『函館スプリントSの穴馬探し予想PART1』シベリアン

「函館スプリントS」の
穴馬探しをお届けします。

いよいよ、今週末から
夏の北海道開催がスタート。

今年も函館6週+札幌6週の
計12週で施行されます。

函館スプリントSは、
その夏の北海道開催の
オープニングを飾る
短距離重賞。6月17日(日)に
函館1200mで行われます。

早速、函館スプリントSの
ポイントをお伝えして
いきましょう。

【ポイント1】
「滞在効果」が大きいのか
牝馬がすごく強い

→札幌開催の2009年を除く
近10年(06年以降)の
性別成績を診てください。

牝馬    複勝率27% 5.2.5.32  
牡馬+せん 複勝率18% 5.8.5.83 

「夏は牝馬」とよく
言われますが、さすがは
夏競馬、当レースでは
牝馬の活躍が顕著です。

もともと、短距離戦=
牝馬が牡馬と互角に走れる
ジャンルですが、前述した
「夏」という時期に加え、
気性が繊細な牝馬が滞在で
出走できる、函館特有の
臨戦過程も牝馬には大きな
プラス材料となっている
面があるのでしょう。

何せ、気性難で知られた
牝馬ローブティサージュが
函館の滞在で気が鎮まり、
当レースでは2着に好走した
ほどです。牝馬にとって
「完全滞在で出走」する
ことによる気性面の効果は
すごく大きいのです。

また、函館の滞在馬房の
水道から供給される水が
非常に良質で、この水の
効果で元気を取り戻したり
気性が落ち着く馬も多いと
関係者がよく言っていますが
繊細な牝馬には、この点も
大きいのかもしれません。

【ポイント2】
「父が非サンデー系」の
馬が、ものすごく強い

→タイトルどおり。
2011年以降の当レースで
好走した21頭の「父系」を
診てください。

11年1着  ◆ 父ノーザンダンサー系
11年2着  ◆ 父ノーザンダンサー系
11年3着
12年1着  ◆ 父ヘイロー系
12年2着  ◆ 父ミスプロ系
12年3着  ◆ 父ノーザンダンサー系
13年1着    父ミスプロ系 
13年2着
13年3着    父ノーザンダンサー系
14年1着
14年2着  ◆ 父ミスプロ系
14年3着    父ナスル-ラ系
15年1着  ◆ 父ミスプロ系
15年2着  ◆ 父ノーザンダンサー系
15年3着  ◆ 父ノーザンダンサー系
16年1着
16年2着
16年3着    父ミスプロ系
17年1着    父ノーザンダンサー系
17年2着
17年3着    父ノーザンダンサー系

このように21頭中15頭が
「父が非サンデー系」。

いくら短距離戦とはいえ
これほど父方にサンデーの
血が求められない重賞も
稀でしょう。

また、◆印=サンデーの
血を一滴も持っていない
馬も9頭が好走。

洋芝での短距離戦とは
いっても、この◆印が
付いた馬の多さも
特筆すべき事項です。
特に当レースで強い筋は
鈍重なノ-ザンダンサー系。

先行争いを「上り勾配」で
繰り広げる元々タフな
コースで、かつ最上級の
メンバーが集う重賞で
テンもさらに速まるため
サンデー系の特徴である
キレや瞬発力が活きづらく、
逆に一本調子のスピードや
パワーがウリの他系統の血が
(特にノ-ザンダンサーの
血が)当レースで活きやすい、
ということなのでしょう。

【ポイント3】
とにかく4歳馬が強い

→札幌開催の2009年を除く
近10年(2007年以降)の
馬齢別成績は下記のとおり。
4歳馬の成績が群を抜いて
います。

3歳  複勝率28%  2.3.2.18
4歳  複勝率47%  2.3.3.9
5歳  複勝率15%  3.1.2.34
6歳  複勝率21%  2.3.2.26
7歳上 複勝率 7%  1.0.1.28

4歳馬は「ほぼ2頭に1頭が
馬券に絡んでいる」計算。

夏のクラス再編成の
直後ですから、それでも
ココに出てくる4歳馬=
事前にかなりの収得賞金を
得ていた「実積上位馬」で
あり、実力十分の強い馬と
いえる点も、4歳健闘の
要因の一つと診ています。

なお、3歳馬もソコソコ
健闘していますが、コレは
(短距離だけに)軽斤量の
恩恵が大きいのでしょう。 

以上3点を鑑みたうえで、
今年の推奨馬をPART2で
会員様にお伝えします。

PART2・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。