『京王杯SC 2017の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「京王杯SC」の
穴馬探しをお届けします。

 京王杯SCは
5月13日(土)に東京で
行われるG2重賞です。

 土曜施行ですので早速、
 当レースのポイントを
 お伝えしていきましょう。

 【ポイント1】
4歳馬の「勝負気配」に
要注意

→この時期になると毎年の
 ようにお伝えしている
 ことですが、春競馬での
古馬マイル路線における
G1前哨戦では、4歳馬の
「勝負気配」がポイントに
 なりがちです。

というのも、近年は
安田記念週から4歳馬の
収得賞金が半減される
 ルールになったため、
4歳馬が安田記念に出ようと
 すると、かなりの賞金を
事前に貯えておかないと
出走がおぼつきません。

ですので「安田記念に
絶対に出たい、目下の
収得賞金が微妙な4歳馬」に
 とって、マイラーズCや
京王杯SCは、いわば
『勝負駆け』のレース。

 勝ってストレートで
出走権を得るか、2着で
収得賞金を上積みして
安田記念への「切符」を
確保しておく最後の機会、
となるわけです。

ただ、半減されても
出走は大丈夫そうな4歳馬の
場合は、一転して叩き台の
趣が増します。ですので、
4歳各馬の現在の収得賞金額、
 安田記念を目指すか否かなど
状況をしっかり掴んだうえで
今回のレースで勝負気配の
強い4歳馬はどれか?を
見定める事が、馬券獲得への
近道となるでしょう。

 【ポイント2】
 関西馬の「勝負気配」にも
要注意

→近10年の当レースの
東西所属別の成績を診て
 ください。

 関東 複勝率13% 4.2.4.70
関西 複勝率24% 6.8.6.65

このように「ダブルスコア」の
状態。明らかに関西馬優勢です。

 安田記念の前哨戦として
地元関西でマイラーズCが
施行されるにもかかわらず、
わざわざ関東へ遠征してくる
関西馬=それだけ勝負気配が
高いとも言えるのでしょう。
 昨年も関西馬のワンツーで
決着しています。

 【ポイント3】
 芝1400mの重賞だが
「パワー血統」優勢ではない

→芝1400mのオープンや
重賞といえば、たとえば
阪神C・阪急杯のように
「父が非サンデー系の
 パワー血統馬、または父が
 サンデー系でもパワーに
特化した血統組成の馬」が
強いレースが多めです。

 芝1400m=馬が一息で
走りきる最長距離と言われ、
スタートからゴールまで
一定の淀みないペースで
流れる事が多いため馬に
 とっては「レースの質」が
 とてもキツい距離条件。

しかもテンからスピードが
 さらに速まる「上級条件」の
芝1400m戦はシビアさが
 いっそう増すのが定番です。

ゆえに、そんなタフな
 レースを乗り切って好走する
 ためには、血統組成の中に
卓越した馬力を備えていないと
厳しい=阪神C・阪急杯などは
 パワー血統馬の天下となって
 いるワケです。

ところが芝1400mにおける
「最高格」G2戦であるこの
京王杯SCは、パワー血統馬が
 ハバを利かせていません。

むしろキレ・瞬発力がウリで
「溜めて伸ばす」マイル戦で
実積のある軽いサンデー系の
好走が多め。昨年も、それに
該当するサトノアラジンが
勝ちました。

その理由は京王杯SCが近年、
スローで流れる事が増えている
 ことと無縁ではないでしょう。

 阪神C・阪急杯のような
淀みのないキツい流れでなく、
1400m戦とは思えないような
後傾ラップの緩い流れからの
瞬発力戦になることが増えて
 いるため、好走するために
 あまりパワーが求められず、
むしろ溜めて伸ばすような
 いわば「マイラー的」な
 キレ・瞬発力が求められて
 いる=そのようなレースに
非常に強い軽快なサンデー系の
好走が増えている、という事。

 芝1400m戦ですが、
パワー血統馬がにとっては
受難のレースと認識して
 おきたいところです。

 以上の3点を鑑みたうえで、
 今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。