『ポートアイランドSの穴馬探し予想PART1』シベリアン

「ポートアイランドS」の
穴馬探しをお届けします。

 

ポートアイランドSは
10月1日(日)に、阪神の
メーンレースとして行われる
マイルのオープン特別です。

 

普段から週末に行われる
平地3重賞の展望を
お届けしている当欄ですが、
平地3重賞が施行されない週は
さらに別レースも取り上げて
展望をお届けしています。

 

次週末に行われる平地重賞は
スプリンターズS・シリウスSの
2クラのみ。

 

そこで今週は日曜阪神メーンの
ポートアイランドSの展望も
お伝えします。

 

さっそくこのレースの
考察ポイントを2つ、
記しておきましょう。

 

 

 

【ポイント1】
逃げ馬・差し追込馬ではなく
「先行馬」を狙いたい

 

→タイトルどおり。
秋の阪神「最終日」に
行われるレースですから
馬場の内目が荒れて、
その内を避けて外から
差しこんでくる馬に利が
ある…と考えがちですが
近年の当レースはそんな
差し有利の傾向がハッキリ
薄れつつあります。

 

近5年の好走15頭の脚質を
診てください。

 

12年1着馬 差し  4番人気
12年2着馬 追込  3番人気
12年3着馬 先行  7番人気
13年1着馬 差し 13番人気
13年2着馬 先行  5番人気
13年3着馬 追込  3番人気
14年1着馬 先行  3番人気
13年2着馬 差し  6番人気
13年3着馬 先行  1番人気
15年1着馬 先行  1番人気
15年2着馬 先行 14番人気
15年3着馬 先行 11番人気
16年1着馬 先行  3番人気
16年2着馬 先行 11番人気
16年3着馬 差し  4番人気

 

 

このように年を追うごとに
「先行馬有利」の傾向が
強まっている印象。昨年も
先行馬のワンツーでした。
穴を空けたのも先行馬。

 

この要因の一つは、阪神の
秋の最終週の芝状態が良く
なっていることでしょう。

 

以前の阪神の芝は
(秋開催でも冬開催でも)
開幕から2~3週使い込むと
アッという間に内々の芝が
荒れ、最終週は外差しが
効きまくっていました。

 

しかし近年はそれが変化。
芝保全技術の向上により、
「荒れやすかった」阪神も
3週を使った程度では芝が
大きく荒れなくなりました。
むしろ週を追うごとに内が
踏み固められ、内を通った
馬に利がもたらされるように
なっている印象すらアリ。

 

このポ?アイランドSでも、
経済コースを通った先行馬に
利がもたらされるケースが
増えています。

 

とはいえソコソコしっかりと
した終いの脚も常に欲しい
阪神外回りゆえ、さすがに
「単調な逃げ馬」では苦しく
なり最後まで残せません。

 

そのためポートアイランドS=
「先行馬」の好走は多いものの
「逃げ馬」の好走は近年も皆無。
その点は意識しておく必要が
あります。

 

 

 

 

【ポイント2】
ディープ産駒が苦戦中

 

→阪神のマイルはもともと
「父サンデー系の馬」が
非常に強いコースですが、
当レースもそれがしっかり
反映されています。下記の
ように近5年好走馬15頭の
うち10頭が父サンデー系。
(☆印の馬)

 

12年1着馬 ☆ 父 ダイワメジャー
12年2着馬 ☆ 父 ネオユニヴァ-ス
12年3着馬   父 グラスワンダー
13年1着馬 ☆ 父 ステイゴールド
13年2着馬 ☆ 父 マンハッタンカフェ
13年3着馬 ☆ 父 ディープインパクト
14年1着馬 ☆ 父 ダイワメジャー
14年2着馬 ☆ 父 ゼンノロブロイ
14年3着馬 ☆ 父 ダイワメジャー
15年1着馬   父 リダウツチョイス
15年2着馬 ☆ 父 スズカフェニックス
15年3着馬 ☆ 父 ハ-ツクライ
16年1着馬 ☆ 父 ステイゴールド
16年2着馬 ☆ 父 ステイゴールド
16年3着馬 ☆ 父 ブラックタイド

 

 

ただし、上記のように
スタミナやパワーに偏った
「重い」サンデー系を父に
持つ馬が多いのが特徴です。

 

逆に、軽快なキレや瞬発力を
活かすディープ産駒は
下記のように(0.0.1.6)と
大不振。人気馬も圏外に
消えています。

 

12年 フレールジャック  13着 1番人気
13年 ヒストリカル     3着 3番人気
14年 サトノルパン     4着 4番人気
14年 トーセンレ-ヴ    7着 5番人気
15年 ケイティープライド  4着 6番人気
15年 マウントシャスタ  16着 8番人気
16年 リーサルウェポン  11着 5番人気

 

 

馬場状態が良くなり、速い
スピードの持続力が問われる
レースになりましたから、
それを下支えするパワーや
スタミナを持っているうえに
速いスピードも出せる「重い
サンデー系」の馬がハバを
利かせており、軽めの資質の
ディープ産駒は苦戦している、
ということなのだと診ます。

 

 

 

以上2点も鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

 

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。