『馬券で儲かる将来有望な3歳馬の見つけ方』田中洋平
3月に入ると弥生賞やチューリップ賞が行われ、
いよいよ3歳クラシックの足音が聞こえてきます。
そこで朝日杯フューチュリティSの結果を参考に、
将来有望になりそうなポイントを紹介したいと思います。
まず朝日杯フューチュリティSは、
3番手から上がり33秒6の脚を使って、
ダノンプレミアムが快勝しました。
そして3番人気で2着だったステルヴィオは、
直線で挟まれるシーンもありましたが、
しっかり追い込んでくるのはさすが。
この2頭はどちらも有望株ですが、
先行タイプのダノンプレミアムに、
末脚タイプのステルヴィオと、脚質のタイプがまったく違います。
そこで過去に2歳重賞を勝利した馬で、
先行タイプと末脚タイプのその後を追ってみたいと思います。
まずは先行タイプ。
◆2014年
アクティブミノル(セントウルS)
クラリティスカイ(NHKマイルC)
ココロノアイ(チューリップ賞)
セカンドテーブル
クールホタルビ
タガノエスプレッソ
ベルラップ
シャイニングレイ(CBC賞)
◆2015年
アドマイヤエイカン
シュウジ(阪神カップ)
ボールライトニング
キャンディバローズ
エアスピネル(京都金杯、富士S)
ドレッドノータス
メジャーエンブレム(クイーンカップ、NHKマイルC)
◆2016年
レヴァンテライオン
トラスト
レーヌミノル(桜花賞)
ジューヌエコール(函館スプリントS)
ソウルスターリング(チューリップ賞、オークス)
カッコ内は3歳以降に勝利した重賞名です。
2歳重賞を逃げ、先行で制した馬のその後は、
G1→4勝、G2→2勝、G3→7勝という成績。
20頭中10頭が、3歳以降でも重賞を勝利します。
では次に2歳重賞を差し、追込で勝利した馬を見てみましょう。
◆2014年
ミュゼスルタン
ブライトエンブレム
オーミアリス
サトノクラウン(弥生賞、京都記念2回、香港ヴァーズ、宝塚記念)
ショウナンアデラ
ダノンプラチナ(富士S)
◆2015年
ブランボヌール(キーンランドカップ)
ロードクエスト(京成杯オータムH)
ブレイブスマッシュ
デンコウアンジュ
スマートオーディン(毎日杯、京都新聞杯)
リオンディーズ
ハートレー
◆2016年
ヴゼットジョリー
ブレスジャーニー
リスグラシュー
モンドキャンノ
ミスエルテ
カデナ(弥生賞)
サトノアレス
レイデオロ(ダービー、神戸新聞杯)
2歳重賞を差し、追込で制した馬のその後は、
G1→3勝、G2→6勝、G3→4勝という成績。
内訳は多少違いますが、どちらも重賞13勝です。
そして22頭中7頭が3歳以降でも重賞を勝利と、
こちらは少し活躍の確率が悪くなりますね。
朝日杯FSのステルヴィオのように、
進路が狭くなるような不利があると、
能力をフルに発揮できない可能性があるでしょう。
世間では末脚一閃のキレ味タイプが好まれますが、
将来性があったり、馬券に貢献してくれるのは、
前めのポジションから押し切るタイプが正解のようです。
ぜひ参考にしてください。
投稿者プロフィール
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田中洋平(日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家)
かつてはダイニングバーの経営者だったが、現在は競馬研究ひと筋。「競馬最強の法則」の馬券ブラックジャーナルコーナーにおいて、2009年に逃げ穴馬馬券術を紹介。2010年には同誌にて「コンピアナライズを追え」で巻頭でデビューを果たし、2012年にKKベストセラーズより「新コンピアナライズ・ゾーンレベル」を出版。現在は日刊スポーツ公認のコンピ指数研究家として日刊公式ウェブサイト「極ウマ・プレミアム」にてコラム、テクニカル6を連載中。また重賞特集号として日刊スポーツが発行しているタブロイド紙のコンピ予想も担当している。
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