数が約3330レースなので、
全体の10%ほどを、川田将雅騎手とルメール騎手で独占。
ちなみにJRA所属の騎手は120名ちょっと。
10% → 2名
90% → 118名
ザックリ言うと、このような配分になります。
また素の連対率が45%くらいあるので、
1日12レースに置き換えると、5レースで連対する。
この2人から馬連を買えば、2回に1回は的中するわけです。
これを利用しない手はないですよね。
そこで川田将雅騎手とルメール騎手の騎乗馬を厳選。
3ランクの自信度に分類しました。
当然、Aランクが狙い目になりますが、
Aランクに該当するのは、全体の20%ほど。
5回に1回しかありません。
断層インパクトに対する対象レース数の少なさの指摘が、
相変わらず多いのですが、
厳選してるんだから、対象レースが少ないのは当たり前のこと。
まずはこのことを理解しましょう。
1頭の牛からわずか数グラムしか取れない希少な部位の肉。
だから美味しくて価値が高い。
これと同じですね。
まーまずい肉でもいいので食べたいのであれば、
自信度Bで参加するか、自信度Cで川田将雅騎手とルメール騎手を買わない。
という選択肢もあります。
オススメはしませんけどね。
では先週の結果です↓
データにまとめると以下の通り。
・自信度A
勝率100% 連対率100% 複勝率100%
単勝回収率170% 複勝回収率110%
・自信度B
勝率25% 連対率33% 複勝率50%
単勝回収率51% 複勝回収率63%
・自信度C
勝率13% 連対率25% 複勝率31%
単勝回収率73% 複勝回収率50%
先週はルメール騎手の成績が、あまりにも悪すぎましたね。
だから自信度Bの成績がガタガタですが、
1週間分のデータだけをみて判断するのはドシロウトの意見。
また自信度Aのレースが1つしか該当しなかったですが、
これもたまたまなので、来週はもっと多く該当するハズです。
確認のために繰り返し記しておきますが、
自信度Aの出現率は20%ほどなので、騎乗機会5回に1回の割合です。
では次の疑問に行きましょう。
自信度Aを狙うのは分かったけど、回収率が100%超えてないですよね?
単勝回収率97%って、
買えば買うほど損するじゃないですか!
こんな意見が聞こえてきそうです。
これはちょっとした技術介入で、プラス回収に持って行ける。
例えば自信度Aの馬から、
馬連全流し(全頭買い)をすれば回収率は88%あります。
馬連の控除率が低いから回収率がダウンするのですが、
出走している全頭を買う必要はないですよね?
18頭立てから自信度Aの馬を抜いたら17頭。
この中から5頭くらいを、あなたが選んで馬券を買えば良いだけ。
2着以内に入りそうな馬を、
17頭の中から5頭選ぶだけですからね。
これを難しいと感じる競馬ファンは少ないでしょう。
あとは自信度Aの馬が、
人気を被らないシチュエーションだとプラスになります。
◆自信度A(単勝オッズ2倍~)
勝率36% 連対率54% 複勝率66%
単勝回収率105% 複勝回収率88%
自信度Aの馬が単勝1倍台の場合は、
全体的に配当妙味が薄くなってしまうのでスルーする。
こんな作戦でもOKです。
よく馬券に絡む川田将雅騎手と、ルメール騎手ですからね。
人によっては、あっさりプラス回収に持って行けるでしょう。
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またしばらく間は、騎手勢力図に大きな変化はない思いますが、
動きがあれば、入れ替えるなど柔軟に対応しようとは考えています。
では今週末をお楽しみに♪
続いてこちらの記事もご覧ください↓
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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