『キング騎手×堀宣行調教師の破壊力は恐るべし!』田中洋平
先週日曜日の東西の重賞、
きさらぎ賞と東京新聞杯は短期免許で来日している
外国人ジョッキーが制覇。
きさらぎ賞は、
ドイツのピーヒュレク騎手が乗るビザンチンドリームが勝利。
4コーナー手前まで最後方で、
かなり絶望的に見えた位置から差し切りましたね。
馬の能力がとんでもない可能性もありますが、
短期免許の外国人の中で、
後れを取っていたピーヒュレク騎手にとっては、
いいキッカケになりそうな気もします。
そして東京新聞杯は、
またしてもオーストラリアのキング騎手が勝利。
アメリカジョッキークラブカップ(G2)を制した
チャックネイトは3番人気でしたが、
今回のサクラトゥジュールは7番人気ですからね。
この騎手が上手であることは、
もはや否定のしようがない結果だと思います。
ルメートル騎手 8勝(勝率9%)
キング騎手 8勝(勝率12%)
キングスコート騎手 3勝(勝率5%)
ピーヒュレク騎手 3勝(勝率5%)
乗り馬の質は、
身元引受調教師が栗東の斉藤崇史調教師のため、
1人関西で騎乗しているルメートル騎手が1番。
その次が堀宣行調教師が引き受けているキング騎手、
という順ですが、成績は逆転しています。
◆キング騎手
勝率12% 連対率20% 複勝率37%
単勝回収率102% 複勝回収率130%
これがキング騎手の先週までの成績ですが、
芝とダートに分類すると、このようになります。
◆芝
勝率15% 連対率30% 複勝率46%
単勝回収率163% 複勝回収率188%
◆ダート
勝率9% 連対率9% 複勝率28%
単勝回収率39% 複勝回収率70%
圧倒的に芝のレースの方が、好成績ですね。
オーストラリアはほとんど芝のレースのようなので、
やはりダートより、芝の方がフィットしやすいのでしょう。
そしてAJCCのチャックネイトに、
東京新聞杯のサクラトゥジュールは、
ともに堀宣行調教師の管理馬。
身元引受調教師だけあって、
キング騎手とのコンビは強烈です。
◆キング騎手×堀宣行調教師
勝率21% 連対率25% 複勝率38%
単勝回収率218% 複勝回収率109%
堀宣行調教師がよっぽど良い馬ばかり乗せているのだろう!
と思ったら大間違い。
1~3番人気 9回
4~6番人気 7回
7~9番人気 6回
10番人気以下 2回
合計24回
平均すると5.3番人気なので、
それほど恵まれているわけではありません。
ちなみに昨年のルメール騎手は平均2.3番人気、
川田将雅騎手は平均2.0番人気の馬の騎乗していました。
キング騎手が、
堀宣行調教師と世間の期待以上に結果を出しているということ。
ということで、
堀宣行調教師の管理馬を芝、ダートに分けてみましょう。
◆芝
勝率29% 連対率36% 複勝率43%
単勝回収率357% 複勝回収率153%
◆ダート
勝率10% 連対率10% 複勝率30%
単勝回収率25% 複勝回収率47%
やはり芝レースの方が、ダントツで成績が良いですね。
凱旋門賞を勝っているピーヒュレク騎手と、
イギリスのダービーを勝っているキングスコート騎手の方が、
前評判は高かったかもしれませんが、キング騎手はすごいですね。
このように女性騎手がガンガン活躍してくれと、
日本の競馬ももっと盛り上がるでしょう。
ずっと応援している永島まなみ騎手にも、
キング騎手のようになって、
頑張ってもらいたいと思います。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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