『日本2017ダービーの穴馬探し予想PART2』シベリアン
引き続き「日本ダービー」の
穴馬探しです。
PART1では
日本ダービーで留意したい
血統のポイントなどに
ついてお伝えしました。
今回は、他の日本ダービーの
ポイントを記していきます。
【ポイント4】
毎年「穴」をあけるのは
内枠馬
→先週のオークスは
枠があまり関係の無い
レースでしたが、ダービーは
ちょっと違います。
特に近年のダービーでは
やたら「内枠」の馬が
穴を空けているのです。
2010年以降、昨年までの
ダービーで「5番人気以下」で
3着以内に好走した全9頭の
枠を診て下さい。
10年 1着 7番人気 エイシンフラ 1枠
10年 2着 5番人気 ローズキング 4枠
11年 2着 10番人気 ウインバリア 1枠
11年 3着 8番人気 ベルシャザ- 4枠
12年 2着 5番人気 フェノーメノ 6枠
12年 3着 7番人気 ト-センホマ 7枠
13年 3着 8番人気 アポロソニッ 2枠
14年 3着 12番人気 マイネルフロ 2枠
15年 2着 5番人気 サトノラ-ゼ 1枠
このように「内枠」馬が
非常に目立ちます。9頭中、
なんと5頭が1・2枠です。
そして7頭が4枠から内。
一昨年も「1枠馬」の
サトノラ-ゼンが快走しました。
ちなみに昨年は堅い
決着でしたが、それでも
1着から4着まで「4枠から
内の馬」が占めています。
近10年の出走全馬の
「枠別」成績も診てください。
1枠の成績が際立っています。
逆に8枠は壊滅状態。
1枠 複勝率40% 5.2.1.12
2枠 複勝率25% 2.0.3.15
3枠 複勝率 5% 1.0.0.19
4枠 複勝率26% 0.3.2.14
5枠 複勝率15% 1.1.1.17
6枠 複勝率15% 0.2.1.17
7枠 複勝率13% 1.1.2.26
8枠 複勝率 3% 0.1.0.28
せっかくの頂上決戦の
ダービーですが、現実的には
「内々の進路取りにセコく
勝った内枠馬が好走しており、
妙味も連れてきている」と
いうこと。
ダービーの名にあまり
相応しく無い(?)感じの
話ですが、現実に起きている
コトですから仕方ありません。
なぜ、先週のオークスとは
逆の「内枠有利」現象が
起きるのか?
それは、ダービー週が
「Cコース替りの初週」で
あることが要因でしょう。
ダービーは毎年Cコースで
行われます。Cコース=
旧東京コースとトラックが
同じですが「ダービーは
永遠に同じコースで
行われるべき」といった
こだわりがJRAにあるそうで、
ゆえにダービーはCコースで
毎年行われています。
コース替り初週に内有利に
なるコトはどの場でもよく
見られる現象ですが、まして
ダービーウィークの場合は
通常週以上に入念に馬場の
整備を施しますから、その
相乗効果(?)で馬場の
内がすごく良くなることが
多い→内枠発進から内々を
通った馬にアドバンテージが
発生しやすくなっている、
ということなのでしょう。
もちろん、枠に関わらず
内々を通ってこれそうな
器用な先行タイプの馬にも
要注意ですが、多くの年が
道中ユッタリ流れるため
外枠馬は内へ潜り込むのは
カンタンではありません。
ましてポジション取りが
いつもよりシビアになる
ダービーです。ゆえに
「内枠>外枠」が大切な
ポイントとなるワケです。
枠順を見ずして、
ダービーの予想をするべからず。
今年も大切なポイントです。
【ポイント5】
オークスと最も違う点は…
→先週のオークスは
「差しが結構届くレースで、
逆に逃げた馬は大不振」の
レースとお伝えしましたが、
ダービーは「積極策」を
とった馬もソコソコ残れます。
近10年の脚質別成績は
下記のとおり。逃げ先行勢が
互角以上に走っています。
逃げ先行 複勝率18% 2.4.2.36
差し追込 複勝率16% 8.6.8.112
ダービーの場合、たとえ
スローでも溜め殺しすぎて
差し遅れるシーンは少なめ。
実力馬も早めに前のほうに
上がっておき、早めに動く
競馬でカタをつけにいく
シーンが他レースに比べて
多く見られますが、それも
上記アベレージに繋がって
いるのでしょう。
昨年は差し決着でしたが
勝ったマカヒキは、マカヒキに
しては好ポジションを取った
うえで勝ち切っています。
2011年のオルフェ-ヴルや
2013年のキズナのような
「鮮やかな追い込み勝ち」は
あくまでレアケース。
イメージとしては「もう少し
前で運んでくれそうな馬」で
勝負したいレースです。
【ポイント6】
今年の狙い目は
「皐月賞負け組」か?
→近10年のダービー出走馬の
前走別・成績を診て下さい。
皐月賞 複勝率23% 7.6.5.61
青葉賞 複勝率15% 0.2.2.23
京都新聞杯 複勝率14% 1.1.1.19
NHKマイル 複勝率10% 1.1.1.28
プリンシパル 複勝率 8% 0.0.1.11
ダービーにとって「最大の
トライアル」は皐月賞と
よく言われますが、それを
裏付けるかのような上記の
アベレージです。
当ポイントと、前回の
【ポイント1】で紹介した
「皐月賞を穴で勝った馬は
狙いづらい」点を加味すると、
今回の狙い目は「皐月賞で
負けた組」となりますが
しかも今年は、皐月賞を
「ダービーへの叩き台」と
割り切って使っていた馬が
多かった年ですから尚更、
留意すべきかもしれません。
なお「優勝馬」の観点で
診るとなおさら、皐月賞組が
圧倒的に優勢です。
【ポイント7】
青葉賞組は「状態」に注意
→青葉賞組は「中3週での
2400m連戦」になるため
一にもニにも、ポイントは
中間の状態。青葉賞組の馬の
購入をお考えの方は、特に
中間の調教過程のチェックが
肝要となります。2度の
輸送を短期間で強いられる
関西馬の場合は尚更です。
【ポイント8】
「テン乗り」馬は勝てない
→究極の「ガチンコ勝負」の
ダービー。少しのスキが
命取りになるレースです。
ゆえに馬と騎手の絆の深さも、
軽視できないポイント。
その証拠にダービーでは
「騎手がテン乗りの馬」が
ほとんど勝っていません。
なんと1955年以降未勝利!
今と昔で「人と馬の関係」は
変わりつつありますが
それでも、ダービーは今も
特別なレースです。未経験の
大きなボリュームの大歓声を
一杯に浴びるスタンド前からの
スタート&道中もスローゆえ
折り合いがとても大切になって
きますから、さすがに『即席の
馬&騎手のペア』では厳しい
面もあるのでしょう。
ちなみに、ダービーが
「コンビ2戦目」の馬も
1968年~2014年がずっと
未勝利でしたが、一昨年に
ドゥラメンテが、昨年も
マカヒキが勝って「連勝」。
普段から乗替りが多発している
現代競馬では、1度でも
コンビを組んでおけば何とか
大丈夫…という状況に変わって
いるのかもしれません。
以上8点を鑑みた上で、
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。
PART3・穴馬結論編に続きます。
投稿者プロフィール
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高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。
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