『菊花賞の穴馬探し予想PART1』シベリアン

 

「菊花賞」の穴馬探しを
お届けします。

 

菊花賞は10/22(日)に
京都芝3000mで行われる
3歳3冠「最終戦」です。

 

今年は、ダービー上位3頭が
不在という珍しい年。

 

ただでさえ低調と言われる
現3歳の牡馬戦線ですが
しかも「トップどころ」が
抜けてしまった今回は
G1レースとは名ばかりの、
ドングリの背比べ的様相を
呈しています。

 

レースへの適性面、
そして体調のちょっとした
差が勝敗を分ける可能性は
けっこう高そうです。

 

さっそく、当レースの
考察ポイントをお伝えする
ことにしましょう。

 

 

 

【ポイント1】
ディープインパクト産駒が
あまり走らない

 

→菊花賞でディープ産駒は
通算(1.2.1.20)とあまり
走れていません。

 

昨年はディープ産駒が
はじめて勝ちましたが、
「1番人気馬」でした。
ディーマジェスティは
2番人気で4着に敗れています。

 

しかも、ディープ産駒は
この菊花賞に限らず
2600m以上の長距離戦で
あまり勝てません。
通算(2.9.7.42)。
3着以内にはよく来ますが、
とにかく勝ちきれない。

 

速力&キレ&瞬発力勝負の
マイル・中距離戦が得意で、
かつ気が勝ったタイプが
多いディープ産駒。
ゆえに、スタミナやパワー、
道中の折り合いなど全く
真逆の資質が問われる
菊花賞をはじめとした
長距離戦ではどうしても
産駒は苦戦しがち、という
ことなのでしょう。

 

特に、道中で「折り合い」に
苦労するシーンがけっこう
見られるのは菊花賞における
ディープ産駒の恒例行事。

 

そして、そんな折り合いに
専念しすぎるあまり
差し遅れてしまうのも、
長距離でディープ産駒が
しばしば露呈する「弱点」と
言えましょう。

 

 

 

【ポイント2】
今年に注目したい
血統ファクターは…

 

→近年の菊花賞は、表面的に
見ると「血統傾向がちょっと
変わってきている印象」も
受けます。

 

下記のように「父が、やや
スタミナ寄りのサンデー系、
母父がスピード系統」の馬が
よく走っているのです。

 

15年1着馬 父/ブラックタイ 母父/バクシンオー
15年2着馬 父/ステイゴール 母父/ストームバ系
15年3着馬 父/ゼンノロブロ 母父/ミスプロ系
16年1着馬 父/ディープイン 母父/ダンチヒ系
16年2着馬 父/ステイゴール 母父/ヴァイスリ系
16年3着馬 父/キングカメハ 母父/サンデー

 

 

おそらく、近2年の結果から
「近年の菊花賞は血統の
傾向が変わっている!」
「菊花賞はスピード競馬」と
主張される血統評論家の方も
少なくないと思われます(笑)。

 

ただ、ここ2年は
菊花賞らしくない流れに
なったのも事実です。
2年とも「速→緩→速」が
かなり極端な緩急レース。

 

ラップが落ち込んでラクに
走れた区間も長かったですし、
極端に言えば「止まったり
走ったり」でそれほどタフで
なかった印象です。むしろ
そんな流れにすんなりと
対応するための器用さが
求められました。強靱さや
スタミナ面よりも、レースの
上手さが勝敗を分けた感。

 

しかも一昨年は、とにかく
気性に不安を抱える馬が
多いメンバー構成で緩急に
対応できず自爆した馬が
多数現れました。その中で
ジッと動かず我慢の競馬が
できたキタサンブラックが
戴冠しています。

 

ただ今年のメンバーを見ると
近2年のような流れになる
ことがあまり想像できません。
おそらくタフな平均ペースで
流れ続ける、近2年よりは
厳しい競馬になるのでは…と
診ます。なぜなら、そんな
競馬で実績を積んできた馬が
今年は明らかに多いからです。

 

ならば今年は、近2年以前の
菊花賞の血統傾向が、再び
ハバを利かせてくる可能性が
結構あるのでは?と思います。

 

近2年以前の血統傾向…
それは、ここで何度も記して
きましたが(笑)『ロベルト・
トニービンの血』を内包して
いる馬を狙うこと。

 

2006年~2014年の
9年間で、どちらかの血を
保有した「5番人気以下」の
穴馬が実に10頭も馬券圏に
走り、好配当を連れてきて
います。

 

近2年の血統の「流れ」に
あえて逆らって、今年は
以前の傾向に着目したい、
と私は考えています。

 

 

 

PART2では
さらに別のテーマに
ついて記していきます。

 

PART2に続きます。

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。