『天皇賞・春の穴馬探し予想PART1』シベリアン

「天皇賞・春」の
穴馬探しをお届けします。

天皇賞・春は4月29日(日)に
京都芝3200mで行われる
伝統の古馬長距離G1です。

伝統の…とは記しましたが
近年は強い中距離古馬が
ドバイシーマクラシック・
ドバイターフ・大阪杯・
QE2世Sへ向かうように
なったため「距離の長さは
ガマンして春天へ向かう
勇敢な馬」が激減。

しかも今の長距離界自体も
層が薄い…ということで、
近年の春天のメンバーは
レベルが著しく低下して
しまいました。特に今年は
ついにG1馬が1頭だけと
いう究極の空き巣状態に。

G2降格論、距離変更論が
出てこないか心配ですが、
いつも当欄で記すように
メンバーレベルが低い
レースほど荒れる確率は
高まります。今年の春天は
とてもとても一筋縄では
いかないでしょう。

さっそく、天皇賞・春の
ポイントをお伝えします。

【ポイント1】
今年は別路線組、上がり馬、
若い馬に注目すべき年?

→前述したように、今年の
春天は超低調なメンバーに
なってしまいました。

そもそも、今のJRA長距離の
オープン界は手薄なうえに
かなり「高齢化」。

ですので(一応その路線の
最高峰戦と位置付けられて
いる)今年の当レースは、
他路線=中距離戦線からの
転戦馬、実績には乏しい
ものの目下好調の上がり馬、
1戦ごとの上積み幅が大きい
若い馬が、かなり通じやすい
状況になっていると診ます。

キタサンブラックが抜けた
今年は、昨年までキタサンに
やられていた馬たちが普通に
繰り上がってくるハズ…と
安直に考えるのではなく、
「中距離戦線からの参入馬」、
「上がり馬」「若い馬」が
一気に台頭してくる可能性を
考えておきたい。推奨馬も
そちらから取る予定です。

それほど今のJRA長距離界は
かなり脆弱です。

【ポイント2】
よく走るハーツクライ産駒。
その取捨ポイントは…

→さすがは「サンデーが誇る
長距離砲」ハーツクライ。
産駒が春天でよく走ります。
通算(0.4.3.9)複勝率44%。

勝ち星がまだ無いとはいえ、
ほぼ「2頭に1頭」が馬券に
絡んでいる計算です。

馬券に絡んだ全7頭の内訳は
下記のとおり。1番人気馬が
いないのも特筆できる点です。

12年3着 ウインパリアシオン  2番人気
14年2着 ウインパリアシオン  3番人気
15年2着 フェイムゲーム    7番人気
15年3着 カレンミロティック 10番人気
16年2着 カレンミロティック 13番人気
16年3着 シュヴァルグラン   3番人気
17年2着 シュヴァルグラン   4番人気

上記7頭に共通するのが、
「母が短距離馬だった」と
いう点です。

ウインパリアシオンの母は
唯一の好走が芝1000m。
フェイムゲームの母も
カレンミロティックの母も
千二専科のスプリンター。
シュヴァルグランの母は
オールラウンダ-でしたが
古馬になってからは
1200m以下のみで好走した
馬でした。

つまり「ハ-ツクライが
あまり持ち合わせていない」
スピードを母系からしっかり
供給されている配合のほうが、
スピードも必要な今の春天で
通用している、という事では
ないでしょうか。

今年はハーツクライ産駒が
多く出走してきますが、
その点も取捨ポイントと
したいと考えています。

その他の当レースの傾向は、
PART2で記していきます。

PART2に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。