『デイリー杯2歳Sの穴馬探しPART1』シベリアン

「デイリー杯2歳S」の
穴馬探しをお届けします。

デイリー杯2歳Sは
11月12日(土)に京都で
行われる2歳のマイル重賞。
朝日杯FS(12月18日)への
ステップレースです。

土曜施行のレースですので
さっそく、考察すべき
ポイントをお伝えしましょう。

【ポイント1】
距離延長馬は厳しい

→まずは近10年の当レースに
おける「前走の距離」別の
成績を診てください。

1400m以下  2.3.2.48 複勝率13%
1600m    3.4.2.16    36%
1800m以上  4.3.5.22    35%

このように、前走の距離が
「1400m以下」だった馬と
「1600m以上」だった馬で
大きな成績差があります。

2歳馬にとっては、実質的に
初めて迎える本格派コースの
京都外回りでのマイル重賞。

ゆえに、相応の距離のレースを
直近でこなした=スタミナ量を
備えていることを直近レースで
しっかり示してきた馬のほうが
いいのでしょうし、そもそも
2歳馬が前走からの距離延長で
当レースに臨むのは厳しい、と
いうこと。

ともあれ、この点がまずは
当レースにおける「予想の
出発点」となります

また「デイリー杯を迎える前に、
1400m以下の未勝利戦でしか
勝った経験がなかった馬」は
さらに苦戦を強いられています。
2010年以降10頭の該当馬が
出走していましたが、その
10頭のデイリー杯での成績は
下記のとおり(0.0.0.10)。

10年  6着 ミッキーマスカ
10年10着 エルウェ-オー
10年12着 ショウナンアリ
11年12着 アルベルトバロ
12年  8着 ラシ-マ
12年12着 スクワドロン
13年  8着 モズハツコイ
15年  4着 ナイトオブナイ
15年10着 クラウンドジャ
15年11着 デピュティスカ

【ポイント2】
前走「重賞」出走馬 vs
前走「新馬戦」出走馬

→近10年の当レースにおける
「前走別成績」を診てください。

重賞     1.4.5.11 複勝率25%
新馬戦    3.1.1.17    23%
オープン特別 2.3.2.28      8%
その他    4.2.2.36    18%

このように、前走重賞出走馬と
新馬戦出走馬が互角の様相。
1戦1勝馬でも互角に走れている
こと、レースレベル自体が
(この時期は)やや落ちる事も
多い「2歳のオープン特別」を
直近で使ってきた馬は信頼度が
あまり高くないことが、上記の
アベレージから読み取れます。

【ポイント3】
「速い上がり脚」で差せる
タイプの馬で、穴を狙いたい

→このデイリー杯は「前走で
速い上がり脚を使い、しかも
差して好走していた馬」が、
デイリー杯でもその前走時と
同様の競馬をして好走する
ことが多いレースです。

デイリー杯の毎年のレースの
流れは様々ですが、その流れの
緩急とは関係なくこの傾向が
現れます。

実際に、2010年以降の
デイリー杯で4番人気以下で
3着以内に好走した穴馬5頭の、
「前走の上がり脚と脚質」を
診てください。

10年2着(5番人気)アドマイヤサガス
★前走/1着、5番手から差し、
上がり35.1(出走馬中1位)

11年1着[4番人気]クラレント
★前走/1着、9番手から差し、
上がり35.0(出走馬中1位)

12年1着[6番人気]テイエムイナズマ
★前走/1着、9番手から捲り、
上がり33.7(出走馬中1位)

13年3着[4番人気]ピークトラム
★前走/3着、8番手から差し、
上がり33.7(出走馬中4位)

14年1着[5番人気]タガノエスプレッソ
★前走/1着、4番手から差し、
上がり34.7(出走馬中2位)

15年3着[7番人気]ノーブルマーズ
★前走/4着、逃げ、
上がり34.7(出走馬中3位)

昨年3着馬ノーブルマーズの
「前走」は逃げでの好走したが
上がりタイムは速かったですし、
前々走迄は差して好走していた
いわば「隠れ該当馬」でした。

ということで、上記のように
当レースで妙味を連れてきて
いるのは大半が「前走で速い
上がり脚を使って差して好走、
今回もその時同様に脚を溜めて
最後に速い末脚で突っ込んで
きた馬」なのです。

主に以上の3点を鑑みたうえで
今年の推奨馬を、PART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

 

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。