『フェブラリーSで活躍した8歳馬に惑わされてはいけない理由』田中洋平
2021年のG1第一弾となるフェブラリーSですが、
1番人気でルメール騎手騎乗のカフェファラオが優勝。
そのカフェファラオの父親は、
2015年のアメリカクラシック3冠馬のアメリカンファラオ。
※アメリカクラシック3冠馬
ケンタッキーダービー、
アメリカンファラオの産駒は他に、
地方競馬のジャパンダートダービーを制したダノンファラオに、
エイシンヒカリ2世と言われている規格外のリフレイムなど。
日本で走り出したのはカフェファラオの4歳世代からなので、
いきなり結果を出したすごい種牡馬ですね。
ダート界ではこの先も注意が必要でしょう。
あと今年のフェブラリーSの結果を見て
気になった人が多いと思うのが、2~3着馬の年齢。
2着馬エアスピネルが8歳、
3着だったワンダーリーデルも8歳です。
もうさすがにピークを過ぎただろう、
という空気もあり、馬券から外した人も多いかと思います。
勝負レースではなかったので馬券を買っていないですが、
もし私が今年のフェブラリーSの馬券を買うなら、
8歳馬2頭の馬券は買っていなかったと思います。
やはり競走馬の能力のピークは4~5歳ですからね。
その能力のピークを越えると、徐々に成績が下降して行くのが当たり前。
7歳や8歳馬の馬券を買うのは、
私に言わせると超非効率なわけです。
でも8歳のエアスピネルとワンダーリーデルが
G1で2~3着に来たじゃないですか!
やっぱり高齢馬も買わないとダメじゃないですかね?
とシタリ顔で言われそうですが、
これは確率の問題で、マグレで来るときもあるよ!
というレベルの話。
では直近5年分の重賞(G1、G2、G3)の年齢別の成績をご覧ください。
芝、ダートともに、
7歳以上の馬の成績がイマイチなのが分かります。
でもまったく馬券に絡めないわけではなくて、
直近5年間で芝なら59連対、ダートは18連対しています。
出走頭数のわりに馬券に絡む確率が低いだけで、
まったく馬券に絡めないわけではない。
ここを勘違いしないようにしましょう。
5回に1回アタリが出るガチャガチャと、
10回に1回アタリが出るガチャガチャ。
1回100円で、アタリの景品は同じ。
あなたはどっちのガチャを回しますか?
そりゃ5回に1回アタリが出るガチャでしょう。
重賞で4歳、5歳馬を馬券を買うのは5回に1回で、
7歳以上の馬券を買うのは10回に1回という感じですね。
だから私は7歳以上の馬券を率先して買わない!
という結論になるのです。
まー7歳以上の中にもアタリは入っているので、
自己責任で臨機応変に、馬券を買うのは良いのかもしれません。
ということで、重賞で7歳馬以上の馬券を買う指標を、
紹介しておきたいと思います。
単勝オッズ50倍で2つに区切りましょう。
重賞で7歳以上の馬は、1~49.9倍なら買える材料あり。
反対に50倍以上であれば、問答無用で切って良さそうです。
競馬は確率論で絞って行って、最後は能力系ファクターで取捨選択。
これが勝てる方程式だと私は考えています。
コンピ指数である程度狙いを定めて、最後は能力系のファクターで取捨選択。
これと同じですね。
この際、非効率な部分は捨ててしまって、
チャンスが多い部分で勝負するという考え方。
あなたはどう思いますか?
馬券を見直す取っ掛かりになれば幸いです。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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