『ラジオNIKKEI賞の穴馬探し予想PART2』シベリアン

引き続き
「ラジオNIKKEI賞」の
穴馬探しです。

PART1では、当レースの
「ハンデ」のキモについて
記しました。

今回は、他の当レースの
ポイントを記していきます。

【ポイント2】
珍しく?関西馬が大苦戦

→近10年(中山開催の
2011年除く/2007年~)の
当レースの東西所属別成績は
下記のとおり。地元関東馬が
かなり優勢です。

関東馬 複勝率26%(9.7.9.741)
関西馬 複勝率 9%(1.3.1.54)

栗東からの輸送事情が
便利とは言えず、しかも
経験のない馬が大半の
「福島輸送」=関西の
3歳馬にはツラい面がある、
ということなのでしょう。

関東の重賞=関西馬が
台頭するケースが非常に
多いですが、当レースは
関西馬のアドバンテージが
希薄です。

【ポイント3】
牝馬は苦しい

→近10年(中山開催の
2011年除く/2007年~)の
当レースの牡牝別の成績は
下記のとおり。

牡馬  複勝率20% 10.9.9.110
牝馬  複勝率11% 0.1.1.16

このようにかなり牝馬が
苦戦しています。この
レースは3歳戦のワリに
流れがやや厳しめでタフな
素養が求められますから、
牝馬ではそもそも苦しく
なる面が多いのでしょう。

【ポイント4】
前走「条件戦」出走馬が
侮れない

→近10年(中山開催の
2011年除く/2007年~)の
当レースの前走クラス別の
成績は下記のとおり。

500万  複勝率17% 6.3.4.62
1000万  複勝率17% 6.3.4.62
オープン 複勝率28% 2.5.2.23
重賞   複勝率20% 2.2.4.40

このように、前走で
「500万・1000万」を
走ってきた馬が近10年で
13頭も3着以内に好走して
います。馬券圏に走る馬の
うち約半分は条件戦組、と
いうこと。

条件戦経由馬が(重賞等を
使ってきた馬に対して)
ほとんど格負けしない
レースである点は認識して
おく必要があります。昨年も
該当馬のワンツースリー。

特に、前走で1000万を
走ってきた馬の成績の
優秀さには要注目です。
この時期の3歳馬が出走する
1000万のレース=古馬との
混合戦ですが『古馬混合の
1000万でソコソコ走れた
馬は、3歳限定重賞なら
通じる』とよく言われる
ことを実証したかのような
好アベレージ。

昨年も前走1000万経由馬が
3着快走して穴を出しました。

もちろん、前走で500万を
走ってきた馬についても
それが(クラス替え後の)
古馬混合のレースなら、
そのレースのレベル自体を
高く診る必要がありますので
比較時には注意が必要です。

【ポイント5】
「ニブい血統」の
穴一発に要注意

→当レースは3歳戦のワリに
流れがやや厳しめですので、
組成内にタフな素養を備えた
血統の馬が一発、穴をあける
ケースが目につきます。

近5年で、5番人気以下で
好走した9頭の「父」を
診てください。

13年1着馬 8番人気 ステイゴールド産駒
13年2着馬 14番人気 スタチューオブリバティ産駒
13年3着馬 8番人気 アドマイヤムーン産駒
14年1着馬 5番人気 マツリダゴッホ産駒
14年3着馬 7番人気 スズカフェニックス産駒
15年3着馬 12番人気 ゴスホークケン産駒
16年2着馬 9番人気 ネオユニヴァース産駒
17年2着馬 8番人気 ステイゴールド産駒
17年3着馬 9番人気 ブレイクランアウト産駒

一目瞭然でしょう。
キレ・瞬発力がウリの
「鋭いタイプ」は皆無。
普通の芝戦ではとても
出番が無さそうな
ダート血統やパワー血統、
スタミナに長けた血統など
「ニブめの血統」の馬に
出番が回ってきています。

出走馬の血統を診る際は、
各馬の配合の「ニブさ」を
勘案したいレースです。

以上5点を鑑みた上で
今年の推奨馬をPART3で
会員様にお伝えします。

PART3・穴馬結論編に続きます。

投稿者プロフィール

シベリアン
シベリアン
高い情報収集能力で他を圧倒する予想家
2010年に発表した競馬教材「マグマの法則」が異例の大ヒットとなり業界で一躍有名に。高い情報収集能力から導き出される論理的な予想と、読み込ませる文章力にファンが多い。ザ・シークレット・ホースで『穴馬結論編』を公開中。