『VIPな外国人ジョッキーでひと儲けする方法とは?』田中洋平
毎年11月になると外国人ジョッキーが短期免許で来日します。
ヨーロッパは芝のレースがメインなので、
芝の発育が悪い冬場はオフシーズンとなる。
じゃあその期間を利用して、
賞金の高い日本でモリモリと稼ごうか!
というジョッキーが来日するわけですね。
過去3年の外国人ジョッキーの騎乗数を見てみると、
1~3月 2013回
4~6月 576回
7~9月 748回
10~12月 1454回
このように、やはり冬場に集中しています。
そんな外国人ジョッキーの通常成績はこちら↓
勝率10% 連対率19% 複勝率27%
単勝回収率84% 複勝回収率84%
さすがは外国人ジョッキーだけあって、
日本人ジョッキーより優秀な成績です。
もちろん騎乗する馬の質もあると思いますが、
この外国人ジョッキーをある条件で2分化すると、
◆タイプA
勝率12% 連対率21% 複勝率30%
単勝回収率97% 複勝回収率90%
◆タイプB
勝率9% 連対率18% 複勝率26
単勝回収率77% 複勝回収率80%
このようになります。
もったいぶらずに分け方の答えを書くと、
答えは午前中のレースかどうか?
厳密に言うと、タイプAは1~5レース、
タイプBは6~12レースという分け方をしています。
6レースがスタートするのは、だいたい12時半過ぎで、
VIPな外国人ジョッキーですから、早起きなんてしたくない。
賞金の低い午前中のレースなんて、騎乗してられない!
と思っているか真相は分かりませんが、
過去3年間の騎乗回数を見比べてみると、
◆タイプA(1~5レース)
1643回
◆タイプB(6~12レース)
3157回
明らかに午後からの騎乗数が多いですよね。
これを逆に考えると、
わざわざ午前中に騎乗するということは、
お世話になっている人に頼まれて断れないとか、
勝利確定の素質馬の騎乗依頼であるとか、
何かしらの理由があるのでしょう。
◆タイプA
勝率12% 連対率21% 複勝率30%
単勝回収率97% 複勝回収率90%
だから午後のレースより成績がアップして、
単勝の回収率も100%近い数字になっています。
ではここから少しブラッシュアップをしましょう。
それはムリ目な馬を除くこと。
単勝50倍以上の馬を除いて、
単勝1~49.9倍の馬だけを狙います。
勝率14% 連対率25% 複勝率36%
単勝回収率103% 複勝回収率86%
このように100%を超えましたが、
比較的マークが甘くなる10~49.9倍の馬だけに絞ると、
勝率6% 連対率10% 複勝率18%
単勝回収率118% 複勝回収率83%
成績は下がりますが、回収率が上がります。
または外国人ジョッキーの身元引受馬主になることが多い、
社台グループですが、そのクラブだけに限定すると、
勝率19% 連対率35% 複勝率43%
単勝回収率113% 複勝回収率94%
このように成績も回収率もアップします。
※社台系のクラブ
G1レーシング
グリーンファーム
社台レースホース
キャロットファーム
サンデーレーシング
シルクレーシング
午前中のレースに外国人ジョッキーが騎乗していたら、
ん?何かあるのか?と疑ってみると良さそうです。
そして騎乗する馬に何か光る要素があれば、
その馬は買いでしょうね。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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