『日本ダービーの穴馬探し予想PART2』シベリアン

 

引き続き「日本ダービー」の
穴馬探しです。

PART1では、当レースの
「ローテーションや
血統のキモ」について
記しました。

今回は、他の当レースの
ポイントを記していきます。

【ポイント3】
「皐月賞を穴で勝った馬」の
ダービーでの扱い方は?

→今年のダービーの
ポイントの1つは「皐月賞を
穴で勝ったエポカドーロの
馬券での扱い方」でしょう。

エポカドーロのように、
皐月賞を「6番人気以下の
人気薄で勝った馬」は
直後のダービーで過去に
どのような成績を残して
いるのか?

2000年以降の該当馬を
下記にすべて記します。

02年 ノーリーズン
 皐月賞  1着(15番人気)
  ダービー 8着(2番人気)

04年 ダイワメジャー
 皐月賞  1着(10番人気)
  ダービー 6着(4番人気)

06年 メイショウサムソン
 皐月賞  1着(6番人気)
  ダービー 1着(1番人気)

07年 ヴィクトリー
 皐月賞  1着(7番人気)
  ダービー 9着(2番人気)

08年 キャプテントゥーレ
 皐月賞  1着(7番人気)
  ダービー 出走回避

16年 ディーマジェスティ
 皐月賞  1着(8番人気)
  ダービー 3着(1番人気)

17年 アルアイン
 皐月賞  1着(9番人気)
  ダービー 5着(4番人気)

18年 エポカド-ロ
 皐月賞  1着(7番人気)
  ダービー ?

このように、上記7頭の
ダービーでの合計成績は
(1.0.1.4)。

直前にG1を勝った馬たちの
成績としてはかなり低調と
言わざるを得ません。

さらに気になるのは、
上記の馬たちの
皐月賞→ダービーでの
「人気の上がり方」です。
いずれもダービーで人気を
大きくハネ上げています。

要は「皐月賞では一介の
穴馬だった馬が(皐月賞の
穴快走一発で)ダービーで
あっさり人気馬に変貌」して
いることになります。

もちろん、皐月賞を勝った
馬ですから人気がハネ上がる
ことは必然ではありますが、
ダービーで「人気に見合う
走りをした」のは、06年の
メイショウサムソンだけ。

他の5頭は全て「人気以下の
着順」に敗れています。

皐月賞を低人気で勝った馬=
ダービーで「人気は過剰気味に
上がるのに、実際はあまり
来ない」。

力量的にも、妙味的にも、
ダービーでは「狙いづらい
存在」と化すワケです。

馬券上での取り扱い方は
当日にどれくらいの人気を
集めるかにもよりますが、
エポカドーロを推奨馬として
扱うことは考えていません。

【ポイント4】
青葉賞組は「状態」に
要注意

→青葉賞組は「中3週での
2400m連戦」になります。

そのため、青葉賞組の
ポイントは一にもニにも
「中間の状態」。2度の
輸送を短期間で強いられる
関西馬の場合は尚更です。

青葉賞組の購入をお考えの
方は、特に中間の調教過程・
馬の状態面のチェック作業が
非常に大切となります。

【ポイント5】
穴は「内枠馬」から

→先週のオークスは
枠があまり関係の無い
レースでしたが、
ダービーは違います。

近年のダービーでは
やたら「内枠」の馬が
穴を空けているのです。

2010年以降、昨年までの
ダービーで5番人気以下で
3着以内に好走した9頭の
枠を診て下さい。

10年 1着  7番人気 エイシンフラ 1枠
10年 2着  5番人気 ローズキング 4枠 
11年 2着 10番人気 ウインバリア 1枠
11年 3着  8番人気 ベルシャザ- 4枠
12年 2着  5番人気 フェノーメノ 6枠
12年 3着  7番人気 ト-センホマ 7枠
13年 3着  8番人気 アポロソニッ 2枠
14年 3着 12番人気 マイネルフロ 2枠
15年 2着  5番人気 サトノラ-ゼ 1枠  

このように「内枠」馬が
非常に目立ちます。9頭中、
なんと5頭が1・2枠。
7頭が4枠から内。

近10年の出走全馬の
枠別成績も診てください。
1枠の成績が際立っています。
逆に8枠は壊滅状態。

昨年も8枠馬が1番人気馬で
3着に敗れましたが、じつは
近10年で馬券に絡んだ8枠馬は
その昨年のアドミラブルだけ!

1枠 複勝率40% 5.2.1.12
2枠 複勝率25% 1.1.3.15
3枠 複勝率 5% 1.0.0.19
4枠 複勝率26% 0.3.2.14
5枠 複勝率15% 1.1.1.17
6枠 複勝率20% 1.2.1.16
7枠 複勝率10% 1.1.1.27
8枠 複勝率 3% 0.0.1.28

頂上決戦のダービーですが
現実的には「内の進路取りに
おいて有利な内枠馬がその
利を活かして好走しており、
妙味も連れてきている」と
いうこと。

ダービーウイークは
Cコース替りの初週です。
Cコース=旧東京コースと
トラックが同じですが
「ダービーは永遠に同じ
コースで行われるべき」と
いう内規的なものがJRAに
あるそうで、ダービーは
毎年Cコースで行われます。

コース替りの最初の週に
内有利になる事はどの場でも
見られる現象ですが、まして
ダービーウィークの場合は
通常週以上に入念に馬場の
整備を施すでしょうから、
その相乗効果(?)で馬場の
内が凄く良くなり、内枠から
内々を通る馬に利が大きく
なっているのでしょう。  

多くの年が道中ゆっくりと
流れるため、外枠馬は内へ
潜り込むのが至難のワザ。
ましてポジション取りが
いつもよりシビアになる
ダービーです。ゆえに
「内枠>外枠」が大切な
ポイントとなるワケです。

【ポイント6】
「テン乗り」馬は勝てない

→今年の「穴候補」の1頭と
診ていたサンリヴァルですが、
藤岡佑騎手が先週日曜の競馬で
騎乗停止に。ダービーは急遽、
浜中騎手に乗り替わることに
なりました。

これは、サンリヴァルに
とってはまさに「痛恨事」。
というのも、ダービーでは
基本的に「テン乗り」馬が
勝てないからです。

究極の「ガチンコ勝負」の
ダービー。少しのスキが
命取りになります。ゆえに
馬と騎手の「絆の深さ」も
大切なポイント。

という事で、ダービーでは
「騎手がテン乗りの馬」が
ほとんど勝っていません。
なんと1955年以降未勝利。

これを踏まえて、残念ですが
サンリヴァルの推奨扱いは
見送ることにしました。

ちなみに、ダービーが
「コンビ2戦目」の馬も
1968年~2014年が未勝利。
ただし2015年・2016年に
ドゥラメンテ・マカヒキが
「連勝」しています。

普段から乗替りが多発している
現代におけるダービーでは、
1度でもコンビを組んでおけば
何とか大丈夫…という状況に
変わっているのかもしれません。

以上6点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。