『この馬が出走していたら秋華賞の結果は違ったかもしれない!』田中洋平

 

先週の秋華賞は、

リバティアイランドが見事に牝馬3冠を達成!

 

ゴール前は、

猛然と追い込んできたマスクトディーヴァに

詰められはしましたが、まあ完勝と言って良いでしょう。

 

しかし、マスクトディーヴァの末脚は強烈でしたね。

 

リバティアイランド 上がり3ハロン33.6秒

マスクトディーヴァ 上がり3ハロン33.5秒

 

わずか0.1秒しか違いません。

 

しかしレース映像をみた感じでは、

ゴール前の伸び脚は、まったく違うものでした。

 

なんで?と思うかもしれませんが、

理由は以下の通り。

 

リバティアイランドが、

3コーナーから4コーナーにかけて

押し上げた時のタイムがラスト3ハロンに加味されている。

 

反対にマスクトディーヴァは、

4コーナーまで動かず、直線で末脚を爆発させた。

 

ラスト3ハロンの1ハロン目はリバティアイランドが速くて、

ラスト3ハロンの3ハロン目はマスクトディーヴァが速い。

 

京都芝2000メートルの直線は320メートルくらいなので、

ラスト3ハロン(600m)のうちの半分はコーナー部分で、

残りの半分が直線だから、このように両者の上りのラップに差がないわけです。

 

私の環境では両者のラスト1ハロンのラップを知ることができないのですが、

見比べると、ぜんぜん違うラップでしょう。

 

それくらいマスクトディーヴァの末脚は、すごかったと思います。

 

ここから相手関係を考えると、

ローズSでマスクトディーヴァに負けて2着だった、

ブレイディヴェーグは強い馬かもしれません。

 

1着 マスクトディーヴァ(33.2)

2着 ブレイディヴェーグ(32.9)

3着 マラキナイア(33.4)

4着 アンリーロード(33.3)

 

これはローズSの着順と上がり3ハロンのタイムですが、

2着に敗れたブレイディヴェーグの方が、

マスクトディーヴァよりも0.3秒も速い。

 

出遅れグセのあるタイプで、

ローズSも最後方からの競馬になって、

さらに直線は馬群をさばいて出てくる競馬になってしまった。

 

もちろん出遅れグセもその馬の能力なので、

ブレイディヴェーグ自身に問題もあるのですが、

末脚だけを考えると強烈ですよね。

 

さらにローズSで3着だったマラキナイアは、

先週の秋華賞で11番人ながら6着と大健闘。

 

こう考えると、

ブレイディヴェーグが秋華賞に出走していたら、

また違った結果になったのかもしれません。

 

しかしリバティアイランドも、

ブレイディヴェーグも馬主は同じサンデーレーシングなので、

牝馬3冠を阻止する材料を秋華賞に送り込むか?

 

と言われると、

ノーザンファームの心中を察するに、微妙な気もしますね。

 

ブレイディヴェーグの次走は、

エリザベス女王杯なのか?分かりませんが、

出てきたら注意が必要でしょう。

 

あとローズSで上がり3位、

4着だったアンリーロードも、

この相手関係を考えたら強い馬かもしれません。

 

こちらは配当妙味がありそうな、

ステルス強い馬になりそうなので、

チェックしておいたら面白い存在になると思います。

 

ぜひ参考にしてください。

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。

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