『秋華賞トライアル紫苑ステークスの不利な条件を発見!』田中洋平

 

キーンランドカップ&新潟2歳ステークスの、

オンラインコンピ予想会、ご視聴ありがとうございました。

 

予想会前から大々的に取り上げていた、

キーンランドカップのある死角!は、お役に立ったでしょうか?

 

この悪魔の条件に合致すると、

勝率0%、連対率0%、複勝率0%!

 

過去にはこの条件に合致したために、

2020年の1番人気、ダイアトニック馬すら惨敗していた。

 

2021年のキーンランドカップで、

1番人気や上位人気の馬がこの悪魔の条件に合致すれば、

思い切って消し!

 

人気中位~下位の馬が合致したら、問答無用で消し!

 

というものでしたね。

 

札幌競馬場で行われた過去9年のデータはこちら。

(改修のため2013年は函館で施行)

 

 

 

キーンランドカップで1枠に入った馬は、ノーチャンスという成績。

 

2枠と3枠も、4~8枠の成績にくらべると、けっこう厳しいですよね。

 

そして2021年の結果はどうだったのか?

 

◆内枠馬の結果

1枠1番 ロードアクア(6番人気)13着

1枠2番 ソロユニット(15番人気)16着

2枠3番 アストラエンブレム(14番人気)5着

2枠4番 タイセイアベニール(8番人気)9着

3枠5番 メイケイエール(1番人気)7着

3枠6番 カツジ(5番人気)15着

 

このようにアストラエンブレム以外は、人気より下に沈んでいます。

 

上位人気の馬も凡走しているので、内枠不利の条件が響いたのは確かでしょう。

 

このように重賞レースは、毎年似たような傾向になる習性があります。

 

その理由は、重賞レースには役割があるので、

出走するメンバーが毎年似るから。

 

例えばキーンランドカップの場合、

G1のスプリンターズS優先出走権が与えられるので、

スピード自慢が集まります。

 

しかも夏の函館スプリントSに出走していた重賞組と、

前走オープンクラス、または条件戦を勝ち上がったばかりの上がり馬たち。

 

この2つの勢力が激突する構図は、毎年繰り返されるわけです。

 

だから結果も似たような感じになりやすい。

 

しかし!

 

この似る習性が当てはまらないケースがあります。

 

それが施行時期の変更で、金鯱賞なんかが最たる例でしょう。

 

金鯱賞はもともと宝塚記念のステップレースという位置付けでしたが、

2012年から11月末くらいに施行されるようになり、

有馬記念のステップレースでした。

 

しかし2017年にG1に昇格した大阪杯にともなって、

施行時期が3月変更されて、大阪杯への優先出走権が付与されるレース。

 

これまで有馬記念に出走するメンバーが集まっていたのに、

2017年から大阪杯への出走を目指すメンバーが集まる。

 

これは同じG1への出走とはいえ、

与えられた役割が違ってくるので同じ傾向にならない訳です。

 

だからデータをまとめて扱ってはいけない。

 

あとは競馬場が改修のために、ある年だけ別の競馬場で施行したケース。

 

これも枠順などのコースに依存するデータは、

扱いを別にしないとダメです。

 

基本、別競馬場のデータは、

取り除いて検証する方が安全で正確ではないでしょうか。

 

これらのことを踏まえて、今週行われる紫苑ステークスを見てみましょう。

 

紫苑ステークスとは秋華賞トライアルとして、

2000年に創設されたレース。

 

2016年よりG3に格上げされて、

それまで2着以内だった秋華賞の優先出走権が3着以内までになっています。

 

レース自体は重賞に格上げされるも、

施行時期、レースの役割は変わってないので、集まるメンバーは同じ。

 

と判断してよいでしょう。

 

ちなみに紫苑ステークスは、

中山競馬場の改修のために2014年は新潟競馬場で施行。

 

もちろん新潟競馬場のデータは、取り除いて検証するのが正解です。

 

中山競馬場で行われた過去9年のデータをみてみると、

ある傾向を発見。

 

それはキーンランドカップ同様に、内枠が不利だということ。

 

ただしこれには条件があって、

前走オークスに出走していた馬は、内枠に入っても不利にはならない。

 

夏の上がり馬たちが内枠に入ると、不利になります。

 

それがこちら↓

 

 

1~2枠に入ると、ほぼチャンスがない。

 

考えられる理由は、

スタートしてすぐにある急坂で、思うようなポジションが取れない。

 

あとは最低でも15頭立てと多頭数になることが多く、

ゴチャつく競馬を経験していない馬には、つらい状況になる。

 

反対にオークスで厳しいレースを経験している馬は、

これくらいの不利であれば、跳ね返すことできるのでしょう。

 

秋華賞トライアルの紫苑ステークスは、

夏の上がり馬が内枠に入ったら、不利になる。

 

これを覚えておきましょう。

 

キーンランドカップ&新潟2歳ステークスの、

オンラインコンピ予想会は、こちらから視聴できます。

 

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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