『若手騎手限定競走の結果で若手の将来性がわかる!』田中洋平

 

外国人騎手の活躍などにより、

騎乗機会に恵まれない若手騎手のために、

行われている若手騎手限定競走。

 

夏競馬ではレースがありませんが、

5月までは1日1レースくらいは組まれています。

 

若手騎手限定競走に参加できる資格は、

騎手免許取得後7年未満。

 

2018年までは、

年間100勝以下の騎手だけでしたが、

2019年からはその条件が取っ払われました。

 

つまりリーディング上位に入るような、

若手のトップジョッキーでも、若手限定騎手競走に参加できる。

 

これって言い方が悪いですが、

トップジョッキーとザコたちの戦いなのではないか?

 

と考えたわけです。

 

普段はルメール、川田将雅、横山武史、戸崎圭太、福永祐一、

武豊、松山弘平、田辺裕信、横山和生、浜中俊など、

同じレースにライバルのジョッキーがたくさん参加しています。

 

しかしこのようなトップジョッキーは、

若手騎手限定競走には出走できない。

 

これって結構有利ですよね。

 

では現時点での若手のトップジョッキーとは、

誰なのか?

 

2022年のリーディング上位に入っていて、

まだ若手騎手限定競走に参加する資格のある騎手。

 

岩田望来(5年目) 昨年6位

西村淳也(6年目) 昨年14位

今村聖奈(2年目) 昨年21位

 

この3名くらいでしょうか。

 

では2021年~2023年2月までの

若手騎手限定競走の成績を見てみましょう。

 

◆岩田望来

勝率0% 連対率60% 複勝率60%

単勝回収率0% 複勝回収率98%

 

◆西村淳也

勝率15% 連対率29% 複勝率44%

単勝回収率87% 複勝回収率94%

 

◆今村聖奈

勝率6% 連対率13% 複勝率19%

単勝回収率34% 複勝回収率70%

 

なんかもっと突き抜けた結果を期待していたのですが、

そこまでパッとしませんね。

 

岩田望来騎手は、ここ2年くらいで5回しか騎乗してません。

 

勝ち鞍こそないものの、

連対率60%ですから、騎乗があったら狙うべきでしょう。

 

西村淳也騎手は積極的に参加することが多く、

2年くらいで52回も騎乗しています。

 

それで複勝回収率が94%もあるので、狙い目だと思います。

 

問題は今村聖奈騎手ですが、

まだ2年目なので未知数な部分もあり、

しばらくは様子見が正解でしょう。

 

さて、ここからが本題。

 

2021年~2023年2月までの

若手騎手限定競走の成績を見てみると、

騎手の将来性が分かります。

 

◆鮫島克駿騎手

勝率20% 連対率35% 複勝率50%

単勝回収率62% 複勝回収率82%

 

すでに9年目で参加資格はありませんが、

昨年は騎手リーディング10位。

 

◆坂井瑠星騎手

勝率15% 連対率31% 複勝率39%

単勝回収率166% 複勝回収率88%

 

こちらも8年目と参加できる時期を過ぎましたが、

昨年の騎手リーディングは8位。

 

岩田望来騎手、西村淳也騎手と比べてみてみると、

連対率が約30%くらいだと、将来有望のラインになりそうですね。

 

ということで、

現時点で連対率20%を超えている騎手はこちら。

 

団野大成(25%)5年目

原優介(21%)4年目

角田大和(21%)3年目

斎藤新(20%)5年目

永野猛蔵(20%)3年目

 

団野大成騎手と斉藤誠騎手は、

すでに重賞を勝利していて頭角を現しています。

 

角田大和騎手と長野猛蔵騎手は、

3年目で今年が勝負の年でしょう。

 

そして意外だったのが、原祐介騎手。

 

2020年(3勝)

2021年(16勝)

2022年(14勝)

2023年(2勝)

 

と、そこまでパッとしない成績。

 

また同期は泉谷楓真騎手、小林脩斗騎手、秋山稔樹騎手と、

この3人もまだパッとしていないハザマの世代。

 

このさき注視する必要はありますが、

もしかすると原祐介騎手は、隠れた将来有望株なのかもしれません。

 

一応、原祐介騎手が1番人気の馬に乗った時の成績です。

 

勝率39% 連対率52% 複勝率70%

単勝回収率114% 複勝回収率99%

 

3年間で23回しか騎乗機会がありませんが、

この成績は破格。

 

侮れない気がします。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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