『あまり目立たないけどガッチリ!な菱田裕二騎手』田中洋平

 

菱田裕二騎手と言えば、

今年で騎手生活12年目の30歳。

 

そろそろ若手を卒業して、中堅という感じでしょうか。

 

同期は原田和真騎手、長岡禎仁騎手、中井裕二騎手と、

地味ながら何とか生き残っている世代。

 

ひとつ上の世代に最近ブレイクした横山和生騎手、

ひとつ下の世代は、地方から移籍してきた戸崎圭太騎手がいます。

 

ただ戸崎圭太騎手は例外なので、

JRAの生え抜きだけで考えたら、やや谷間の世代なのかもしれません。

 

◆15年目

松山弘平丸山元気、国分恭介、国分優作、小野寺祐太

 

◆14年目

西村太一、水口優也、高倉稜、川須栄彦

 

◆13年目

杉原誠人、藤懸貴志、嶋田純次、森一馬、横山和生

 

◆12年目

菱田裕二、原田和真、長岡禎仁、中井裕二

 

◆11年目

戸崎圭太、岡田祥嗣、伴啓太、城戸義政、和田翼

 

◆10年目

井上敏樹、木幡初也、小崎綾也、松若風馬、石川裕紀人

 

赤文字は現時点でリーディング50位以内に入っている騎手。

 

松山弘平騎手の世代は、

丸山元気騎手と、国分恭介騎手がそこそこ頑張っています。

 

そして10年目は松若風馬騎手と、

石川裕紀人騎手が頑張っている世代。

 

最近ブレイクした横山和生騎手と、

南関東から移籍してきた戸崎圭太騎手を除けば、

11~14年目の4世代の中では、

ずっと活躍しているのは菱田裕二騎手だけですね。

 

2012年 23勝

2013年 52勝

2014年 64勝

2015年 37勝

2016年 41勝

2017年 36勝

2018年 27勝

2019年 30勝

2020年 37勝

2021年 34勝

2022年 50勝

2023年 23勝

 

私の勝手な印象なのかもしれませんが、

菱田裕二騎手はあまり目立たないけど、

けっこうコンスタントに勝っているんですよね。

 

減量が取れたら、

一度は勝ち星が落ち込む騎手が多い中で、

この成績は素晴らしいと思います。

 

きっとG1に騎乗する機会が少ないのと、

重賞を勝つことも少ないからでしょう。

 

◆2020年 

アイビスサマーダッシュ

ジョーカナチャン

 

◆2021年

福島記念

パンサラッサ

 

◆2020年

ダイヤモンドステークス

テーオーロイヤル

 

勝ち星のわりに、

重賞で人気サイドの馬に乗る機会が少ないんですよね。

 

ただ社台、ノーザン系の馬にたくさん乗っている騎手なので、

これからチャンスが増えてくるでしょう。

 

そんな菱田裕二騎手ですが、

現時点での2023年の成績はこちら。

 

勝率8% 連対率17% 複勝率23%

単勝回収率75% 複勝回収率71%

 

騎手リーディングは20位です。

 

まあまあの成績だと思いますが、

ここにスパイスを1つ加えると、成績が激変!

 

それが人気順位。

 

◆1~5番人気

勝率20% 連対率36% 複勝率47%

単勝回収率105% 複勝回収率93%

 

◆6~18番人気

勝率2% 連対率7% 複勝率11%

単勝回収率59% 複勝回収率61%

 

このように人気サイドの馬に乗れば、

確実に良い仕事をします。

 

8月20日には、

いま種牡馬として注目されているスワーヴリチャードの産駒、

アドマイヤベルの新馬戦に騎乗して勝利。

 

この馬はヴィクトリアマイルを制した、

アドマイヤリードの妹なので、この先も期待できそう。

 

人気サイドで結果を出せれば、

陣営や馬主からの信頼度がアップするので、

これから良い馬が回って来そうな気がします。

 

そろそろブレイクしそうな菱田裕二騎手に、

この先も注目したいと思います。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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