『年明けの未勝利戦でデビューする馬は買いか?』田中洋平

 

今日は少し先の話になりますが、

3歳になってから初めてレースに出走する馬について。

 

2011~2015年のデータで、

年が明けて3歳になってから未勝利戦に出走する

未出走馬は、3347頭です。

 

で、勝ち馬は77頭だけ。

 

勝率2% 連対率4% 複勝率7%

単勝回収率45% 複勝回収率52%

 

このように厳しい成績。

 

やはりデビューが遅れた馬は、

体質や気性など、それなりに理由があると考えて良さそう。

 

ですが、これだと面白くないですよね。

 

ここからさらに詳しく調べてみると、

3~4月はある特徴があることが分かります。

 

それは3~4月に未勝利戦に初出走して、

1~3番人気に推された馬です。

 

勝率33% 連対率40% 複勝率46%

単勝回収率142% 複勝回収率87%

 

このように優秀な成績になります。

 

つまり「良血馬だけど、今ごろデビューで大丈夫か?」

 

というファン心理以上に、しっかり走るということです。

 

このパターンで社台系の馬だともっと回収率がハネますが、

母数が少なくなるので、その辺は好みですかね。

 

5月に入ると、1番人気に推された馬だけ成績が良いです。

 

勝率40% 連対率50% 複勝率50%

単勝回収率131% 複勝回収率87%

 

モーニンがこのパターンに当てはまります。

 

そして6月になると、1番人気に推される馬は、

データ期間中にはいなくなります。

 

まとめると、未勝利戦でデビューする馬は、

3~4月くらいの時期なら、人気になれば狙い目。

 

そして人気にならない馬は、切る方が効率が良い。

 

5月は1番人気だけが買い。

 

という感じですかね。

 

競馬は色んな事情が絡んでいる場合が多いので、

そこを取っ掛かりに攻略法を考えてみてください。

 

 

投稿者プロフィール

田中洋平
田中洋平
田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。