『白毛馬のハイアムズビーチがデビュー勝ちも違和感あり!』田中洋平

 

土曜日の東京5レース新馬戦で、

1番人気だったのはハギノモーリスでした。

 

なんでこの馬に注目したか?というと、

このレースにはダート重賞で活躍しているミッキーワイルドの弟、

ラズベリームースがいます。

 

しかもルメール騎手が騎乗。

 

さらに桜花賞を勝った白毛馬ソダシの近親にあたる

同じく白毛馬のハイアムズビーチも出走している。

 

この白毛馬が話題性で人気しても良さそうなんですが、

ハギノモーリスが1番人気になっている。

 

また鞍上が藤懸貴志騎手ですからね。

 

岩田康誠騎手の蛮行をくらって注目された騎手ですが、

一流とは言えない成績なのは、周知の事実でしょう。

 

ではなぜこの馬が人気なのか?

 

それは栗東の坂路で全体が52秒4、

ラスト1ハロンが11秒9と素晴らしいタイムだったから。

 

これが注目されての1番人気なんだと思います。

 

しかーし!

 

この馬の調教師はクラッシャーの異名を継ぐ高野友和調教師。

 

ちょっと脱線してクラッシャーを説明すると、

初代クラッシャーは松田国英調教師。

 

クロフネ、タニノギムレット、キングカメハメハ、ダノンシャンティ、

なんかが有名ですね。

 

マイルとクラシックの距離の違うG1をダブルで獲った方が、

種牡馬としても価値が高まるという考えから、

NHKマイルカップからのダービーというローテーションを何度も採用。

 

これが松国ローテと言われて、

キングカメハメハが両G1を制覇して名馬となったわけですが、

ハードスケジュール過ぎて、早くに故障して引退を余儀なくされた。

 

クロフネもタニノギムレットも同じく早期引退したことから、

松田国英調教師はクラッシャーという異名を付けられたわけです。

 

でもキングカメハメハはディープインパクトと双璧を成した超名種牡馬ですし、

タニノギムレットは牡馬の超大物はいませんが、

牝馬ならダービーを制したウォッカがいるので、種牡馬として成功の部類でしょう。

 

クロフネはジャパンカップダート(現チャンピオンズカップ)と、

NHKマイルカップを勝って、確かに種牡馬としてマルチに活躍しています。

 

動物愛護サイドの立ち位置からみるとヒドイ調教師なんでしょうけど、

経済動物としての立ち位置から見ると、その後の価値をしっかり考えている良い調教師。

 

とも言えますね。

 

そんな松田国英調教師のもとで、

がっちり修行したのが高野友和調教師で、調教をビシバシやるので有名。

 

 

 

 

丸の内龍太郎氏の「令和の馬券会計学」でも、

速い時計を連発するが、馬券の信頼度が低い調教師に分類されています。

 

速い時計を出すのに、実際はあまり走らない。

 

なんでこんなことが起きるのか?

 

丸の内龍太郎氏は書籍の中で、

馬の入れ替えが煩雑なために絶対的な調教数が足りていない。

 

馬が仕上がりきっていない。

 

とくに外厩でガンガン乗り込むことができない、

ノーザンファーム以外の牧場の馬は注意が必要。

 

と書いています。

 

たしかに高野友和調教師のところは、

社台系の馬がたくさん預託されているので、

馬の入れ替えは大変でしょうね。

 

そして私が違和感を感じたハギノモーリスは、

ノースヒルズの生産馬。

 

ノースヒルズだったら大山ヒルズで乗り込んでいるので、

仕上げは大丈夫そうな気もします。

 

さらに令和の馬券会計学では、

速い時計を連発するが、馬券の信頼度が低い調教師でも、

終いの伸び脚が鋭いなら問題ないと書いています。

 

ハギノモーリスの坂路調教のタイムがこちら。

 

14秒5ー13秒8ー12秒2ー11秒9

 

おー!加速してるじゃないですか!

 

ということは、デビュー戦から勝負になりそうな気配。

 

また高野友和調教師の関東遠征(東京・中山)の成績は以下の通り。

 

勝率15% 連対率26% 複勝率40%

単勝回収率104% 複勝回収率142%

 

ある程度、勝算がないと関東遠征はしない。

 

結果は?

 

1着 ハイアムズビーチ

2着 ハギノモーリス

3着 ベルウッドブラボー

 

白毛馬のハイアムズビーチに負けてしまいましたが、

スタートからの二の足が早いですし、直線はフワフワして走っている感じ。

 

ちょっと経験を積めば、勝ち上がるのはすぐでしょうね。

 

このように予想ファクターの少ない新馬戦は、

オッズに違和感を感じることがよくあります。

 

予想材料の少ないレースだけに、

その違和感を掘り下げると金脈にたどり着くこともあるはず。

 

有効な手段を確立できたら、ガッポガッポですしね。

 

ぜひ研究してみてください。

 

ちなみに「令和の馬券会計学」は、

レビューでいろいろと書かれていますが、私的には勉強になると思います。

 

なぜ新馬戦に注目するのか?

 

それは予想するファクターが少ないので、

本当は強くない馬が、上位人気に祭り上げられる。

 

なぜなら人気を作るトラックマンや情報誌関係者たちは、

G1馬の弟というような血統か、調教のタイムで判断するしかない。

 

でも馬は実際にレースを走ってみないと分からないのが、

本当のところでしょうからね。

 

だから自分流の攻略法を確立してしまえば、刈り取りたい放題。

 

これが丸の内龍太郎氏の考え方です。

 

とても理にかなっていて、確かにそうだよな!

と私は感じたので、あなたがまだ読んでいないならオススメです。

 

令和の馬券会計学

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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