『馬券にもっとも貢献している女性騎手は4人のうち誰か?』田中洋平
夏競馬になっても、
今年デビューのルーキー、今村聖菜騎手の快進撃が続いています。
3月 4勝
4月 0勝
5月 8勝
6月 4勝
7月 5勝
現時点で21勝、もちろん同期の中でトップの勝利数。
以前の記事にも書いたのですが、
今村聖菜騎手は、1~5番人気に騎乗した時の成績がすばらしい!
1番人気の平均勝率が約32%、2番人気の平均勝率が約18%、
3番人気の平均勝率が約13%だということを考えると、圧倒的な成績ですよね。
この人は、ヤバい。
◆1~5番人気
勝率22% 連対率32% 複勝率44%
単勝回収率112% 複勝回収率86%
◆6~18番人気
勝率1% 連対率4% 複勝率5%
単勝回収率11% 複勝回収率32%
この落差がスゴイのですが、
今村聖菜騎手は、人気薄では全く買えない騎手になります。
能力のある人気馬を、期待(人気)以上に走らせることができるのに、
能力の足らない穴馬を、期待(人気)以上に走らせることができない。
うーん。
外野から見ると同じことのようですが、
実際は、求められる技術が違うのかもしれません。
騎手という仕事は大変ですね。
では他の3人の女性騎手についても、同じ目線で見てみましょう。
◆藤田菜七子騎手(1~5番人気)
勝率10% 連対率21% 複勝率31%
単勝回収率65% 複勝回収率59%
◆藤田菜七子騎手(6~18番人気)
勝率0% 連対率1% 複勝率4%
単勝回収率0% 複勝回収率20%
近年の女性騎手のパイオニアと言える藤田菜七子騎手ですが、
7年目のシーズンも厳しい結果が続いていますね。
1~5番人気の馬に29回(期間中)ほど騎乗していますが、
1着3回、2着2回、3着3回という成績。
さすがに人気サイドの馬でこの成績は、
馬券圏外に飛ばし過ぎな印象も受けます。
最近は関西馬に積極的に乗っているようですが、
人気サイドの馬でもっと頑張らないと、信頼を得られませんからね。
頑張って欲しいと思います。
そして続いては、古川奈穂騎手。
◆古川奈穂騎手(1~5番人気)
勝率13% 連対率34% 複勝率47%
単勝回収率51% 複勝回収率76%
◆古川奈穂騎手(6~18番人気)
勝率2% 連対率6% 複勝率9%
単勝回収率27% 複勝回収率57%
騎乗馬の半分以上を、
所属の矢作厩舎から供給されているのですが、
馬質を考えると、もっと勝って欲しい感じでしょうか。
◆古川奈穂騎手+矢作厩舎
勝率12% 連対率27% 複勝率40%
単勝回収率65% 複勝回収率101%
◆古川奈穂騎手+矢作厩舎以外
勝率0% 連対率5% 複勝率5%
単勝回収率0% 複勝回収率16%
スゴイ分かりやすいですね。
矢作厩舎の馬以外は、ほとんど馬券にならない。
人気薄で能力の足らない馬ばかりが供給されているわけではないのに、
この成績はちょっと他厩舎は微妙ですよね。
自厩舎の馬だけ、ちゃんと乗りやがって!
とならないことだけが心配です。
そして最後が永島まなみ騎手。
◆永島まなみ騎手(1~5番人気)
勝率12% 連対率18% 複勝率35%
単勝回収率87% 複勝回収率86%
◆永島まなみ騎手(6~18番人気)
勝率3% 連対率4% 複勝率7%
単勝回収率181% 複勝回収率59%
永島まなみ騎手は、圧倒的に馬質が悪いんですよね。
今村聖菜騎手(226/93)41%
藤田菜七子騎手(132/29)22%
古川奈穂騎手(91/38)42%
永島まなみ騎手(138/17)12%
騎乗数138回のうち、
1~5番人気に騎乗したのは、わずか17回だけ。
女性騎手の中では、もっとも機会に恵まれていないですね。
なのに単勝回収率が100%を超えているので、
かなり頑張っていると思います。
永島まなみ騎手の狙いどころは、
芝よりもダートのレースになります。
勝率5% 連対率8% 複勝率13%
単勝回収率259% 複勝回収率91%
お父さんが地方の園田競馬場に所属しているので、
ダートの方が技術が上なのかもしれません。
◆女性騎手の狙いどころ
今村聖菜騎手 → 1~5番人気の馬に騎乗した時
藤田菜七子騎手 → 過剰人気気味で今のところなし
古川奈穂騎手 → 矢作厩舎の馬に騎乗した時(超穴馬は消し)
永島まなみ騎手 → ダート戦に騎乗した時
こんな感じでしょうか。
とにかく良い馬に乗れるように政治力を付けて、
永島まなみ騎手に頑張って欲しいなーと、私は思います。
まー4人とも、
もっと勝てるようになって、競馬が盛り上がるのが一番ですけど。
リーディングトップ10とかに、
毎年1人は入るくらいになると盛り上がりますよね。
みんなで応援しましょう。
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投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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