『スプリングSで2着だった嶋田純次騎手は何気にスゴイ騎手だった!』田中洋平

 

牡馬クラシック第1弾、

皐月賞のトライアルレースであるスプリングステークス。

 

今年は雨の重馬場で行われましたが、

4コーナー抜群の手応えで上がってきたアサマノイタズラが、

直線でグイグイと脚を伸ばして先頭に躍り出る。

 

そこに直線の外めをグィーンッと伸びたヴィクティファルスが、

アサマノイタズラに並んだところがゴール。

 

結果はアタマ差で池添謙一騎手騎乗のヴィクティファルスが勝利。

 

うーん!実におしい!

 

嶋田純次騎手の初重賞制覇まで、あと一歩でしたね。

 

この嶋田純次騎手ですが、

手塚貴久厩舎所属で、今年で11年目。

 

昨年(2020年)は5勝で、今年は現時点で1勝だけ。

 

なんだかパッとしませんね。

 

同期は杉原誠人騎手に藤懸貴志騎手、

昨年からブレイク気味の横山和生騎手に、障害で花開いた森一馬騎手。

 

そんな嶋田純次騎手は競馬に無関係の家に生まれて、

競馬学校卒業時に騎乗技術が優秀だった者に与えられる、

アイルランド大使特別賞という賞をもらっています。

 

騎乗センスが良いんでしょうね。

 

またデビュー戦で、

5番人気のワイズアンドクールに乗って初騎乗初勝利。

 

1年目に新人最多18勝を挙げて、

関東の新人騎手賞である民放競馬記者クラブ賞を受賞。

 

順風満帆のすべり出しと思われたが、

新人騎手のド定番である、4年目からの墜落モードに突入。

 

 

減量が取れると騎乗依頼が激減して、勝ち星も一気に減少。

 

あとは騎手として、ギリギリのラインをキープしている感じでしょうかね。

 

年間30勝前後している手塚厩舎に所属しているんだから、

もっと騎乗機会があっても良さそうなんですが、

調べてみると手塚厩舎の馬には、年間40~50頭くらいに騎乗。

 

坂井瑠星騎手が所属の矢作厩舎の馬に、

2020年は165鞍に騎乗していることを考えると、

もっと自厩舎の馬に乗ってチャンスをもらっても良さそうな気もします。

 

まーこれは調教師の性格もあるでしょうからね。

 

何とも言えない部分もあります。

 

そんな嶋田純次騎手ですが、

調べてみたら、マジでスゴイ騎手でした。

 

何がスゴいかと言うと、人気以上に馬を走らせる技術。

 

下記のデータを見れば、一目瞭然かと思います。

 

データ期間2018~2021年3月

 

この期間の騎乗数が581回で、単勝50倍以上の馬への騎乗回数が392回。

 

全体の67%、

3回に2回はノーチャンスに近い馬に騎乗していることになります。

 

反対に全体の33%は単勝49.9倍以内の馬に乗っていて、

そこでの成績がスゴイことに!

 

 

全体では単複ともにプラス回収ですが、

注目は複勝回収率で、年単位に分けても高い数値で推移しています。

 

これは安定的に、中穴馬を3着以内に持って来ている証拠。

 

レース運びと騎乗技術はピカイチだけど、

良い馬に乗るという政治力が低い騎手なんでしょうね。

 

血縁者が多い競馬サークルの中で、

外部からポッと入ってきた人間には厳しい世界なのか。

 

もっと良い馬に乗ったら、リーディング上位に入れる能力はあるはずです。

 

騎手業も大変ですね。

 

しかしスプリングSで2着だったアサマノイタズラは、

手塚貴久厩舎の管理馬で、オーナーは星野壽市氏。

 

自厩舎の馬で大きなチャンスをもぎ取っただけに、

これを機に良い方向に回って行けば良いなーと思う次第です。

 

ちなみに星野壽市氏は管理馬を、

相沢郁、手塚貴久の2厩舎にほぼ委託。

 

あとは上原博之、高橋祥泰の2厩舎に

チョロチョロと預けていますが、現役馬はいない。

 

手塚貴久厩舎の管理馬で星野壽市氏だと

中山金杯2着のココロノトウダイがいますが、

こちらは丸山元気騎手がデビューから一貫して手綱を任されている。

 

あとはダートの2勝クラスで頑張っている

フジノタカネという馬もいるので、

嶋田純次騎手にもチャンスが回ってくるかもしれません。

 

年間50回ほどと遭遇する機会は少ないですが、

嶋田純次騎手が単勝49.9倍以内の馬に騎乗していたら、

馬券圏内にぶち込んでくる可能性を期待しましょう。

 

皐月賞でも頑張って欲しいですね。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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