『キーンランドC 2017の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「キーンランドC」の
穴馬探しをお届けします。

 

キーンランドCは
札幌芝1200mで行われる
短距離重賞です。

 

早速、当レースのポイントを
4つお伝えしましょう。

 

 

 

【ポイント1】
「UHB賞」経由馬が大苦戦

 

→当レースのキモです。
近10年の当レース出走馬の
前走別成績を診てください。

 

函館スプリントS 3.2.5.24 複勝率29%
アイビスサマーD 3.1.0.16 複勝率20%
CBC賞     0.2.1.4  複勝率43%
UHB賞     0.1.1.26 複勝率 7%
準オープン以下  1.2.1.11 複勝率27%

 

 

注目は前走「UHB賞」組の
アベレージの低さ。

 

UHB賞=札幌で8月前半に
行われるオープン特別で、
キーンランドCの前哨戦的な
立ち位置を担うレースですが、
サマースプリントシリーズと
称して短距離重賞が乱立&
オープン特別も多く設定されて
いるのが夏競馬ですから
UHB賞の出走メンバーは毎年、
かなり薄くなりがち。
キーンランドCとのメンバーの
「厚さの差」も相当です。

 

ゆえに、そんな弱メン戦の
UHB賞で好走してきたうえで
実力重視の別定重賞である
キーンランドCへコマを
進めてきてもなかなか厳しく、
「夏重賞転戦組」に力で
ねじ伏せられるケースが
多いワケです。

 

 

 

【ポイント2】
牝馬強し

 

→近10年の当レースの
キーンランドCの性別成績は
下記のとおり。牝馬優勢です。
ほぼダブルスコア。昨年も
牝馬の1・3着でした。
(2着は牡馬の1番人気馬)

 

牡セン 3.6.6.82 複勝率15%
牝馬  7.4.4.43 複勝率26%

 

 

上記「近10年」以前の
2006年=第1回の当レースも
牝馬のワンツースリーでした。

 

もともと、牝馬が牡馬と
互角に走れるのが短距離戦。
しかも当レースは、気性が
繊細な牝馬にとっては有難い
「滞在」で出走できますから、
当レースでは牝馬の成績が
良いのだと思います。

 

ただ、一つ要注意なのは
札幌競馬の場合、普段は函館に
滞在したうえでレース出走時に
札幌へ「輸送」されてくる馬も
少なくないこと。

 

この場合は「滞在効果」とは
逆の(時間をかけて函館から
札幌に運ばれてきた)輸送の
影響が出る牝馬もいますから
各馬の調整過程と直前気配の
チェックが、何よりも肝要と
なります。

 

 

 

【ポイント3】
関西馬強し

 

→近10年の当レースの
キーンランドCの所属別の
成績は下記のとおり。
かなり関西馬が優勢です。

 

関東馬 3.1.4.63 複勝率11%
関西馬 7.9.6.59 複勝率27%

 

 

 

【ポイント4】
3歳馬に「妙味」無し

 

→近10年の当レースの
馬齢別成績を診てください。

 

3歳  2.1.1.20 複勝率17%
4歳  3.3.3.16 複勝率36%
5歳  4.1.4.25 複勝率26%
6歳  0.4.1.33 複勝率13%
7歳上 1.1.1.31 複勝率 9%

 

 

4・5歳に好走馬が集中。
近10年の馬券圏好走30頭の
うち18頭が4・5歳馬です。

 

単純にスピード能力が
減退する6歳以上の馬の
不振は必然ですが、この
レースで特徴的なのは
3歳馬の不振でしょう。
斤量利を活かせていない
印象。昨年こそワンツーを
果たしましたが、昨年は
4歳以上の出走メンバーが
イヤに低調でしたから
3歳馬が台頭したと診ます。

 

また、注目すべきは
馬券圏に好走した3歳馬4頭の
人気順です。4・1・2・1。

 

つまり『3歳馬は人気馬しか
走っていない』のです。
3歳馬がほとんど走らないし
穴も空けないレースである、
というコト。

 

3歳馬は斤量が軽いことも
あって過剰人気を集めがち。
しかしこのレースは、特に
近年は「一線級」が多く出て
くるようになりましたから、
3歳馬がそれまでは好走して
いても当レースで一旦カベに
当たることも多い…という
ことなのでしょう。

 

しかも過剰人気なのですから、
3歳馬を買っておトクなことが
ほとんど無いレース、という
ことになります。

 

今年も3歳馬が出走しますが
私は推奨しない予定です。

 

 

 

 

以上4点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

 

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。