『馬券の的中率を上げたいあなたが取り組むべきこと』田中洋平

 

過去にこんなメールが私に届きました。

 

『確実に当たるレースはありませんか?』

 

そんなもんねーよ。

 

と言いたいところですが、

単勝全点を買えば、確実には当たりますね。

 

儲かるかは別として。

 

でもきっと、質問者の希望は確実に当たって、

儲かるレースのことを言っているのだと思います。

 

もう一度言います。

 

そんなもんねーよ。

 

この手のタイプの人が、

『メイチの仕上げ!馬主関係者からの極秘情報入手!』

というキャッチーなタイトルに騙される可能性が高い。

 

そもそも馬券は当たらないことも含めて、

作戦を立てないといけないと思います。

 

まー本当に当てるだけだったら、

他にも単勝1.1~1.5倍のド本命馬の複勝を買えば、

けっこうな確率で当たると思います。

 

的中率90%くらいあるのかな…

 

と思っていまTARGETで調べてみたら、

直近3年くらいで複勝率87%ありました。

 

しかし複勝回収率は93%と、プラスにはならず。

 

ご存じ、パリミチュエル方式というのを採用しているので、

なんの工夫もなく馬券を買っていると、マイナスになるのが普通です。

 

まー結局、質問者さんの希望する、

必ず当たって儲かるレースは、ほぼ存在しない。

 

というわけです。

 

でも反対に「なんらかの工夫」をすれば、

収支をプラスに持って行くことができるのも競馬。

 

それが私はレース選びだと思っています。

 

つまり参加するレースを、徹底的に絞るということ。

 

毎年お正月にやっている箱根駅伝。

 

見ない人にはまったく伝わらない例えかもしれませんが、

往復10区間を、2日間かけて走る競技。

 

アップダウンのきついコース、

横風のきついコース、上り坂のきついコースなど、

区間ごとに特徴はさまざま。

 

1人の選手がすべてをこなすわけではないので、

その区間にフィットした選手が、監督に選ばれて走ります。

 

競馬もこれと同じで、

1開催であれば1日12レース。

 

競馬で勝てない典型の人は、これを全部1人でこなそうとして、

全レースの馬券を買う。

 

当然、得意じゃないレースもあるので、

ムダなお金を使ってしまうことが多くなるわけですね。

 

自分が箱根駅伝の1選手になったと考えて、

どの区間なら、自分の持ち味を発揮できるのか。

 

これを真剣に考えるのが良いと思います。

 

そのためにはまず、

自分の得意なカタをいうのも必要になります。

 

もっとも簡単なのは、

本命狙いか、穴狙いか、でレースを選別すること。

 

これはテクニカル6を使って、

レース波乱度合いを調べて参加するレースを選べばOK。

 

本命狙いの人は、堅そうなレース参加。

 

穴狙いの人は、荒れそうなレースに参加すれば、

おのずと勝率はアップするハズです。

 

面倒ですか?

 

この面倒そうな作業を「できる人」と「できない人」では、

長い目で見るとジワジワと差が出てくるんですよ。

 

その1秒をけずりだせ

 

この言葉をご存じですか?

 

先ほど例に出した箱根駅伝の上位常連校、

東洋大学のスローガンです。

 

あまり詳しいことを書いてもあれなので、

ザックリと説明すると、

2021年の箱根駅伝で、東洋大学は1位と21秒差の2位。

 

2日かけて全長217kmを走ってきて、

その差がたったの21秒差。

 

だからエントリーしていた選手が、

あと数秒ずつでも速く走れていれば、

逆転できていたかもしれないという小さな差です。

 

そこから個人個人が、

1秒でもけずり出そうというスローガンが生まれたわけです。

 

まー競馬でここまで厳しく考える必要はないのですが、

ムダな馬券を買うのを、少しでも減らそう。

 

目的のない馬券を買うのを、少しでも減らそう。

 

これを意識して参加するレースを絞るだけで、

的中率も、馬券の収支もアップすると思います。

 

その1秒をけずりだせ

 

競馬でも実践してみてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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