『天皇賞・秋の穴馬探し1』 シベリアン

「天皇賞・秋」の穴馬探しを
お届けします。

天皇賞・秋は10月30日(日)に
行われる伝統の古馬G1です。

キタサンブラック。
ゴールドアクター。
サウンズオブアース。
シュヴァルグラン。
アデイインザライフ。
ラストインパクト。
ネオリアリズム…

今年も、このように
「秋天を回避して
その後のG1を目指す馬」が
多い年となりました。

それでも「なかなか」の
メンバーは揃った感がある
今年の秋天。今の古馬陣の
層の厚さが窺い知れますが
少なくとも、昨年よりは
メンバーが厚くなりました。

メンバーレベルが低くない=
荒れづらいのは競馬の常。
今年の秋天は比較的順当な
ところで収まるのかな…とも
思います。ルージュパック、
アンビシャス、モ-リス…
人気でもさすがにこの3頭の
印は大きく下げられません。
普通なら「上位視すべき」
3頭でしょう。

この「3強」から1頭を選び
推奨馬とするか、あるいは
この3頭に続く「4番手」の
(少しでも配当的に妙味の
ある)馬を推奨馬とするか…。

その点を、調教や枠順なども
吟味して配信ギリギリまで
考えるつもりです。

なお、今年は3歳馬の出走が
ありません。

では天皇賞・秋で考察すべき
ポイントについて記して
いきましょう。

【ポイント1】
「休明けの馬」の評価を
下げよう

→これが、近年の秋天の
最大のキモでしょう。

前述したように、近年は特に
一流馬の多くが「秋の目標は
ジャパンCや香港G1や有馬。
秋天はあくまで叩き台」と
する風潮が強まっています。

その結果「休明けで秋天に
出てきた馬」が、たとえ
人気馬でも平気で凡走する
結果が多発するように
なっています。

論より証拠。下記を診て
いただきましょう。

11年 ブエナビスタ  4ケ月ぶり     4着 1番人気
11年 エイシンフラッ 4ケ月ぶり   6着 3番人気
11年 ペルーサ    6ケ月ぶり   3着 6番人気
12年 ルーラ-シップ 4ケ月ぶり     3着 2番人気
12年 トーセンジョ- 6ケ月ぶり   13着 7番人気
13年 ジェンティルド 4ケ月ぶり   2着 1番人気
14年 ジェンティルド 4ケ月ぶり   2着 2番人気
14年 デニムアンドル 4ケ月ぶり   7着 6番人気
14年 フェノーメノ  6ケ月ぶり   14着 3番人気
14年 エピファネイア 6ケ月ぶり   6着 4番人気
15年 サトノクラウン 4ケ月ぶり   17着 7番人気

これは、近5年の秋天に
「3ケ月以上の休明け」で
出走してきた1ケタ人気馬の
全成績です。勝ち星ナシの
(0.2.2.7)。

一昨年はエピファネイア・
フェノーメノが上位人気に
応えられず轟沈。昨年も
サトノクラウンが大敗した
いっぽう、馬券に絡んだ
3頭はすべて「中2週」での
参戦馬でした。

しかも、上記11頭のうち
1・2・3番人気馬が6頭も
占めていましたし、10頭が
「人気順より下の着順」に
敗退。つまり休み明けの
実力馬=かなり過剰人気に
なるのにあまり走らない、
というワケです。馬券的な
ウマ味が全くナシ。

これら休明けの馬の目標は
まだ先のレース…ジャパンCや
香港G1や有馬記念ですから、
秋天時点では仕上がり途上→
他馬との「仕上がりの差」が
そのまま結果に反映されている、
ということなのでしょう。

特に一昨年のフェノーメノや
エピファネイアなどは、
中間の調教過程&調教内容が
「今回、この馬を買っては
ダメ」ということが、新聞の
調教欄を診るだけで明白な
何ともヒドいものでした。
G1には普通、どの馬も
仕上がり万全で出てくる事が
大半ですが秋天は違うのです。

ですので、普段は調教も
中間の調整過程もまったく
診ないという方も秋天だけは
必ず各馬(特に休明けの馬)の
調教過程・調教内容を診て
頂ければと思います。

今回、3ケ月以上の休明けで
出走するのはサトノクラウン、
エイシンヒカリ、カムフィー、
リアルスティールです。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。