『2023年のフェブラリーSと高松宮記念を早くも展望!』田中洋平

 

先週の日曜日は、

G1レースに直結する重賞が行われました。

 

それは2月末のフェブラリーSに直結する根岸Sと、

3月末の高松宮記念に直結するシルクロードSの2つ。

 

根岸ステークス組は、

過去10年のフェブラリーSで5連対、3着が3回

 

2016年 モーニン1着

2017年 ベストウォーリア2着 カフジテイク3着

2018年 ノンコノユメ1着

2019年 ユラノト3着

2020年 モズアスコット1着

2021年 ワンダーリーデル3着

2022年 テイエムサウスダン2着

 

7年連続で、根岸ステークスを経由した馬が馬券圏内に入っています。

 

しかも本番のフェブラリーSで好走する馬の特徴は分かりやすく、

根岸ステークスで1~2着に入った馬しか馬券に絡んでいません。

 

以下、カッコ内は根岸ステークスの着順です。

 

2016年 モーニン(1着)

2017年 ベストウォーリア(2着) カフジテイク(1着)

2018年 ノンコノユメ(1着)

2019年 ユラノト(2着)

2020年 モズアスコット(1着)

2021年 ワンダーリーデル(2着)

2022年 テイエムサウスダン(1着)

 

根岸ステークスで1~2着だった馬のみ、

フェブラリーSで馬券圏内に入っているのです。

 

つまり根岸ステークスで連対しないと、

本番のフェブラリーSでは通用しないと考えられる。

 

多めに見ても、根岸ステークスで3着だった馬まででしょう。

 

ということは、

今年の根岸Sで1着のレモンポップと2着のギルデットミラーは、

フェブラリーSで馬券圏内が濃厚ということが分かります。

 

3着だったバトルクライがフェブラリーSに出走するなら、

一応はマークしておく感じですね。

 

次に高松宮記念に直結するシルクロードS。

 

シルクロードステークス組は、

過去10年の高松宮記念で6連対、3着が1回

 

2014年 ストレイトガール3着

2016年 ビッグアーサー1着

2017年 セイウンコウセイ1着

2018年 ファインニードル1着

2019年 セイウンコウセイ2着

2020年 モズスーパーフレア2着

 

ここ2年は馬券に絡めていませんが、

それまではシルクロードS組が5年連続で連対していました。

 

しかも2019年のセイウンコウセイは、

フェブラリーSで12番人気という下馬評で2着。

 

2020年のモズスーパーフレアは、

フェブラリーSで9番人気で2着と、人気の盲点になっています。

 

その理由はシルクロードSがハンデ戦であること。

 

ハンデ戦はJRAのハンデキャッパーが、

レースが接戦になって面白くなるように斤量を調整します。

 

ということは、

強い馬の斤量は重くなって、弱い馬の斤量は軽くなる。

 

そんな人為的な操作で、強い馬が負けてしまうのがハンデ戦なのです。

 

先ほどのセイウンコウセイはシルクロードSで、

5番人気に推されながら、58kgのハンデを背負って15着に惨敗。

 

モズルーパーフレアは56kgを背負って、

2番人気に推されましたが、結果は4着に敗れました。

 

シルクロードSで負けた馬が、高松宮記念で巻き返す構図なのです。

 

なのでシルクロードS組の場合、

前走の着順は度外視で、前走の人気に注目します。

 

以下、カッコ内はシルクロードSの単勝人気です。

 

2014年 ストレイトガール(2番人気)

2016年 ビッグアーサー(1番人気)

2017年 セイウンコウセイ(4番人気)

2018年 ファインニードル(4番人気)

2019年 セイウンコウセイ(5番人気)

2020年 モズスーパーフレア(2番人気)

 

これを踏まえて、

2023年のシルクロードSの人気と着順を見てみましょう。

 

1番人気 マッドクール 3着

2番人気 ナムラクレア 1着

3番人気 トウシンマカオ 4着

4番人気 ウインマーベル 7着

5番人気 キルロード 12着

 

1~3番人気の3頭はシルクロードSで上位に入ったので、

高松宮記念でも中心視でよいでしょう。

 

反対に面白そうなのは、

4番人気で7着に敗れたウインマーベルで、

59kgのトップハンデと、かなり見込まれました。

 

それでも7着に踏ん張っていますから、

本番の高松宮記念に出てきたら、巻き返しがありそう。

 

また5番人気のキルロードは58kgと上から4番目に重いハンデ。

 

息が長いと言われてるセン馬ですが、すでに8歳と高齢、

しかし昨年の高松宮記念で3着ですから、ワンチャンあるかもしれませんね。

 

この2頭は伏兵として覚えておきましょう。

 

それよりも今年のシルクロードSで目立ったのは、

やはり勝ち切ったナムラクレアでしょう。

 

ゴール手前の手応えは外から来たファストフォースが断然でしたが、

並ばれてからグイっと伸びたナムラクレアは、強いのひと言。

 

マッドクールとファストフォースの間から脚を伸ばした勝負根性は、

かなりのものだと思います。

 

過去10年の高松宮記念で、

牝馬は7連対しているので、十分チャンスがあるでしょう。

 

楽しみです。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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