『スワンSの穴馬探し1』シベリアン

「スワンS」の穴馬探しを
お届けします。

スワンSは10月29日(土)に
京都の芝1400mで行われる
G2重賞。マイルCSを目指す
馬によるステップ戦です。

土曜のレースですので
さっそく、スワンSで
考察すべきポイントを
記しましょう。

【ポイント1】
ハイペースなら「スプリンター」、
スローなら「マイラー」が
台頭するレース

→スワンSは京都1400mで
行われる事もあり「淀みない
タフなラップ」で流れる事が
多めですが、そんな流れに
なった年は「前傾ラップの
レース経験が多い短距離馬」が
多く好走します。

好例が2008年や2010年。
ハイラップ戦となったため、
短距離実積馬が上位を占める
結果になりました。「前走で
G1スプリンターズSを勝った
ばかり」のダイタクヤマトが
勝った2000年などは極端な
前傾ハイラップの短距離的な
流れでしたし、昨年も、ここ
数年の中ではやや速めの流れと
言えましたがスプリンターの
オメガヴェンデッタが3着に
食い込んでいます。

しかし逆に、一昨年のように
完全スローからの上がり勝負に
なった年は「溜めてから伸ばす
競馬に慣れているマイラー」が
一気に台頭します。一昨年が
好例で、好走した3頭はすべて
「短距離戦へ出走した経験すら
皆無」の馬ばかりでした。

ですので、出走メンバーから
レースの流れをまず先ヨミし、
「好走しそうな馬のタイプ」を
考える作業がスワンSの予想に
おいては有効打となります。

では、今年予想されるレースの
流れは…PART2結論編の記事で
お伝えすることにしましょう。

【ポイント2】
1・2番人気が
あまり走らない

→ここ2年が上位人気馬同士の
ワンツースリー決着でしたので
堅い重賞のイメージをお持ちの
方も多いかもしれませんが、
実は「1・2番人気」が、その
人気ほど走らないレースです。

1・2番人気 複勝率25%  (3.1.1.15)
3~5番人気 複勝率43%  (5.4.4.17)
6~9番人気 複勝率15%  (1.3.2.34)
2ケタ人気   複勝率  9%  (1.2.3.63)

このように、当レースでは
1・2番人気馬よりも
3~5番人気馬のほうが
「走っている」のです。

なかなか珍しい傾向ですが、
ともあれ近10年で5勝マークの
3~5番人気馬のアタマ狙い、
あるいは3~5番人気馬の
いずれかを連軸・複軸に据える
馬券が(過去データ的には)
面白い狙い目といえそう。
特に好配狙いの方は、この
買い方も御一考ください。

【ポイント3】
4歳馬に要注目

→近5年の当レースの
馬齢別成績を診て下さい。
4歳馬の成績が断トツ。

3歳  複勝率23%  (3.0.0.10)
4歳  複勝率43%  (2.2.2.8)
5歳  複勝率14%  (0.2.2.24)
6歳  複勝率12%  (0.1.1.15)
7歳上 複勝率  0%  (0.0.0.3)

4歳馬の「持ち賞金」が夏に
半額カットされるため、この
レースも4歳馬の出走自体が
叶いづらくなっていますが
そんな状況をかいくぐって
出走してくる4歳馬=(実績が
十分にある、その年の他世代の
出走馬が手薄などの理由から)
好走できる可能性が高い、と
いうこと。

ともあれ、4歳馬は評価を
ワンポイント上げるくらいで
丁度いい一戦と言えましょう。
そして次位注目に「3歳馬の
スピード」といったところ。

【ポイント4】
「逃げた馬」が
けっこう残る

→近10年の当レースで
逃げた馬の成績は(3.2.1.4)。
直線の長い外回りのイメージと
裏腹に、逃げた馬がけっこう
そのまま粘りきれています。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。