『中山牝馬S2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「中山牝馬S」の
穴馬探しをお届けします。

中山牝馬Sは
3月13日(土)に
中山1800mで行われる
牝馬限定の重賞レース。

土曜施行ですので
さっそく当レースの
ポイントをお伝えします。

 

 

 

 

【ポイント1】
グレイソヴリンステークス

→当レースの大事な
血統ポイントです。
下記を診てください。

 

10年2着 ウェデ 8番人気 母父トニービン
10年3着 チェレ 9番人気 母母父クリスタルパレス
12年1着 レディ 8番人気 母父テハノラン
12年2着 オール 7番人気 父母父クリスタルパレス
13年1着 マイネ 6番人気 父父トニービン
13年3着 オール 1番人気 父母父クリスタルパレス
14年3着 キャト 4番人気 母父テハノラン
16年1着 シュン 4番人気 父母父トニービン
17年2着 マジッ 1番人気 父母父トニービン
17年3着 クイン 7番人気 母父インエクセス
19年2着 ウラヌ 3番人気 父母父トニービン
20年1着 フェア 3番人気 父母父トニービン
20年3着 エスポ 1番人気 母母父トニービン

 

これは、阪神開催の
2011年を除く近10年=
2010年以降の当レースで
馬券圏内に好走した
「グレイソヴリン持ち」の
馬です。

10年で13頭が快走。
好走馬の「半分弱」が
グレイソヴリン持ちと
いうことになります。

「該当馬」じたいの
少なさを鑑みれば
かなり特徴的な事象と
言えましょう。

要パワー状態の事が多い、
初春の中山の芝。しかも
(普段はスローが多い)
牝馬限定重賞としては
当レースは結構淀みなく
流れます。しかも舞台は
小回りの内回りコースで
メンバーもドングリの
背比べ、ゆえに早めに
仕掛けあう乱戦模様…。

ということで、この
中山牝馬Sは普段から
ヌルい質のレースに
慣れている牝馬には
何かとタフな要素が多い
レースと言えます。

ですからレースの質が
タフになればなるほど
真価を発揮する事が多い
グレイソヴリンの血を持つ
馬が毎年のようにココで
好走している…という
ことではないでしょうか。

そんな理屈はともあれ、
ココまで「傾向」が
現われていますので
今年も留意したいと
思います。

 

 

 

【ポイント2】
ハンデ55キロ以上の
馬が苦戦気味

→近10年のハンデ別の
成績を診てください。
(阪神開催の2011年除く)
ハンデ55キロ以上の馬が
かなり苦戦しています。

 

52キロ以下 複勝率17% 1.2.3.29
53キロ   複勝率21% 4.3.3.37 
54キロ   複勝率28% 4.4.1.23
55キロ以上 複勝率13% 1.2.2.35 

 

最近は、実力上位馬に
極端に重いハンデが
課せられるケースが
減少していますが、
当レースは55キロ超の
馬が苦戦傾向。少しの
ハンデ差もけっこう
「効いている」一戦と
言えます。

 

 

 

【ポイント3】
前走愛知杯組、
前走ターコイズS組の
「見分けかた」

→2016年から愛知杯が
現行の「1月施行」に
替わってから、この
中山牝馬Sでは「前走で
愛知杯かターコイズSを
走っていた馬」の台頭が
増えています。

下記のように、
馬券圏好走馬15頭中、
3分の2にあたる10頭が
該当しています。

 

16年1着馬 前走愛知杯(8着)
16年2着馬
16年3着馬 前走愛知杯(12着)
17年1着馬
17年2着馬 前走ターコイズ(1着)
17年3着馬 前走愛知杯(3着)
18年1着馬
18年2着馬 前走ターコイズ(2着)
18年3着馬 前走愛知杯(2着)
19年1着馬 前走ターコイズ(4着)
19年2着馬 前走愛知杯(4着)
19年3着馬
20年1着馬 前走愛知杯(4着)
20年2着馬
20年3着馬 前走ターコイズ(2着)

 

面白いのは
前走「愛知杯組」の場合、
その愛知杯での着順は
8・12・3・2・4・4。

いっぽう、
「ターコイズ組」は
1・2・4・2。

つまり
前走愛知杯組の場合は、
その愛知杯で凡走した
馬でも、中山牝馬Sで
巻き返せているのに
対して…

ターコイズ組の場合、
そのターコイズSで
好走してきた馬しか、
ほぼ中山牝馬Sで
好走していないのです。

愛知杯は、中京施行。
ターコイズは、今回と
同じ中山での施行。

ですので今回と舞台が
異なる中京での愛知杯で
凡走した馬=舞台が
中山に替わることで
むしろ今回の変わり身が
期待できるものの、
前走で中山ターコイズSを
使った馬の場合、そこで
好走していないと今回も
コース適性的に厳しいと
いうことなのでしょう。

愛知杯凡走馬の変わり身、
ターコイズS好走馬の
連続好走が要マークと
言えるワケです。

 

 

 

【ポイント4】
4歳馬が苦戦気味

→近10年の当レースの
馬齢別成績を診てください。
(阪神開催の11年は除く)

 

4歳  複勝率16% 3.3.1.38
5歳  複勝率26% 5.4.4.38
6歳  複勝率18% 2.4.2.36
7歳上 複勝率14% 0.0.2.12

 

このように4歳馬の
成績がハッキリ低調。
この時期の重賞としては
やや珍しい傾向が現れて
います。

4歳馬に厳しめのハンデが
課せられるケースが多い
ことも要因でしょうが、
それよりも「5歳・6歳の
牝馬の勝負気配の強さ」が
要因ではないか、と診て
います。

というのも5歳・6歳の
牝馬は当レースor次の
レースを最後に引退して
繁殖に上がる馬が多く
目イチで仕上げられている
馬も少なくありません。

逆に、まだ「先」がある
4歳牝馬はこの後を見据えた
余裕残しの仕上げになって
いることが多め。

そんな、このレースに
賭けるスタンス・意気の
違いが4歳不振の現象を
生んでいると診ています。

 

 

 

以上の点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。