『中山大障害2022の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「中山大障害」の
穴馬探しをお届けします。

中山大障害は
12月24日(土)に
行われる障害G1。

オジュウチョウサンが
今回の大障害で
ついに現役を引退。

全レース終了後に
引退式も行われます。

土曜施行ですので
早速、中山大障害の
レースのポイントを
お伝えしましょう。

なお、冬の大障害は
日照時間の関係で
メーンレースではなく
第10Rで行われます。

 

 

 

【ポイント1】
ベテランの活躍が
近年減少中

→かつて大障害では
「ベテラン馬が何度も
挑んだうえで、ついに
悲願の障害G1制覇を
達成する」シーンが
頻繁に見られました。

しかし最近は様変わり。
若い馬が普通にハバを
利かせるようになって
います。

近10年の馬齢別成績は
下記のとおり。7歳上の
ベテランが不振です。

 

4歳  2.0.1.10 複勝率23%
5歳  4.3.2.29 複勝率24%
6歳  1.4.5.23 複勝率30%
7歳上 3.3.2.49 複勝率14%

 

以前より平地→障害に
下りる馬のレベルが
上がっています。
調教技術も進歩して、
大障害で落馬する馬も
最近はあまりいません。

つまり障害界全体が
レベルアップしている=
ベテラン馬が実績を
武器に長期間活躍できる
甘い世界ではなくなって
いるのでしょう。

7歳超のベテラン馬は
少し評価を割り引きたい
レースです。

 

 

【ポイント2】
大注目の
東京ハイジャンプ組

→近10年の前走の
「格」別成績を
診てください。

 

JG1 複勝率50% 1.0.0.1
JG2 複勝率50% 5.1.2.8
JG3 複勝率22% 1.3.2.21
OP  複勝率15% 3.4.6.76
その他 複勝率25% 0.2.0.6

 

このように、前走で
J.G2を使ってきた馬が
断然優勢。

J.G2=16頭すべて
東京ハイジャンプ組。
近6年で5勝しており、
6年連続連対中です。

当レースへの間隔も
程よく空いていますし、
東京の障害戦はあまり
消耗戦になりません。
本番への叩き台として
あらゆる意味で最適、
ゆえに結果も出ていると
いうコトなのでしょう。

東京ハイジャンプこそ
目下の中山大障害への
王道路線、なのです。

 

 

【ポイント3】
「京都JS」組は苦しい

→逆に「京都JS」組の
成績が(0.1.1.17)。
複勝率11%と低調です。

京都JS=J.G3ですが、
レースレベルじたい
あまり高くないうえに、
中山とコースの性質が
逆と言える京都の障害で
行われる重賞ですので、
京都JSで直前好走した
履歴はアテにしづらい、
というコトでしょう。

ただ、近年の京都JSは
阪神で行われていますが
相変わらず、この組は
大障害で好走していません。
やはり京都JSのレースの
レベルじたいの問題、と
いったところでしょうか。

 

 

【ポイント4】
「中山の障害」で
好走実積が無い馬は
苦しい

→単純な話ですが、
大切な話ですので
毎年お伝えしています。

近6年の好走馬18頭の、
それまでの「中山の
障害戦」での成績を
診てください。

 

17年1着 オジュウチョウサン 3.2.0.2
17年2着 アップトゥデイト  2.2.1.0
17年3着 ルペールノエル   1.0.1.1
18年1着 ニホンピロバロン  2.1.1.0
18年2着 タイセイドリーム  1.0.0.1
18年3着 マイネルプロンプト 2.1.0.2
19年1着 シングンマイケル  0.1.0.0
19年2着 プライトクオーツ  0.0.0.1
19年3着 メイショウダッサイ 0.1.0.0
20年1着 メイショウダッサイ 1.2.1.1
20年2着 ケンホファヴァルト 出走ナシ
20年3着 タガノエスプレッソ 0.0.1.0
21年1着 オジュウチョウサン 7.2.0.3
20年2着 ブラゾンダム-ル  1.0.1.1
20年3着 レオビヨンド    2.0.0.1

 

このように
「中山障害で好走した
経験が無かった馬」は
15頭のうち2頭だけ。

つまり中山大障害で
好走するためには
まずは中山の障害戦で
好走した実積が必須と
なるワケです。
(大障害戦でなくても可)

高低差大の「坂」を
下って上る、特殊性が
強い中山の障害戦。

大障害ではない
普通の障害戦でも
その坂を通ります。

そんな、特殊な舞台の
中山の障害で好走した
経験の有無が大障害の
結果に響いている、と
いうことなのでしょう。

しかもロングランゆえ
坂を何度も上り下りする
タフな大障害ですから
尚更です。

「中山の障害戦」で
好走実積が無い馬は
少し評価を割り引きたい
レースです。

 

 

【ポイント5】
坂路調教馬てでは
かなり苦しい

→近5年の当レースで
最終調教を坂路で
行った馬は複勝率11%、
(1.0.1.17)とかなり
低調。

スタミナが鍛えられない
坂路で追われた馬では
タフな中山大障害は
厳しいのでしょうか。
ちなみにウッド追いの
馬の成績は複勝率23%、
(3.5.1.30)です。

 

 

【ポイント6】
関西馬が断然優勢

→近10年所属別成績は
下記のとおりです。

 

関西馬 5.8.9.59 複勝率27%
関東馬 5.2.1.53 複勝率13%

 

このように
関西馬が断然優勢です。

オジュウチョウサンを
除くと、障害戦全体の
レベルは西高東低が
顕著と以前にも当欄で
記しましたが、障害の
最高峰G1であるこの
レースにおいてもその
傾向がハッキリ現れて
いるワケです。

ちなみに、障害の
全レース通算でも、
関西馬と関東馬では
こんなに成績の差が
顕著です(昨年以降)。

 

関西馬 155.153.136.986 複勝率31%
関東馬 93.95.112.1132  複勝率21%

 

 

 

 

以上6点を鑑みたうえで
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

 

 

中山大障害 ポイント2・3・4 該当馬

【ポイント2/前走東京ハイJ出走】 3頭
  オジュウチョウサン
  ゼノヴァ-ス
  マイネルレオーネ

【ポイント3/前走京都JS出走】 ▼軽視馬として 2頭
  テイエムチュ-ハイ
  マッスルビーチ

【ポイント4/中山障害で好走実積が無い馬】 ▼軽視馬として 3頭
  テイエムチュ-ハイ
  ニシノデイジ-
  マッスルビーチ

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。

データ競馬:TARGET frontier JV


・出馬表にデータマイニングの順位・数値を表示させたい
・特定の2頭の直接対戦の結果・経歴を調べたい
・予想するレースが行われるコースにおける、騎手・調教師・種牡馬の傾向を調べたい
・出走馬の前走レベルを簡単に比較する

などなど。

TARGET操作動画が無料で見られます↓