『ターコイズS2021の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ターコイズS」の
穴馬探しをお届けします。

ターコイズSは
12月18日(土)に
中山マイルで行われる
牝馬限定G3重賞です。

土曜施行の一戦ですので
さっそく、当レースの
ポイントをお伝えします。

なお、このレースは
2015年から重賞に
格上げされました。
今年で7年目。

重賞格上げ前と
格上げ後では
レースの性質が
変わっていますので、
当欄は、2015年に
格上げ後「近6年」の
傾向からポイントを
お伝えしていきます。

 

 

【ポイント1】
重賞に格上げ後は
ロベルト系・
サドラー系・
キングマンボ系が
毎年爆走中

→重賞格上げ後、
近6年の好走馬18頭の
血統を診てください。

◆=父系または母父系が
ロベルト系の馬。

●=父系または母父系が
サドラー系の馬です。

○=父系または母父系が
キングマンボ系の馬です

 

15年1着馬 ◆
15年2着馬 ○
15年3着馬
16年1着馬 ◆
16年2着馬 ○
16年3着馬 ◆
17年1着馬 ◆
17年2着馬 ●
17年3着馬 ●
18年1着馬 ◆
18年2着馬 ○
18年3着馬 ●
19年1着馬 
19年2着馬 ◆
19年3着馬 ●
20年1着馬 ○ 
20年2着馬 ◆
20年3着馬

 

このように、
ロベルト系の馬が7頭、
サドラー系の馬が4頭。
キングマンボ系の馬も4頭。
3者を合わせて計15頭。

つまり重賞格上げ後は、
好走馬18頭の大半が
いずれかの血筋を
太く備えた馬なのです。

ロベルト・サドラー・
キングマンボとも
パワー(+スタミナ)に
長けている筋ですが、
重賞に格上げされた後の
当レースが、それだけ
タフなレースであり、
パワー(+スタミナ)を
要すること、さらにこの
時期の中山の馬場状態も
相まって、このような
現象が現れている、と
いうことなのでしょう。

 

 

【ポイント2】
重賞に格上げ後は
関西馬の台頭が急増

→重賞格上げ後、
ターコイズSがいちばん
変わった点はコレです。

重賞格上げ前年の
2014年までは
関東馬が6連勝。

その6年間で
関西馬の馬券絡みは
たった3度だけでした。

しかし、格上げ後の
2015年からの近6年は
馬券に絡んだ18頭のうち、
じつに13頭が関西馬!

しかも、関東馬は
「上位人気馬」しか
走っていません。
馬券に絡んだ5頭は
全て3番人気以内。

毎年、人気薄で馬券に
絡むのは下記のように
関西馬ばかりなのです。
(下記★印)

 

15年1着 ★ 11番人気
15年2着 ★ 16番人気
15年3着 ★ 15番人気
16年1着   1番人気
16年2着 ★ 6番人気
16年3着   3番人気
17年1着 ★ 5番人気
17年2着   3番人気
17年3着 ★ 7番人気
18年1着 ★ 5番人気
18年2着 ★ 10番人気 
18年3着 ★ 13番人気
19年1着   3番人気
19年2着 ★ 2番人気 
19年3着 ★ 1番人気 
20年1着   1番人気
20年2着 ★ 3番人気 
20年3着 ★ 9番人気

 

昨年も「人気の関東馬+
穴の関西馬」の組合せで
決まりました。

重賞に格上げされ、
賞金が格段に上がった
コトで「本気」の遠征を
敢行してくる関西馬が
増えた、ということ。

さすがは関西…
分かりやすい話です。

しかも、上記のように
人気薄がバンバン走って
います。穴狙いの際は
関西馬の「勝負遠征」に
注視したいレースです。

 

 

【ポイント3】
重賞に格上げ後は
「重いハンデの馬」が
好走している

→重賞格上げ後
近6年の当レースの
ハンデ別・成績を
診てください。

53キロ以下 複勝率14% 2.3.1.36
54キロ   複勝率19% 2.2.1.22
55キロ   複勝率17% 0.0.3.15
56キロ以上 複勝率44% 2.1.1.5

 

このように55キロ以下の
馬に特に「特徴」は
無いのですが、しかし
56キロ以上の馬は好成績。

しかも、人気薄の馬が
けっこう走っています。

 

16年1着 マジックタイム  56キロ 1番人気
16年2着 レッツゴードンキ 56.5キロ 6番人気
18年1着 ミスパンテール  56キロ 5番人気
20年3着 フェアリーポルカ 56キロ 8番人気

 

このように、名だたる
実力馬が勢揃いしている
印象。

重いハンデや、直近の
低調な成績等が嫌われて
やや人気を落としている
実力上位馬が、相手関係の
弱さも味方につけて、
ハンデにめげずあっさり
好走してしまうことも
多いレースなのです。

 

 

【ポイント4】
当レースの枠傾向

→重賞格上げ後、
近6年の当レースの
枠別成績を診てください。

1・2枠 複勝率13% 1.0.2.21
3・4枠 複勝率33% 2.4.2.16
5・6枠 複勝率 8% 1.1.0.22
7・8枠 複勝率21% 2.1.2.19

 

上記データで要注目は
「内枠有利」ではない、
ということ。

中山のマイルと言えば
内枠有利、外枠不利の
イメージを持ちますが
内々で揉まれると脆い
馬も多い牝馬による
レースという事もあり、
内枠絶対有利の状況とは
なっていません。

 

 

【ポイント5】
中山芝1600m戦の
最近の「調教傾向」

→今開催の
中山芝1600m戦に
おける、最終調教の
「強さ」別の
成績を診てください。

 

馬ナリ 複勝率23% 1.3.2.20
強め  複勝率38% 2.0.1.5
一杯  複勝率 0% 0.0.0.11

 

このように、一杯に
追ってきた馬が全滅。

さほど時計が速くない
タフな馬場状況、しかも
元々タフな中山マイル、
かつ冬の時期ですので、
直前で目一杯に追って
何とか体調面をレースに
「間に合わせた」ような
馬ではなかなか厳しいと
いう事なのでしょうか。

 

 

【ポイント6】
「上がり最速」を
マークするタイプは
信用できない

→近6年の好走馬18頭の
「出走メンバー中での
上がり順位」を診て
ください。

 

15年1着馬 上がり10位(34.5)
15年2着馬 上がり7位(34.4)
15年3着馬 上がり12位(34.8)
16年1着馬 上がり2位(34.2)
16年2着馬 上がり1位(34.1)
16年3着馬 上がり6位(34.9)
17年1着馬 上がり4位(34.2)
17年2着馬 上がり7位(34.4)
17年3着馬 上がり1位(33.9)
18年1着馬 上がり5位(35.0)
18年2着馬 上がり11位(35.4)
18年3着馬 上がり1位(33.9)
19年1着馬 上がり7位(34.9)
19年2着馬 上がり4位(34.6)
19年3着馬 上がり4位(34.6)
20年1着馬 上がり5位(35.7)
20年2着馬 上がり3位(35.4)
20年3着馬 上がり3位(35.4)

 

このように、上がりが
速くなかった馬の好走が
目立ちます。

2018年は
上がり5位馬+11位馬の
ワンツー。

昨年・一昨年も
上がり1位&2位の馬が
馬券に絡みませんでした。

これは重賞に格上げされた
近6年に限ったハナシでは
ありません。それ以前も
ずっとそうです。近10年に
遡って診てください。

 

10年1着馬 上がり2位(33.1)
10年2着馬 上がり5位(33.6)
10年3着馬 上がり5位(33.6)
11年1着馬 上がり7位(34.6)
11年2着馬 上がり3位(34.3)
11年3着馬 上がり10位(34.8)
12年1着馬 上がり7位(34.6)
12年2着馬 上がり3位(34.3)
12年3着馬 上がり10位(34.8)
13年1着馬 上がり2位(34.6)
13年2着馬 上がり8位(35.2)
13年3着馬 上がり1位(34.2)
14年1着馬 上がり9位(35.0)
14年2着馬 上がり3位(34.3)
14年3着馬 上がり6位(34.7)

 

このように
上がり最速馬が
一度も勝っていません。
馬券圏に届かなかった
ケースも多々あります。

ちなみに、近10年の
上がり最速馬の成績は
(0.1.3.6)。極めて
不振です。

中山マイルの特性、
当レース自体の性質から
キレる脚・鋭い瞬発力は
「無いほうがベター」。

それよりも、程々の
位置を取ったうえで
パワー・スタミナを
活かして坂をジリジリと
上がり、最後まで渋太く
粘り込むような粘着質の
脚を使える馬のほうが
走れるレースなのです。

 

 

以上6点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。

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